イメージ関係


Applet Basicでは、変数の基本型としてイメージ型が定義されてます。イメージ型を使えば、画像を変数として処理することができます。このイメージ型は二種類に分けられ、ノーマル型と透過型が存在します。透過型を用いる場合には必ずディスプレイは 24ビットカラーに設定してください。以下に説明するのは、このイメージ型を用いる命令群です。
命令一覧
名前 CreateImg
概要 イメージ型の変数を初期化します。
形式 CreateImg ValueName As Image, Width As Long, Height As Long
解説 イメージ型の変数を初期化し、新規のイメージを変数に対応づけます。
作成されるイメージは、幅 Width 高さ Height (単位はピクセル)の背景色で塗りつぶされたイメージです。

名前 CreateTransImg
概要 イメージ型の変数を初期化し、透明のイメージを対応づけます。
形式 CreateTransImg ValueName As Image, Width As Long, Height As Long, TransColor As Long
解説 イメージ型の変数を初期化し、新規の透明イメージを変数に対応づけます。
作成されるイメージは、幅 Width 高さ Height (単位はピクセル)で透明のイメージです。このイメージ上のピクセルで色が TransColor に等しい場所が透明となります。TransColor には透過色として設定したい現在のパレットの色番号を指定します。

名前 LoadImg
概要 ファイルから画像を読み込みます。
形式 LoadImg FileName As String, ValueName As Image
解説 この命令は、背景色で塗りつぶしたイメージを新規に作成し、それに FileNameで指定したファイルの画像を描画して変数に対応づけます。

名前 LoadTransImg
概要 ファイルから画像を読み込みます。
形式 LoadImg FileName As String, ValueName As Image
解説 この命令は、透明なイメージを新規に作成し、それに FileNameで指定したファイルの画像を描画して変数に対応づけます。

名前 CopyImg
概要 画像をコピーします。
形式
  1. CopyImg Source As Image, Target As Image
  2. CopyImg Source As Image, X As Long, Y As Long, Width As Long, Height As Long, Targe As Image
解説
  1. Sourceで指定したイメージとまったく同じイメージを作成し Targetに対応づけます。
  2. Sourceで指定したイメージの点(X,Y)から幅 Width 高さ Height のイメージをコピーして Targetに対応づけます。
    点(X,Y)は左上を起点(0,0)とする X軸右方向 Y軸下向きの座標です。

名前 Point
概要 イメージのある点の色番号を返します。
形式 Point( Picture As Image, X As Long, Y As Long ) As Long
解説 イメージの絶対座標の点(X,Y)の色番号を返します。返される色番号は現在のパレットでの番号です。該当する色が存在しない場合、-1が返されます。

名前 PSet
概要 点を描画します。
形式 PSet Picture As Image,( X As Long, Y As Long )[,ColorNumber As Long]
解説 点を絶対座標(X,Y)に描きます。

名前 Line
概要 線を描きます。
形式
  1. Line Picture As Image,( StartX As Long, StartY As Long )-( EndX As Long, EndY As Long )[,[ColorNumber][,(B/BF/b/bf)]]
  2. Line Picture As Image,( StartX As Long, StartY As Long )-Step( XStep As Long, YStep As Long )[,[ColorNumber][,(B/BF/b/bf)]]
解説
  1. 絶対座標(StartX,StartY)から(EndX,EndY)まで ColorNumber番の色で線を描きます。B/bを指定すると四角形を、BF/bfを指定すると塗りつぶした四角形を描画します。
  2. 絶対座標(StartX,StartY)から(StartX + XStep,StartY + YStep)まで ColorNumber番の色で線を描きます。B/bを指定すると四角形を、BF/bfを指定すると塗りつぶした四角形を描画します。

名前 Circle
概要 円を描きます。
形式 Circle Picture As Image,( X As Long, Y As Long ),Radius As Long[, [ColorNumber As Long][,[Start As Double][,[End As Double][,[Aspect As Double][,N/F/n/f]]]]]
解説 中心が絶対座標(X,Y)で横半径が Radiusの円を描きます。色は現在のパレットで ColorNumber番の色が使われ、Startで描画開始角、Endで描画終了角をラジアンで指定してください。縦横の半径比は、アスペクト比 Aspectで指定します。最後のオプションで、円内部を塗りつぶすか、塗りつぶさないかを指定します。F/fで塗りつぶし、N/nで塗りつぶしません。デファルトは、Startが 0、Endが2 * (円周率パイ)、Aspectが 1、オプションが Nです。

名前 Put
概要 イメージを描きます。
形式 Put Picture As Image,( X As Long, Y As Long ),Source As Image
解説 イメージ Pictureの絶対座標(X,Y)に Sourceのイメージを描画します。

名前 Get
概要 イメージを取得します。
形式
  1. Get Picture As Image,( StartX As Long, StartY As Long )-( EndX As Long, EndY As Long ),Target As Image
  2. Get Picture As Image,( StartX As Long, StartY As Long )-Step( XStep As Long, YStep As Long ),Target As Image
解説
  1. イメージ Pictureの絶対座標(StartX,StartY)から(EndX,EndY)までの領域のイメージを取得し、イメージ Targetに格納します。
  2. イメージ Pictureの絶対座標(StartX,StartY)から(StartX + XStep,StartY + YStep)までの領域のイメージを取得し、イメージ Targetに格納します。

名前 Paint
概要 塗りつぶします。
形式 Paint Picture As Image,( X As Long, Y As Long )[,[PaintColor As Long][,RegionColor As Long]]
解説 絶対座標(X,Y)から RegionColor番の色で囲まれた領域を PaintColor番の色で塗りつぶします。RegionColorが指定されていない時には、PaintColorが RegionColorとして使われます。

名前 DrawStr
概要 文字を描画します。
形式 DrawStr Picture As Image,(X As Integer, Y As Integer),Text As String[,ColorNumber As Long]
解説 絶対座標(X,Y)に文字列 Textを ColorNumber番の色で描画します。フォントの設定は SetFont命令で行ってください。