WindowsNT上でWinMirrorを使用し定期的にミラーリング

最近質問の多いなかで、Windows95ではタスクスケジューラが付いているがNTではできないか?との質問が多いので、WindowsNTのATコマンド(スケジューラサービス)を使用して、定期的にWinMirrorでミラーリングを行う為の設定の例をご紹介いたします。
この内容は、以前(Version1.10以前)のものと大きく設定方法が違いますが、複数PCを利用してのミラーリングや、セキュリティのかかったファイルへのミラーリングなどに対応できます。


1、WinMirrorのインストール

Administrator権限をもつユーザーで通常と同様のインストールを行ってください。

2、ミラーリング用のWindowsNTアカウントを作成します。
WinMirrorを使用してミラーリングをするに当たって、ミラーリング対象のファイルにアクセスできるアカウント(ミラーリング元のファイルが読めて、ミラーリング先にファイルが作成、削除できるアカウント)が必要となります。もちろん既存のアカウントでもかまいませんし、新たにアカウントの作成を行ってもかまいません。通常ミラーリング元、ミラーリング先が同じマシンの場合は、既存のアカウントが使用できます。ネットワークの他のPCへのミラーリングの場合は、そのPCのファイルにアクセスできるアカウントが必要となります。ネットワーク上のアカウントについてよく分からない場合は、ネットワークのシステム管理者に相談してください。

3、ミラーリング用のアカウントにログインします。
まず2で作成したアカウントでログインします。この後の作業はこのアカウントで行います。この段階で、ミラー元、ミラー先のファイルにアクセスできるかどうかチェックするとよいでしょう。もしアクセスできない場合は、アカウントの権限を対象のファイルに与えるなどしてください。

4、2で作成したアカウントでのユーザ設定がATコマンドで使用できるようにします。
WinMirrorを起動します。その後メニューの「オプション」の「オプション」を以下のように設定し、「ユーザー毎に設定を変える」に設定してください。
optuser.jpg (21036 バイト)

5、WinMirrorのミラーリング設定をする
普通にWinMirrorを使用するときと同じようにミラーリングの設定をします。ここできちんとミラーリングの設定が間違っていないかどうか十分確認、実験してください。実際にスケジューリングしてしまうと設定が悪いかどうかの確認ができません。

6、ATコマンドのアカウントを設定する
まず初めにスケジュールサービスが起動しているかどうかの確認をします。「コントロールパネル」「サービス」で「Schedule」を選択し「スタートアップ」ボタンを押します。下記のようなダイアログが出るので2で作成したアカウントを設定します。この設定にはAdministrator権限が必要となるので、場合によっては一度ログオフして設定する必要があるかもしれません。
service.jpg (22496 バイト)

ダイアログを閉じて、「開始」ボタンを押してスケジュールサービスを起動します。既に開始している場合は、一度停止してその後再び「開始」をしてください。

6、起動用の .cmd ファイルを作成します。
起動と同時にミラーリングするように設定するので、
--winmirror.cmdの内容--
"C:\Program Files\AbleSoft\WinMirror\WinMirr.exe" /A
--ここまで計1行--
のような .cmd ファイルを作成します。

7、スケジュールを設定します。
次にコマンドプロンプトを開いて下記のように入力し上記で作成したバッチファイルを指定します。
AT 1:00 /every:月,水,金 "C:\Program Files\AbleSoft\WinMirror\winmirror.cmd"
上記の設定では、月、水、金のAM1:00に自動的にミラーリングを行うような設定となっています。詳細はATコマンドのヘルプ(AT /?または、「スタート」「ヘルプ」でATコマンドを引く)を参照してください。

はじめのうちは、5分後などの近い時間を設定して(下記のように、時間とコマンドのみ)
AT 19:15 "C:\Program Files\AbleSoft\WinMirror\winmirror.cmd"
十分な実験を行ってください。きちんとミラーリングされることが確認できたら上記のように「/every:月,水,金」などを追加して定期的ミラーリングに切り替えてください。

以上、WindowsNT+ATコマンドを利用したミラーリングの設定例です。


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