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給与支払明細書for Excel(平成29年用) ver.1.1
 この給与支払明細書は、Excelで作成されています。
支給額を入力すると月給に対する源泉徴収税額を自動計算します。
実際には、「社会保険料控除後の金額」を基に源泉徴収税額表(月額表)---ここでは「源泉表」と言います。---をエクセルの関数を使って拾いに行くだけです。
このまま印刷してお使いになられても結構ですし、自分でいろいろ改造して、給与台帳システムを構築するのに役立てていただいても良いと思います。

このエクセルのファイルは、マクロ機能を一切使用しておりません。
ここで使用している関数は、SUM関数(合計値を求める関数)、ROUNDDOWN関数(端数を切捨てする関数)、IF関数(一定の条件について真偽を判定する関数)、MAX関数(最大値を求める関数)の4つだけです。
この4つの関数さえわかれば、自分で好きなように改造できます。
IF関数あたりがちょっとややこしいのですが、これで源泉表から税額を拾っているので、頑張ってトライしてみて下さい。



・できること
平成29年1月以降の月給に対する甲欄適用者または乙欄適用者に対する源泉税を計算して給与明細書を作成します。
税務署が配布している源泉徴収税額表(月額表)からエクセルの関数を使って税額を求めています。
ただし「電子計算機等を使用して源泉徴収税額を計算する方法を定める大蔵省告示」方式を採用している企業では、源泉税額が若干異なります。
最後に年末調整または確定申告で所得税の精算をするので、最終的に本人が負担する税額はそこで同じになります。
したがって法律上はどちらの方法でもOKです。



なお、この「源泉表」は作成日現在の法律によるものですので、将来税制改正によりいつか使えなくなる日がまた来ると思いますが、それまでは有効です。
(将来いつ改正があるかは私もわかりません。)



・できないこと
平成28年12月31日以前の月給に対する源泉税には対応していません。

賞与に対する源泉税には対応していません。

日雇い賃金に対する源泉税(丙欄適用者)には対応していません。

居住者ではない人(日本国内に住所及び居所を有していない人)に対する源泉税額は計算できません。

給与以外の源泉税(報酬・料金など)には対応していません。



動作環境
Microsoft Excel2000以上が正常に動作すること。
確認はしていませんが、関数さえ動けばいいのでExcel97やMacintosh版Excelでもいけると思います。



使用条件(お約束)
このエクセルのファイルの使用によりあなたが得た利益については料金の請求を致しません。
ご自由にお使いください。
ただし、これらを使用したことによりあなたが被った損害についても保証致しません。
同意いただける場合のみご利用ください。
複製・配布・転載は自由にしてもかまいませんが、各人の責任と判断において行ってください。


お願い
 源泉表に間違いがある、計算式がおかしいといった場合はメールでご連絡ください。
安部会計事務所 担当:常世田 tokoyox22360679@qf7.so-net.ne.jp

なお、エクセルの操作方法や給与支払事務に関する質問はご容赦ください。お答えできません。
よろしくお願いします。


謝辞

2017年4月
株式会社グリーンフォレスト 望月様からの助言により修正しました。
誠にありがとうございます。
大変感謝です。