WANI-BBS マニュアル
目次
1 はじめの一歩
1.1 接続の方法
login:
の文字は、あなたに、あなたのIDを入力するようにうながしています。ここで、あなたのIDを入力してください。入力した文字が逐一画面に表示されます。IDを入れ終わったら、リターンキーを押します。以後、「入力する」というのは、その文字を打ってリターンキーを押すことを意味します。
IDを入力すると、今度は
Password:
と表示されます。ここではそのとおりあなたのパスワードを入力しますが、秘密保持のために、入力したパスワードが画面には表示されません。気にせずにそのまま入力してください。パスワードは全角・半角・大文字・小文字を区別します。CAPSロックの状態などを確認したうえで正しく入力してください。
IDとパスワードが正しければ数行の文章が表示され、BBS内に入れますが、間違いがある場合は、またlogin:と表示されます。もう一度、打ち間違いの無いようにIDとパスワードを入力してください。何度も失敗を繰り返すと、残念ながら回線を切断してしまいます。その場合はIDとパスワードをもう一度確認したうえで、それでも原因がわからない場合は、SYSOPに確認を求めてください。間違って設定されている場合も考えられます。
ここで、初めての接続だと、まずターミナルの設定をします。いくつかの質問に答えてください。
1.2 BBSに入った時に表示される文章
うまくBBSに入れた場合は、歓迎の文章とともに、あなたが前回BBSに入った時間などが表示されます。その時間に入っていないと思うときは、他人が勝手にあなたのIDを利用していることも考えられます。なるべく早めにパスワードを変更しましょう。
前回BBSに入って以降にパスワードの入力を失敗したことがある場合は、そのことも表示されます。自分で失敗した覚えがない場合は、他人があなたのIDを利用しようとしているということです。パスワードは他人に分かりにくいものを設定するようにしましょう。
もしもあなたの郵便受けに手紙が到着していれば、その旨表示されています。その場合は、手紙を読む命令
mail
を使用すれば到着している手紙を読むことができます。
また、簡易伝言板に、まだ読んでいない文章がある場合も、この時点で表示されます。簡易伝言板の未読の文章もその命令
topic
を使用することにより読むことができます。
1.3 初めてBBSに入ったときにすること
regprof
を使用して、自己紹介を書くと良いでしょう。
2 特殊キー
- ^C
表示の中断を行います。また、入力や動作の中断にも利用できます。頻繁に利用されるキーです。
- ^D
エディタにおいて、行の先頭で入力することにより文章の入力を終了させます。行の先頭で
.
だけを入力することによっても同様の動作をさせることができます。
- BS
直前の一文字を削除します。漢字も一文字として削除します。入力の先頭にいる場合は何もしません。頻繁に利用されるキーです。
- TAB
8文字(半角換算)毎のタブストップの位置に移動します。
- RETURN (リターンキー・Enterキー・改行キーとも言います)
入力の終了を意味します。頻繁に利用します。
- ^R
いままで入れた文字を再表示します。回線の状態が悪いために文字が化けてしまった場合などに利用すると良いでしょう。また、CHATにおいて、エコーしない状態に設定しているときに、自分が入れた文字を確認するためにも使用できます。
- ^S
表示の一時停止を行います。このキーを押すと次の^Qキーが押されるまで何も表示しません。誤って^Sキーを押してしまうとBBSが停止してしまったように感じられますが、^Qを押せば回復します。
会員情報の more を適切に設定すれば、一般に^Sキーは使用しなくても快適にBBSを利用できます。
- ^Q
表示の一時停止を解除します。
- ^U
RETURNキーを押す以前の入力された文字を削除し、入力をやりなおします。
3 命令
カーソルは、今 /> という文字の右側にあります。この />
は、あなたがいまいる場所と、あなたが今、命令入力状態にいることを意味しています。ここでさまざまな命令を入力することにより、BBSを利用することができます。この状態で利用できる命令には、以下のものがあります。
このうち、是非覚えてほしい命令は、?、L、READ、DOWN、OFF、MAILです。これだけでも覚えるとかなりBBSを快適に操作できます。
現在いる場所によっては、命令よりもその命令と同じ文字で始まる選択肢に移動することがあります。
- ?
その場所特有の利用方法を表示します。この命令は命令入力状態に限らず、ほとんどの場所で利用できますので、命令がわからなくなったらとりあえず
? と入力すると便利です。
- L
その場所の情報の一覧を表示します。この命令はすべての場所で意味を持っています。たとえば掲示板の場所にいる場合、掲示板の一覧を表示することができます。
また、L 100と、番号を指定すればその情報が、L 100,200と指定した場合は、100番目の情報から200番目の情報を表示することができます。片方もしくは両方の指定が省略された場合は、それぞれその場所に具合の良いように補充されます。また、最大値として、$を、最小値として=を利用することもできます。L
=,$とした場合は、最小値から最大値までの一覧をとることになります。
また、新しい情報がある場合は、左端に>がつきます。
- 番号
この命令は、別に「番号」と入力するわけではありません。10や、100や、500などの番号を総称して「番号の命令」としています。この命令は、その場所の番号に該当する情報を表示します。また、その場所より下にいくつもの選択肢がある場合は、L命令によって表示される番号を指定することによっても移動することができます。
- 名前
この命令は、別に「名前」と入力するわけではありません。boardや、userなどの、その場所の選択肢の名前を総称して「名前の命令」としています。この命令は、その場所での選択肢の名前を指定することによってその選択肢に移動することができます。選択肢への移動は前述の番号の命令によっても行えます。好きな方を使用してください。
また、名前の指定は、二文字以上であれば、頭の部分だけの指定でも有効です。ただし、同じ名前が複数ある場合は、前にある選択肢に移動しますので注意してください。
- B
掲示板に移動します。B 1や、B FREEなどとして、直接指定した掲示板に移動することもできます。
掲示板では、それぞれの会員が文章を書き込んだり、読んだりして交流します。
- P
プログラムコーナーに移動します。P 1や、P DATAなどとして、直接指定したプログラムコーナーに移動することもできます。
プログラムコーナーでは、それぞれの会員がプログラムを登録、入手できます。
- S
システム管理コーナーに移動します。S 1や、S USERなどとして、直接指定したシステム管理コーナーに移動することもできます。
システム管理コーナーでは、会員の一覧を見たり、自分の設定を変更したりすることができます。
- G
ゲームコーナーに移動します。G 1や、G MINOなどとして、直接指定したゲームコーナーに移動することもできます。
ゲームコーナーでは、ゲームをして楽しむことができます。
- R
その場所の情報を読み出します。たとえばFREEという掲示板にいるならば、その掲示板の新しい文章を表示します。掲示板と、プログラムコーナー、システム管理コーナー内の郵便受けでは、この命令を使用すると、以後、読み出し状態に移行します。この命令が意味を持たない場所では、何も行いません。その他の場所では、該当する情報を表示したあと、命令入力状態に戻ります。
新しい情報を読み出す設定になっている場所で新しい情報がない場合は、最後の情報を読み出します。
- W
その場所に情報を書き込みます。たとえばFREEという掲示板にいるならば、その掲示板に文章を書き込むことができます。また、掲示板と、プログラムコーナー、システム管理コーナー内の郵便受けでは、読み出し状態からでも書き込みを行うことができます。システム管理コーナー内の会員情報で、この命令を使用すると、自分の設定をいろいろ変更することができます。
この命令が意味を持たない場所では、何も行いません。
- F
その場所の情報を検索します。この命令を入力したあと、検索するキーワードを入力してください。キーワードのないところは何も入力しないでください。
この命令が意味を持たない場所では、何も行いません。
また、検索する範囲を番号で指定することもできます。
- D
その場所の情報を削除します。もちろん、自分が登録した情報しか削除できませんが、それ以外にもさまざまな制約があります。
また、掲示板、プログラムコーナーでは別の意味を持ち、現在いるところを巡回リストからはずします。この命令を実行したあと、A命令を実行するまでは、FASTもしくはDOWN命令を使用しても現在の場所は巡回しません。
- A
掲示板、プログラムコーナーでのみ有効です。この命令を使用すると、現在いるところを巡回リストに追加します。K命令で巡回リストから外したあと、巡回リストに追加するときに使用します。
- Q
その場所の一つ上の場所に移動します。上というのは、たとえばFREEの掲示板に対しては掲示板の元締めの場所、掲示板の元締めに対しては最初の
/> の場所を指します。 />
の場所以外で利用することができます。
- MAIL
あなたの郵便受けにある手紙を読みます。この命令を実行した場合は、新しく届いた手紙から読み始めますが、過去の手紙も読み直すことができます。この命令を実行すると、手紙の読み出し状態に移行します。
郵便受けに何も手紙がない場合は、なにも行いません。
- MAIL <相手のID>
会員に手紙を出します。MAIL だれそれ
と、会員の名前、またはその一部を指定することもできます。たとえば、わに
さんに手紙をだす場合に、 MAIL わ
とすることもできます。該当する会員が複数いる場合は、その一覧を表示し、その中から選択を促します。一人しか該当しない場合は、即座にエディタに移行します。
また、複数の人に同じ内容の手紙を出すときは、IDやハンドルを列記することができます。
MAIL命令は、WHIP接続されているホストの会員に手紙を送ることもできます。この場合は、「会員名@ホスト名」という形式で送信して下さい。例えば、waninetにいるbakに手紙を出したい場合は、
mail bak@waninet
と入力します。ただし、この場合に会員がいるかいないかのチェックをすることができませんので、もし会員名が間違っていたとしても一旦waninetまで手紙が送られ、その後「会員名が間違っていた」という内容の手紙が返送されてくることになります。また、この時にハンドルを指定することもできますが、複数の人がそのハンドルに該当する場合もその旨の手紙が返送されてきます。
READ
現在いる場所より下層の掲示板の新しい文章を連続して読み出すことができます。この命令は非常に便利ですから、通常、掲示板を読むときはこの命令を利用することをお勧めします。
一般的には /> の位置で使用するのが良いでしょう。
CONT
READ命令と同じことをしますが、一時停止をしません。よって、掲示板に文章を書き込むことができませんが、短い時間で新しい文章をすべて表示することができます。ダウンロードの準備をしたのちにこの命令を実行すれば、BBSを抜けたあとにゆっくり電話代を気にせず文章を読むことができます。
DOWN
現在いる場所より下層のプログラムコーナーの新しいプログラムを閲覧することができます。通常プログラムコーナーを見る場合は、この命令を利用することをお勧めします。
一般的には /> の位置で使用するのが良いでしょう。
SUMMARY
DOWN命令と同じことをしますが、一時停止をしません。
TIME
現在時刻を表示します。
TOTAL
通算利用時間、現在あなたが利用している時間を表示します。通算利用時間はシステム管理コーナーの会員情報で初期化することができますから、適当な時に初期化することにより、電話代の目安とすることもできます。
WHO
現在誰が接続しているかを表示します。単回線版では、もちろんあなたしか接続していません。多回線版では他の会員がいれば表示されます。このとき、MEMO命令で設定された文章が表示されます。
VOICE
現在ログインしている他の会員と話ができます。
CHECK
POST命令によって会員に送った手紙がどうなっているかを調べることができます。CHECK
だれそれ
と、会員の名前、またはその一部を指定することもできます。たとえば、わに
さんに出した手紙の状態を調べるには、CHECK わ
とすることもできます。該当する会員が複数いる場合は、その一覧を表示し、その中から選択を促します。一人しか該当しない場合は、即座に情報を表示します。
TOPIC
簡易掲示板の文章を読んだり、書き込んだりすることができます。新しい文章を読み出すには、単にTOPICと入力するだけです。書き込むには、TOPIC
-Wと、-Wをつけてください。TOPIC 100と、番号を指定すればその文章が、TOPIC
100,200と指定した場合は、100番目の文章から200番目の文章を表示することができます。
PROF
会員の自己紹介を表示させることができます。PROF だれそれ
と、会員の名前、またはその一部を指定することもできます。たとえば、わに
さんの自己紹介を見たい場合は、PROF わ
とすることもできます。該当する会員が複数いる場合は、その一覧を表示し、その中から選択を促します。一人しか該当しない場合は、即座に自己紹介を表示します。
REGPROF
自分の自己紹介を作成することができます。この命令を入力してから、それぞれの質問に答えていってください。最後に、登録して良いのかどうかを聞いてきますから、よければYを、破棄したいならばNを入力してください。Nとした場合は、以前のままとなり、自己紹介が削除されるわけではありません。
システムの設定によっては、ここでエディタが起動し、自由な文書を書くことができるようになります。この場合は、通常の文章のように自己紹介を書いてください。ただし、長さは1Kbytesに制限されています。
NAME
自分の名前を変更します。この名前は、IDとは違い、ニックネームともいえるものですから、独創的で自分を主張できるものにすると良いでしょう。場合によりますが、特定の機種でしか利用できない文字の利用や、頻繁に変更するのはあまり好ましくありません。
18バイト以内の文字列です。
PASSWD
パスワードを変更します。変更には、まず現在のパスワードを入力します。入力では、機密保持の為、パスワードが画面に表示されませんが、気にせずに入力してください。入力したパスワードが正しければ、次に新しいパスワードを入力します。そして、確認のためもう一度同じパスワードを入力し、二回入力された新しいパスワードが同一であれば、そのパスワードに変更します。次回からBBSに入る場合は、このパスワードを利用することになりますので、忘れないようにしておきましょう。
パスワードは8バイト以内の文字列です。
LOG
会員の接続の記録を表示します。単にLOGと入力した場合は最新のものから古いものに向かって表示されます。番号で範囲を指定することもできます。
BMAIL
会員にバイナリーメールを出します。宛先などの指定はPOST命令と同様です。また、アップロードの方法はプログラムコーナーと同様です。
EDIT
一時ファイルをエディットするために使用します。掲示板への書込みやメールを書くときに使用するエディタを利用してファイルを操作することができます。
TYPE
一時ファイルを表示させるために使用します。ファイルがないときは何も表示されません。
FILES
一時ファイルのサイズを確認するために使用します。ファイルがないときは何も表示されません。
SIGNATURE
掲示板の文章や手紙を書くときに、最後につける自分のsignatureを編集します。
MEMO
WHO命令で表示されるコメントを書くことができます。
VER
WANI-BBSのバージョンを表示します。
H
BBSの簡単な使用説明書を表示します。
OFF
BBSから抜けます。この命令を実行すると、数行の文章が表示され、回線が切断されます。BBSを終了する場合は、この命令を利用してください。強制的に回線を切断することによっても終了することは可能ですが、あまり好ましい方法とは言えません。
3.1 一般的な利用方法
topic
手紙が到着していれば
mail
そして、掲示板の文章を読むために
read (もしくはcont)
新しい情報の確認のために
l
プログラムコーナーに新しい情報があるならば
down
そしてほかにすることがなければ終了
off
というのが一般的、そして効率的な利用方法になると思います。
4 エディタ
BBSでの文章の書き込みには、エディタを利用します。エディタの状態に移行すると、カーソルの左に
Editor> と表示されるようになります。
この状態で利用できる命令には以下のものがあります。命令によっては範囲を指定することができますが、その範囲指定には以下の指定方法があります。ここではE命令を例に説明します。
- E
範囲を指定しないと全文が対象になります。
- E 10
10行目が対象になります。
- E 10,
10行目から最終行が対象になります。
- E ,30
1行目から30行目までが対象になります。
- E 10,30
10行目から30行目までが対象になります。
- E $
最終行が対象になります。
- A
文章の入力を開始します。この命令を入力すると、行番号が表示され、文章の入力を促します。
文章の入力を終了するには、
.
のみの行を入力します。また、^Cや^Dによっても入力を終了できます。
すでに入力された文章がある場合は、その末尾に追加して入力します。
U
A命令と同じですが、行番号の表示をしません。
I
AやU命令と同じく、文章の入力を行いますが、行番号を指定することにより、すでに入力した行と行の間に文章を挿入することができます。たとえば、二行の文章をすでに入力してある場合に、I
2とすることにより、その間に文章を挿入することができます。
D
文章を削除することができます。単にDと入力した場合は、全文の削除を意味しますが、この場合は確認を求めてきます。これに対してYと入力すれば、すべての文章を削除します。
この命令は削除する範囲を指定することが出来ます。なお、削除した後は、指定行移行の文章の行番号がずれますので、連続して削除する場合は注意が必要です。この場合は、後ろの行から削除していけば、思い通りの削除ができます。
E
文章中の語句を置換します。この命令は範囲を指定することができます。
命令を入力すると、まず検索文字列の入力を促します。ここで、検索文字列を入力します。この検索においては、全角・半角・大文字・小文字の区別をしますから、検索文字列は正確に入力してください。
次は置換文字列を入力します。ここで何も入力しないと、検索文字列を削除する指定とみなします。
検索文字列が見つかった時点で、置換をするかどうかを尋ねてきます。置換するのであればYを、しないのであればNを入力してください。Aを入力すると、すべての置換を一気に行います。^Cで以後の置換を中断することもできます。
X
あなたの署名を読み込みます。署名はSIGNATURE命令で編集します。
N
空白行を削除します。この命令は範囲を指定することができます。
空白行とは、TAB文字も空白文字も持たない純粋の空白行を指します。
L
入力された文章を行番号とともに表示します。この命令は範囲を指定することができます。
P
L命令と同じですが、行番号を表示しません。
S
現在編集している文章を一時ファイルに記録します。
R
一時ファイルの内容を現在編集している文章に追加します。
Y
R命令と同じですが、行の先頭に'>'の文字を追加します。
この命令は、他の人の文章を引用するときに、引用を明らかにするために利用することができます。例えば、掲示板でS命令を利用してファイルに保存し、エディタでY命令でそのファイルを読み込んだ後にI命令で他の人の文章にコメントをつけていくようなことができます。
F
一時ファイルのサイズを表示させます。
K
一時ファイルを削除します。
W
文章を保存してエディタを終了します。
Q
エディタを中断します。すでに入力された文章がある場合は、その文章を破棄してよいのか尋ねます。Yと入力した場合は、文章を破棄して終了します。Nと入力した場合は、何も行いません。
4.1 文字コードについて
文字を入力しているとき、記号などを入力してもベタ(■)になってしまうことがあります。これは、その文字が一般的でなく、他の機種だとちゃんと表示されないことがあるために、そういった文字が入力できないようにしているのです。
そうなった場合は、他の文字の組み合わせで表現するようにしてください。例えば○の中に1のある文字の代わりに(1)を使用したり、ローマ数字はI、II、III、IVのように表現すると良いでしょう。
5 通常の掲示板読み出し
6 マルチノーツ読み出し(インデックス)
マルチノーツとは、感覚的には、書棚に沢山のノートがしまわれているものだと考えてください。インデックスの読み出し状態では、そのノートの背表紙をみていることになります。背表紙をみて、面白そうなノートがあったら、そのノートの中を覗いてみることができます。通常は、新しく書かれた文章があるノートだけを飛ばし読みすることになります。
ノートの作成は、マルチノーツのインデックス読みだし状態でw命令を使用することでできます。
マルチノーツの読み出し状態のインデックスにおいては、以下の命令が使用できます。
- 番号
この命令は、「番号」と入力するわけではありません。1や10などの番号を総称して番号の命令としています。番号に該当するノートの表紙に移動します。
- .
現在表示しているノートのページ一覧を表示します。
- =
先頭のノート一覧に移動します。
- *
最後のノート一覧に移動します。
- l (エル)
新しいメッセージがあるときはそのノートの表紙に移動します。新しいメッセージが無い時は終了します。
- a, A
検索を行います。この命令を入力すると、検索する会員を尋ねてきます。新しい検索を行う場合は
a を、繰り返し同じ会員のメッセージを検索する場合は A
を入力します。
- w
現在表示しているノートに書き込みます。ノートの最後を表示している場合は、新しくノートを作成します。まず、そのノートを自分専用のノートにするかどうか聞いてきます。Yと入力すると、作成したノートは自分しか書き込みができなくなり、他の人は読むだけになります。Nと入力すると、他の人も書き込むことができるようになります。通常はNを指定します。次にノートの表紙と表題を入力します。
- D
現在表示しているノートを削除します。ただし、そのノートが自分が作成したものであって、一枚もページがない場合に限ります。
- e
現在表示しているノートの題を変更します。ただし、そのノートが自分で作成したものである場合に限ります。
- S
現在の掲示板を標準の巡回に加えます。(open命令で読むようになります。)
- U
現在の掲示板を標準の巡回からはずします。(open命令で読まなくなります。)
- Z
読みだし状態を終了します。READ命令実行中は、読み出し状態を終了するとともに、READ命令を中断します。シーケンサは更新しません。
- z
読みだし状態を終了します。READ命令実行中は、読み出し状態を終了するとともに、READ命令を中断します。シーケンサを更新します。
- Q
現在の掲示板の読み出し状態を終了します。シーケンサは更新しません。
- q
現在のボードのメッセージをすべて読んだことにして読みだし状態を終了します。
- ?
現在使用できる命令の簡単な説明を表示します。
7 マルチノーツの読み出し(ページ)
ノートの中にはページがあります。ノートを準備したのは他の人でも、そのノートが開放されていれば、誰でもページに書き込む事ができます。もちろん、ページの内容はノートの題にふさわしいもののほうが良いです。ページの情報のところで、(Closed)と書かれているノートには、書き込みをすることはできません。また、(Author
write only)と書かれているノートは、ノートを準備した人専用のノートですから、他の人は読むことしかできません。そのノートについて感想や意見を書きたい場合は、別にノートを準備しましょう。
マルチノーツの読み出し状態のページにおいては、以下の命令が使用できます。
- RETURN
次のページを表示させます。次のページがない場合は、インデックスの状態に移行します。検索モードでは、現在のページから後方に向かって検索します。
- 番号
この命令は、「番号」と入力するわけではありません。1や10などの番号を総称して番号の命令としています。この命令は、指定されたページを表示します。検索モードでは、指定されたページから後方に向かって検索します。
- .
現在表示しているページを表示しなおします。
- =
1ページ目を表示します。
- *
現在のノートの最後のページを表示します。
- B
一つ前のページを表示します。1ページ目である場合はインデックスの状態に移動します。検索モードでは、現在のページから前方に向かって検索します。
- F
検索モードに移行します。この命令を入力すると、検索する会員を尋ねてきます。検索条件が設定されると、プロンプトの括弧は[]から<>に変わり、検索モードに移行したことを示します。
- W
現在のノートにページを追加書き込みします。
- D
現在表示しているページを削除します。その文章は自分で作成したもので、現在のノートの最後のページであることが必要です。
この命令を入力すると、消していいのかどうか尋ねてきます。これに対してYと入力すると、ページが削除されます。Nと入力すると何もしません。
- E
現在表示しているページを訂正します。そのページは自分で作成したもので、現在のノートの最後のページであることが必要です。
- M
会員に手紙を出します。POST命令と同じです。
- R
現在表示しているページを書いた会員に手紙を出します。
- P
現在表示しているページを書いた会員の自己紹介を表示します。
- L
ページの一覧を表示します。一文字命令の設定がしてある場合や、Lのみが入力された場合は、現在のページから最後のページまでを表示します。最後のページを表示している場合は、先頭に向かって一覧を表示します。
番号を一つ指定した場合は、指定のページを表示します。L 5,10のように、番号を二つ指定した場合は、5ページ目から10ページ目の一覧を表示します。
- S
現在表示している文章を一時ファイルに記録します。
- I、Q
インデックスの状態に移行します。
- Z
読み出し状態を終了します。FAST命令実行中は、FAST命令を中断します。シーケンサは更新しません。
- !
すべてのメッセージを読んだ事にして読み出し状態を終了します。つまり、シーケンサを更新して終了します。
- ?
現在使用できる命令の簡単な説明を表示します。
8 プログラムコーナー読み出し
プログラムのファイル名
を入力し(ISHファイルの場合は、ISHをかける前のファイル名)、次に
プログラムの簡単な説明
を漢字なら20文字、英字なら40文字以内で入力します。次に、
プログラムの詳しい説明
をエディタによって入力し、その次に
アップロードを開始
します。自分で使用しているターミナルソフトで利用できるプロトコルを指定したあと(YMODEM-G、YMODEM、XMODEM-1K、XMODEM-CRC、XMODEMの順で、利用できる手順のうち一番左にあるものを選択すると良いでしょう。MNP接続でない場合はYMODEM-G以外のものにした方がいいでしょう。また、ISHファイルの場合は、BBSでISHの手順を選択し、ターミナルソフトでは普通に文章をアップロードするようにISHファイルをアップロードしてください)、アップロードします。
テキストのアップロードの場合は、終了時に .
だけの行を入力してください。この場合、アップロードが成功したかどうかはBBS側では判断できないので、その後に成功したかどうかを尋ねます。ここでYを入力した場合はそのまま登録されます。Nを入力した場合、はアップロードが失敗したものとします。
アップロードが失敗した場合は、再アップロードするかどうか尋ねます。ここでYを入力した場合は、同じ手順で再度アップロードを行ってください。Nを入力すると登録は中断します。
アップロードが成功すると、プログラムの説明を画面に表示します。BBSの設定によっては、SYSOPが検査してから一般会員に公開するようになっているので、この場合は再度プログラムの説明を見ることはできなくなります。
ファイル名は、実際にはAsciiとXMODEM以外を指定した場合は、そのプロトコルによって取得したファイル名が設定されます。
D
現在表示しているプログラムを削除します。そのプログラムは自分で登録したものであることが必要です。
この命令を入力すると、消していいのかどうか尋ねてきます。これに対してYと入力すると、プログラムが削除されます。Nと入力すると何もしません。
E
現在表示しているプログラムのファイル名、コメントを訂正します。そのプログラムは自分で登録したものであることが必要です。
M
会員に手紙を出します。POST命令と同じです。
R
現在表示しているプログラムを登録した会員に手紙を出します。
P
現在表示しているプログラムを登録した会員の自己紹介を表示します。
L
プログラムの一覧を表示します。一文字命令の設定がしてある場合や、Lのみが入力された場合は、現在のプログラムから最後のプログラムまでを表示します。最後のプログラムを表示している場合は、先頭に向かって一覧を表示します。
番号を一つ指定した場合は、指定のプログラムを表示します。L
5,10のように、番号を二つ指定した場合は、五番のプログラムから十番のプログラムを表示します。
X
現在表示しているプログラムをダウンロードします。この命令を入力すると、自分で使用しているターミナルソフトで利用できるプロトコルを指定したあと(YMODEM-G、YMODEM、XMODEM-1K、ISH、XMODEM-CRC、XMODEMの順で、利用できる手順のうち一番左にあるものを選択すると良いでしょう。MNP接続でない場合はYMODEM-G以外の方がいいでしょう。また、ISHの場合は、BBSでISHの手順を選択し、ターミナルソフトでは普通に文章をダウンロードするようにISHファイルをダウンロードしてください)、ダウンロードします。
また、ISHをエンコードする場合、JIS7/JIS8/S-JIS/minimum-ISHの4つの種類がありますが、この設定は会員情報の
F命令で変更することができます。
いつもダウンロードするプロトコルが同じな場合は、会員情報の
D命令を利用してこの手間を省くこともできます。
S
現在表示している文章を一時ファイルに記録します。
K
現在のプログラムコーナーのプログラムの説明をすべて読んだことにして読み出し状態を終了します。
Q
読み出し状態を終了します。
Z
Q命令と同様ですが、DOWN命令実行中は、読み出し状態を終了するとともに、DOWN命令を中断します。
?
現在使用できる命令の簡単な説明を表示します。
9 郵便受けの読み出し
10 会員情報の変更
会員情報の変更では、以下の命令が使用可能です。
- P
パスワードを変更します。まず現在のパスワードを入力します。入力では、機密保持の為、パスワードが画面に表示されませんが、気にせずに入力してください。そして、次に新しいパスワードを入力します。そして、確認のためもう一度同じパスワードを入力し、二回入力された新しいパスワードが同一であれば、そのパスワードに変更します。次回からBBSに入る場合は、このパスワードを利用することになりますので、忘れないようにしておきましょう。
- N
自分の名前を変更します。この名前は、IDとは違い、ニックネームともいえるものですから、独創的に自分を主張できるものにすると良いでしょう。ただし、特定の機種でしか利用できない文字の利用はあまり好ましくありません。
- T
ターミナルの状態を変更します。画面表示幅と一時停止行数を入力したあとにいくつかの質問が表示されますので、YとNで答えてください。
- K
TOTAL命令で表示される通算通信時間を0にします。命令を入力すると、0にしていいのか尋ねてきますので、Yを入力すると0にし、Nを入力すると何も行いません。
- E
画面の消去状態を変更します。ONと入力すると、文章を表示する際に一旦画面を消去するコードを出力します。スクロールが遅い機種で、画面を消去するコードが有効に働く場合に指定すると良いでしょう。OFFと入力すれば消去せずに表示します。
- B
会員の誕生日を変更します。それぞれ誕生年、月、日を入力してください。この情報は一部の誕生日を参照する部分で使用します。また、誕生日にBBSに入った場合には祝福の文章を表示します。
- F
ISH手順によってダウンロードする場合の形式を指定します。
0を入力すると7bitのISH
1を入力すると8bitのISH
2を入力するとSHIFT-JISのISH
3を入力するとminimum-ISH
の設定となります。minimum-ISHはオリジナルの機能で、MNPなどエラーフリーの手順で接続している場合に、ISHの誤り訂正用のデータを送らずに最小限のデータ送出のみで済ますためのモードです。この手順でダウンロードしたテキストをISHコンバータにかけると、各ブロック2個のエラーが発生しますが、ファイルは正常に作成されます。minimum-ISHの設定でも、誤りのチェックは正常に機能します。
L
現在の設定の状態の一覧を表示します。
W
現在の設定の状態を保存して変更状態を終了します。
H
会員の補助説明状態を変更します。命令入力状態(/>などの状態)でRETURNを入れた場合、0のときには何も表示せず、1のときは1行説明を表示し、2のときはその状態で選択できる選択肢を表示します。3の場合は命令入力状態になった時に選択肢を表示します。
O
会員の1文字命令入力状態を変更します。この1文字命令入力は、郵便受けの読み出し状態、掲示板の読み出し状態において有効です。
D
プログラムコーナーでダウンロードする場合のプロトコルを設定します。通常は、この設定をしなくてもプログラムコーナーの利用はできますが、ダウンロードするプロトコルが決まっている場合はこの設定をした方が便利な場合もあります。
.を入力するとこの設定は解除され、ダウンロード毎にプロトコルを選択する状態に戻ります。
M
手紙の転送設定を行います。システムの設定によってはこのコマンドは使用できないこともあります。この設定を行うと、あなたのID宛にきた手紙を別のIDに転送することができます。例えば、WHIPでつながっている複数のホストのIDを持っている場合に、すべてのID宛の手紙を一ヶ所で読むようなことも可能です。
Q
現在の設定の状態を破棄して変更状態を終了します。設定の状態に変更があった場合は、破棄していいのか尋ねます。ここでYを入力すれば破棄して終了します。Nを入力した場合は何も行いません。
?
現在使用できる命令の一覧を表示します。
11 チャット
チャットでは、以下の命令が使用できます。***要更新
- /date
現在の時刻を表示します。
- /echo
文字入力時のエコーバックを制御します。命令は、後にONもしくはOFFを指定します。/echo
onとした場合は、文字を入力した際に、逐一画面に表示されます。よって、入力した文章はわかりやすいですが、画面が乱れることがあります。
/echo offでは、逆に、画面が乱れない代りに、入力された文章が画面に表示されないので、文章の訂正が困難です。この場合、^Rキーが有効に使用できます。
- /handle
自分が書いた文字が表示されるときに、その先頭につく名前を変更します。CHAT命令を実行して直後は、自分の名前が設定されています。なお、CHAT命令中で名前を変更しても、NAME命令と違い、実際には変更されません。
- /online
誰がCHATをしているか調べます。表示されるのは自分と、コンソールです。ただし、コンソールが表示されたとしても実際にキーボードの前に人がいるという意味ではありません。
- /quit
CHATを終了します。この命令を実行したときに、話している相手が何か文章を書いている途中であったときは、あと1行何か文章が表示されてから終了します。相手が文章を書いている途中で寝てしまったような場合は、もう一度/quitと入力するか、なにか文章を入力することによって終了します。
命令は、/と頭の一文字に省略できます。たとえば、/who命令は、/wとしても実行できます。
また、命令は、行の先頭で入力しないと有効ではありません。頭に空白文字などがある場合は、通常の文章として表示されます。また、逆に、先頭が/の文章はすべて命令として解釈しようとするため、文章として送信することはできません。
12 特殊機能
12.1 手紙転送機能
受信する手紙を他の会員に転送する機能です。他のBBSとWHIPで接続されている場合は、他のBBSの会員に手紙を転送することもできます。複数のBBSにIDを持っている場合に、他のBBSのID宛に出された手紙も一つのIDに集めることができます。