「ゆきどけのかぜ」は、異常気象によって空から降ってくるテトロミノ形の氷をうまく操作し、揃えて消して行く…という設定の落ち物パズルゲームです。
下記スクリーンショットの 1 番にあるように、上空の「積乱雲」には HP (ヒットポイント) が設定されており、揃えた氷を融かすことでダメージを与えることができます。この HP をゼロにして、積乱雲を消し去ることが本ゲームの目的です。
上から落ちてくるテトロミノ形のブロックを揃えて消すという、よくある有名な落ち物パズルゲームと同じように見えますが、「ゆきどけのかぜ」のルールはだいぶ別物になっています。別物になっている個所は、主に下記の 3 点です。
スキルを効果的に運用しつつ、いかに「埋没」を作らずに、そしていかに「多くのライン」を揃えて溜めることができるかが、本作を攻略するための鍵になります。
「ゆきどけのかぜ」の実行ファイル (yukidoke.exe) をダブルクリックするなどして起動すると、まず最初にクレジット (作者の名前など) が表示されます。このクレジットは [Enter]、[Space]、[X] のいずれかのキーでスキップすることができます。(注:操作方法については、同梱の「お読み下さい.txt」の方で説明しています)
クレジット表示の後、下記スクリーンショットのようなタイトル画面が表示されます。
1 番のところに表示されている「速」「重」の値は、それぞれ、ゲームが正常なスピードで動いているか (重すぎて処理落ちしていないかどうか) を知ることができる数字です。「速」の値が 100% に近いほど正常なゲームスピードが出ており、「重」の値が 0% に近いほど軽快に動作していることを意味します。「重」の値はパソコンの性能に左右されます。
2 番のところに、本作のメニューが表示されます。
ストーリーモード、ハイスコアモードともにオートセーブ方式で、実行ファイルと同一のフォルダー内に savedata というファイル名 (拡張子は無し) で保存されます。ゲームを初めからやり直したい場合や、複数のセーブデータを管理したい場合は、このファイルを削除したり、コピーすることで可能です。
なお、オートセーブは、ステージクリアーや、スコアアタックの終了、およびキャラクターのレベルアップ後に自動実行されます。
主人公である吹雪、みぞれの兄妹は、それぞれ特長をもっており、得意・不得意が分かれています。全体的に、「吹雪」が初級者向け、「みぞれ」が上級者向けのバランスになっています。
ストーリーモードでは、序盤 (ステージ #0、#1) と終盤 (ステージ #8、#9、#10) を除き、吹雪とみぞれのどちらかを自由に選択してプレイすることができます。それぞれの特徴を見定めて、プレイするキャラクターの決定や、レベルアップによる育成計画を立てることが、素早く攻略していくための鍵となります。
声援 Lv.0 時の初期攻撃力が高い (100) 代わりに、最大攻撃力が低く設定されている (1000) キャラクターです。声援レベルの上限が低い序盤では、その初期攻撃力の高さを生かして活躍することができます。
使えるスキルはどれも便利なものばかりで、フィールド内のブロックを消すなど直接影響を与えたり、下記スクリーンショットの Lv.4 スキル「クーゲルブリッツ」のように縦棒ラッシュ状態にできるなど、大変強力なものが揃っています。
全体的に初心者向けで、氷の落下速度が速くなってきてもスキルで対処できる場合が多いので、ゲームオーバーになりにくい点が特徴です。しかし、ある程度慣れてきたプレイヤーや、腕の立つ上級プレイヤーにとっては、特に最大攻撃力の低さの面から「物足りない」「あまり強くない」と感じるようになるでしょう。
吹雪が使うことのできる各スキルの効果は以下のとおりです。
声援 Lv.0 時の初期攻撃力が悲しいくらいに弱い (1) 代わりに、最大攻撃力が非常に高く設定されている (100000) キャラクターです。声援レベルの上限が低い序盤では活躍できませんが、終盤、声援が Lv.350 以上になると一気に攻撃力が上昇します。
使えるスキルは補助的なものが中心で、兄の吹雪とは違ってフィールド内のブロックには直接影響を与えることができないので、初心者には扱いづらいです。声援レベルを直接引き上げたり、攻撃力を一時的に4倍にするなど、使いどころさえ間違えなければ非常に強力なものが揃っています。
全体的に上級者向けです。初心者にとっては扱いづらいスキルばかりなので、慣れるまでは吹雪に比べてゲームオーバーになりやすいでしょう。しかし、最大攻撃力が吹雪に対して 100 倍増しに設定されているうえ、Lv.4 スキル「ヘルプブースター」でさらに攻撃力を強化できるので、慣れてきたプレイヤーにはおすすめです。
みぞれが使うことのできる各スキルの効果は以下のとおりです。
タイトル画面で「ストーリーモード」を選ぶか、ステージをクリアーすると (あるいはゲームオーバーになると)、下記スクリーンショットのようなステージ選択画面になります。
画面の右上に出ているプレイ時間は、ハイスコアモードも含む、ゲーム全体で共通のプレイ時間となっています。
画面の左右に出ている「光る矢印」は、前または次のステージを選択できることを意味します。「←」キーで 1 つ前の、「→」キーで 1 つ次のステージを選択することができます。当然、クリアーしていないステージよりも次のステージを選ぶことはできません。(矢印がグレー表示になります)
画面右下に、青く光るカーソルとともに出ている 4 つの項目が、ステージ選択画面のメニューです。各メニューの意味は、下記のとおりです。
ステージ選択画面にて「このステージを選ぶ」を選択したり、ステージをクリアーした後などでは、下記スクリーンショットのように、主に会話によるイベントが発生します。
この会話イベントによってストーリーが語られていきますが、攻略のためのヒントが含まれている場合もありますので、注意しながら会話メッセージを読み進めていきましょう。
会話イベントは、決定系のキー ([Enter]、[Space]、[X]) で 1 つずつ進めていくことができますが、[Shift] キーにより高速スキップすることも可能です。1 度クリアーしたステージに再挑戦して VP 稼ぎを行いたいときや、ゲームオーバーになったステージでメッセージを読み飛ばしたいときに活用してみて下さい。
「ゆきどけのかぜ」のメインであるパズルゲームの画面は、下記のような構成になっています。
ゲーム中にポーズをかけると、不正防止 (ポーズ切換え/解除の繰り返しによるスローモーション化など) のためフィールド上のブロックが消え、発動するスキルを選択できるようになります。また、下記のように現在のダメージ予測値が表示されますので、ダメージ値の確認用としても活用できます。
基本的なルール (ラインを揃えて消す、など) は、某有名落ち物パズルゲームと同じですので、特に説明するまでもないでしょう。
ここでは、主に「ゆきどけのかぜ」の独自ルールと、そこに存在するポイント (テクニック) を説明します。本節は文章による長めの説明が続くので、軽く読み飛ばしておいて、プレイ後に必要に応じて参照されることをおすすめします。
むしろ、ステージ #0 と #1 がチュートリアル式になっているので、実際にやってみた方が分かるかもしれません。
ゆきどけのかぜでは、元になった某有名落ち物パズルゲームとは異なり、「揃える」ことと「消す」ことは別物として扱われます。要するに「揃えたらすぐ消える」訳ではないのです。
本作では、揃ったラインは、「スペースキー」を押下するまではずっと溜めておくことができます。ここで、より多くのラインを溜めるほど大きなダメージに結び付くので有利になります。代わりにフィールド上のブロックが高くまで積み上がることになるので、ゲームオーバーのリスクや、「埋没」による声援減少のリスクに結びつきます。
これだけを聞くと、某有名落ち物パズルゲームとは異なり、縦棒などを使って一度に多くのラインを揃えることにはあまり意味がないんじゃないか…と感じる方もいるかもしれません。ご名答です。確かにその通りで、「ラインを溜めておくことができるのだから、縦棒を使わない方法で 1 ラインずつ安全に溜めていく」戦法をとった方が、基本的には有利です。
しかし、「ゆきどけのかぜ」には、単に「揃えた」だけのときにも「声援増加」と「PP 回復」のボーナスが入りますから、必ずしも上記の戦法が有利になるとは限らないのです。
ラインを揃えた瞬間に、下記のように、揃えたライン数の 2 乗に比例した「声援増加」と「PP 回復」のボーナスが得られます。
したがって、大ダメージを与える目的で、1 ラインずつちまちまと 8 ラインまで溜めた場合、声援も PP も 8 ポイントしか増加しません。
しかし、縦棒を使って 4 ライン同時に揃えることを 2 回繰り返して、同じ 8 ラインまで溜めた状況では、声援も PP も 32 ポイント増加するのです。
よって、声援レベルも PP も最大値付近まで溜まっているような状況でもない限りは、積極的に縦棒を使った 4 ライン同時揃えを狙った方が有利になります。1 ラインずつ溜めていく方法では、攻撃力もなかなか上昇せずに、ピンチのときも PP が足りずにスキルが使えなくなってしまうので、それなりのリスクがあるのです。
また、声援を最大値付近まで溜めた状態でラインを揃えた場合、声援から溢れだした分が PP に還元されます。つまり、声援レベルが最大まで溜まっている状況で 4 ライン同時に揃えれば、PP 回復分の 16 ポイントに対して、声援レベルに入るはずだった 16 ポイント分も流れ込んでくるので、合計 32 ポイント分の PP が回復することになるのです。
よって、一切の埋没をつくらずに、常に声援レベルを MAX の状態が維持でき、かつ 4 ライン同時に揃えるのが簡単にできるようになるくらいまで上達すれば、常に PP に余裕のある状況を作り出せるので、スキルもほぼ使い放題になります。
一方、ラインを「消した」ときは、下記のように、消したライン数の 2 乗に比例した「ダメージ」が積乱雲に入ります。
したがって、いくら声援レベルを上げて攻撃力を高くした状態であっても、1 ライン揃えては「スペースキー」で消す…の繰り返しでは大したダメージが入りません。1 ラインと 20 ラインでは、400 倍もの差があるのです。
上記の数式だけを見ても感覚的にはその効果をつかめないでしょうが、チュートリアルで実際にそれを体感することができます。まずはステージ#0のチュートリアルをプレイしてみて、多くのラインを溜めてから消した場合の「絶大な効果」を体感してみることをおすすめします。
また、前述のとおり、ゲーム中に「ポーズ」をかけることによって、現在のダメージ予測値と計算式が表示されます。慣れないうちや、桁が大きくなってきて計算しづらくなったときは、一旦「ポーズ」をかけてダメージ量を確認すると良いでしょう。
ラインを「揃える」のも「溜めてから消す」のも重要であることは説明しました。しかし、ここで無理をしてはいけません。
都合の悪いブロックが落ちてきたときや、自らの腕前を超えて高くまでラインを揃えて溜めることは、逆に「埋没」を作り込むリスクとなるからです。
埋没は、1個所や2個所程度であれば、さほど影響はありません。声援の減少速度もごくわずかなので、多少のミスなら気にする必要も無いでしょう。しかし、小さな埋没をずっと放置しておくようなプレイスタイルでは、長い目で見ると効率が良くありません。極力早いうちに埋没個所を解放して挽回するようにきれいな積み方を心がけた方がベターです。
問題は、複数個所にたくさんの穴ができるように埋没を作ってしまった場合や、一度に大きな領域を埋没させてしまったときです。声援レベルのゲージが見る見るうちに減っていく現象に見舞われるでしょう。特に終盤ステージでこのような状況を作ってしまったら、もう終わりです。潔く諦めるしかありません。
縦棒などを使って、一度に多くのラインを同時に「揃える」ことによって PP は回復できますが、青天井ではありません。
何も考えずにスキルを連発していたのでは、PP がすぐに枯渇してしまいます。特に、ピンチのときに PP が切れてしまったら何もできなくなります。PP は、常に余裕を持つことを心がけましょう。
ちなみに、「ゆきどけのかぜ」のルールに慣れないうちは、スキルが強力な「吹雪」をメインに使うことをおすすめします。フィールド内のブロックを消したり固めたりといった、あまり使いどころを選ばないようなスキルが揃っているからです。
特に、吹雪の Lv.1 のスキル「ライトニング」は、消費も少ないうえに、フィールド上のブロックを簡単に消すことができるのでおすすめです。ブロックが高くまで積み上がってピンチになったら、とりあえず、ライトニングを何発か連続で使ってしまえば良いのです。そのためにも、PP は温存しておきましょう。
また、スキルを発動した場合は、もれなく落下中のブロックも消滅するようになっています。これは、吹雪の Lv.2 スキル「オストヴィント」などフィールド内のブロックを変化させるスキルも存在するために組み込まれている仕様ですが、この仕様を逆に利用することもできます。つまり、不要なテトロミノが降ってきたら、とりあえず消費の少ない Lv.1 のスキルを発動して「キャンセル」してしまえば良いのです。
この「キャンセル」のテクニックを適切に使うことができるようになれば、安定したプレイができるようになります。少なくとも、どこに積んでも「埋没」になってしまうようなテトロミノが降ってきた場合は、下手に積んで埋没を作るよりも「キャンセル」した方が安定するでしょう。
ステージ選択画面にて「ボランティア活動を行う」を選択すると、下記のような画面になります。
上記の画面で、まずはレベルアップしたいキャラクターを選択します。すると、下記のようにボランティアを選択するメニューが表示されます。各ステージをクリアーすることによって得られた VP (ボランティアポイント) を 1 つずつ消費して、各ボランティアのレベルを 1 個ずつ上げることができます。
簡単な説明はメニューの中にも表示されていますが、それぞれのボランティア項目の意味は下記のようになっています。
1 ポイントの VP で、吹雪もしくはみぞれのどちらかのステータスしかレベルを上げられません。何も考えずに均等に割り振ると、クリアー済みのステージに何度も挑戦してレベル上げしなければならない羽目になってしまいます。自らのプレイスタイルに合わせて効率的なレベルアップを行いましょう。
ハイスコアモードを選択すると、まずは、ストーリーモードと同様のキャラクター選択が表示されます。基本的にはストーリーモードと同じですが、ゲームオーバーになるまでのエンドレスプレイで、HP の代わりに SCORE が表示されている点や、各キャラクターの下にハイスコアが表示されている点で異なります。
なお、ハイスコアモードにおける各キャラクターの強さは、下記のようにストーリーモードの進捗具合に応じて決定されます。したがって、ストーリーモードをある程度進めてから挑戦することをおすすめします。
降氷重量 Lv.8 なんてなんのその! 難易度「達人」のラスボスも余裕で撃破してしまった! 「ゆきどけのかぜ」はなんて簡単なゲームなんだ!!
そう感じるあなたに、ハイスコアモードからの挑戦状です。
挑戦を受けるための方法は簡単です。スコアアタックで、10 億点を突破して下さい。難易度「達人」のラスボスの HP は 8 億のはずですから、それを余裕で撃破できるだけの実力があれば 10 億を超えるなんて朝飯前でしょう。
スコアが 10 億に達すると、下記のように「ドライアイス突入!」の文字が下から上に向かって流れ、「降氷重量」が表示されていた部分の文字が、水色の「ドライアイス」という文字に変化します。これが、上級者向け仕様のドライアイスモードに入ったことを意味する通知です。
一旦ドライアイスモードに突入すると、落下テトロミノが地面に着地してから、フィールド上に確定するまでの時間が極めて短くなります。(通常は 0.8 秒のところが、0.1 秒に短縮します)
したがって、上級者のプレイヤーがよくやるような「滑らし」「転がし」によるテクニックも封印されるので、降氷重量 Lv.8 の本当の恐怖を味わうことができるようになります。
果たして、あなたは、この鬼仕様に耐えることができるでしょうか? もし、この「ドライアイスモード」にも耐えられて、スコアが 20 億、30 億と順調に伸び続けるようであれば、あなたは真の上級者です!
ちなみに、作者には 10 億突破できるだけの実力はあります (ただし、余裕というほどではありません) が、この「ドライアイスモード」には歯が立ちません。ドライアイスモードを平気な顔してプレイできるようであれば、少なくとも、このゲームの作者よりも腕が立つことを意味します。
バージョンアップ (v1.00 → v1.01) による機能追加で、ドライアイスモード突入実績のある場合 (ハイスコアが 10 億点以上ある場合) は容易に再挑戦できるようになりました。
方法は簡単です。Shift キーを押しながら、キャラクターの決定を行って下さい。そのキャラクターのハイスコアが 10 億点以上であれば、Shift キーを押した時点で、SCORE が 9 億 9000 万点に変化するはずです。
ただし、声援レベルや初期 PP については変化がありません。また、いきなり降氷重量 Lv.8 からスタートするので、それ相応の技量が求められるでしょう。
腕に自信のある方は、是非、この機能でドライアイスモードに果敢に挑戦してみて下さい!