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私の活用法 - Listening Test |
Script Cutter + Script Editor の活用法はいろいろとあると思いますが、ここでは、私が現在実践している利用法を紹介します。
私は sitcom の "Friends" を素材として使っています。ここカナダでは、たいていのテレビ番組にクローズドキャプション情報がついています。(本当にありがたいことです・・・)月曜日から金曜日まで "Friends" の再放送があるので、それを使って毎日勉強しています。 いろいろやってみたのですが、30 分の放送全体を使うのは、少し長すぎるということです。そこで、コンピュータを利用した学習としては、前半の15分(正確には 9 分程度。コマーシャルやオープニングが入るので)だけを使うようにしています。この部分を Script Cutter を使い、スクリプトと音声を切り出します。ミソは、聞き取れないな、と思うセリフに出くわすたびに、"check" ボタンを押して、スクリプトファイルにチェックをつけておくということです。9 分の放送のなかで、大体 10 - 12 個所くらいチェックするように心がけます。これは多すぎても少なすぎても良くありません。
スクリプトと音声を切り出した後は、 Script Editor の出番です。これを使って、スクリプトと音声をロードします。メニューの "Hide Text" を使って、スクリプトを見えないようにしてから、チェックのついたセリフを確認します。というのも、Script Cutter の "check" ボタンでは、タイミングの問題で、本当にチェックしたいセリフと異なるセリフがチェックされてしまうことがよくあるからです。チェックのついたセリフの前後を確認して、本当に聞き取れなかったセリフをチェックします。
次にメニューの "Listening Test..." を使って、チェックのつけたセリフ群に対してリスニングテストを実行します。まず何度も何度も聞いて、"Answer Sheet" に推測した答えを書き込みます。間違っていてもいいから聞こえたままに書いてみます。"Answer" ボタンを押して答えを確認したあと、"Edit" ボタンを押して編集ダイアログを出し、"Explanation" フィールドに推測した答え、どういう部分を聞き間違えたか、そしてわからない単語の意味を記入します。コツは、しつこく推測することです。一度キャプションを見てしまったら、次からはもう英語の音は本当には耳には入ってきません。この音はどういう単語群を構成するのだろうか?とあれこれ推測するときだけ、本当に生の英語の音を聞いているのです。そして答えを見て、自分の間違いのパターンを把握することが重要です。 いまのところ、まだ7回程度しか実行していませんが、非常に効果的です。英語の音に対する感覚が研ぎ澄まされ、TV や街の人々の会話が自然に耳に飛び込んでくる感じがします。リスニングを鍛えて、映画を時幕無しで見たい!と心底願っている人たちには、とても有用なプログラムだと確信しているのですが・・・。残念ながら今のところ最大限に活用するためには、ATI All-In-Wonder Pros という TV チューナカードが必要なのです。(日本でも2万円程度で手に入るとは思いますが) もっとも私のホームページにスクリプトファイルを公開することはできると思います。音自体は、PC のサウンドカードにビデオデッキの音声出力をつなげば、PC に録音することができます。その音声とスクリプトファイルを組み合わせれば、 Script Editor を使って英語学習することができます。ハリウッド映画のビデオは日本でも入手可能ですから、こういうものを使うという方法があります。(問題は、著作権がらみのことですね・・・。私は、なるべく他者の権利は尊重したいと思っています。その一方で、これは教育的な目的で他に手段がないので、見逃してもらえないものかなーとも思うのですが。みなさんはどう思いますか?)
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