Tips

SceneEditor の便利な使い方を紹介しています。同梱されている「Sample」フォルダにサンプルシーンファイルがあるのでこれを使って実際にやってみてください。
Content Directory には「Sample」フォルダを指定してください。



動きの鏡面コピー

●左手・左足の動きを右手・右足にコピーする
 アニメーションを付けた左手(Arm1_L、Arm2_L)と左足(Leg1_L、Leg2_L)を、まだアニメーションを付けていない右手(Arm1_R、Arm2_R)と右足(Leg1_R、Leg2_R)にコピーする例で説明します。

 まずサンプルの「Wlak.lws」を LightWave3D で開いて最初の状態をプレビューして確認してください。歩く動きのアニメーションです。片方だけ設定されています。その後SceneEditorを起動して以下の作業を行ってください。
  1. まずこのシーンを「Open File」で開き、これから編集する対象の右側パーツ、Arm1_R、Arm2_R、Leg1_R、Leg2_Rを選択します。
    画面右下にある「Multi Select Object」チェックボックスをオンにしてリストを開き、「NameSelect」ボタンを押します。
    表示されたフィールドに「_R.lwo」を入力して「OK」を押してください。

  2. 次に「Copy Key」ボタンを押します。コピー元を選択するリストが表示されるのでここで、Arm1_L、Arm2_Lを選択して「Add OBJ」ボタンを押し、次にLeg1_L、Leg2_L を選択して「Add OBJ」ボタンを押して、「OK」を押してください。

  3. 次に表示されるこの画面ではコピーオブジェクトの対応を合わせます。Arm1_L の右側が Arm1_R というようになっていれば「OK」を押します。

  4. この画面ではコピー区間とコピーする要素を指定します。Low Frame に0、Hi Frame に60、Target Frameに0を入力してください。
    これは、コピー元の0〜60フレームをコピー先の0フレームからコピーすると言うことです。

  5. この例では回転とスプラインコントロール情報だけコピーしたいので、Heading・Pich・Bank・Tension・Continity・Biass・Linear をドラッグして「●」を表示させます。これで全ての設定が終わったので「OK」をクリックします。
    処理の実行が終わると「Copy Key」ウインドウが閉じられます。

  6. 次に今コピーしたキーフレームのHeading と Bank の値にマイナス1を掛けて動きを左右反転させます。
    パラメータ編集エリア」の Heading・Bank チェックボックスのみオンにして編集可能状態にします。次にこの2つのフィールドに「*-1」を入力してください。

  7. この式をコピーしたキーフレームに与えるために「CalcParam」ボタンを押します。Multi Select Object モードで複数のオブジェクトを選択しているため、フレーム区間を訪ねるウインドウが開くのでこれに0〜60フレームを指定して「OK」を押してください。

  8. これで完成です。コピーされたか確認するため「Save As」ボタンを押して「Wlak_1.lws」に名称を変更して保存してください。
    これをLightWave3D 側から開きアニメーションを再生して、変化を確認してください。

・動きの反転について
Z軸を中心とした鏡面コピーでは、位置(X, Y, Z)もコピーの対象とした場合実際には、X・Heading・Bank の3つの要素を反転(-1を掛ける)する必要があります。

反転したいオブジェクトの上階層で左右対称ではないものが合った場合、思い通りにならないことがあるかも知れませんので注意してください。

SceneEditor ではインストール直後の状態では「LoadMemo」でZ軸を基準に反転する設定が記憶されています。


●左手・左足の動きを互い違いに右手・右足にコピーして歩行を完成させる
 前記の例は左右全く同じにする手順ですが、今度は互い違いにコピーして歩行アニメーションを完成させます。具体的には左側の0〜30フレームを右側の30〜60に、左側の30〜60フレームを右側の0〜30にコピーします。

 前記を実行してSceneEditor で「Wlak_1.lws」が開かれている人は Prevous File(左三角ボタン)を押して、そうでない人は「Open File」を押して「Wlak.lws」を開いてください。
  1. Multi Select Object」チェックボックスをオンにしてリストを開き、右側のオブジェクトを(「_R.lwo」が含まれるもの)を選択リストに追加してください。

  2. 次に「パラメータ編集エリア」のHeading・Pich・Bank・Tension・Continity・Biass・Linear のチェックボックスをオンにしておいてください。

  3. 「Copy Key」ボタンを押してコピー元オブジェクトとして左側のオブジェクト(「_L.lwo」が含まれるもの」をリストに追加して「OK」を押してください。次にコピーオブジェクトの対応をドラッグしてそろえて「OK」を押してください。

  4. 次に表示されるウインドウでLow Frame 0、Hi Frame 30、Target Frame 30 と入力し、「2.」でチェックした要素がオンになっていることを確認して「OK」を押し、コピーを実行します。

  5. そのまま「Copy Key」を押して「3.」の作業を行い、コピー区間指定のウインドウで今度はLow Frame 30、Hi Frame 60、Target Frame 0 と入力し、「2.」でチェックした要素がオンになっていることを確認して「OK」を押し、コピーを実行します。

  6. コピーされた右側の動きのHeadingとBankにマイナス1を掛けます。
    今度は「パラメータ編集エリア」の「LoadMemo」ボタンを押してください。インストール直後の状態では、X:*-1、Heading:*-1、Bank:*-1 がセットされています。ここで必要なのは Heading と Bank の *-1 なので、X のチェックボックスをオフにします。

  7. CalcParam」ボタンを押して計算を実行します。区間指定で0〜60を指定して「OK」を押してください。

  8. これで完成です。コピーされたか確認するため「Save As」ボタンを押して「Wlak_2.lws」に名称を変更して保存してください。
    これをLightWave3D 側から開きアニメーションを再生して、変化を確認してください。





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