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中抜き処理について
下図の様に、穴のあいた図形は、POV-Ray の Lathe や prism の bezier_spline では、
ひとつのスプラインとしてそのまま指定することができません。
(cubic_spline なら可能なのですが...)

別々に作って CSG にする、という方法もありますが、アンカーポイントが多いとレンダリングに時間がかかります。
とくに、文字オブジェクト等は影響大です。
この問題に対処するために、BzEdit は中抜き処理と呼ぶものを用意しています。
下図は上手を中抜き処理をほどこしたもので、右側はわかりやすいように重なり部分をずらした図です。
要するに、「一筆書き」にするわけですが、このようにして POV-Ray に渡せば、
一応意図通りにレンダリングしてくれるようです。
中抜き処理は、オブジェクトを選択して、で行います。
文字オブジェクトの場合は、作成の際にダイアログで指定する事もできます。
→文字オブジェクトの作成
あるオブジェクトが別のオブジェクトの内側にすっぽり入っている場合には、
ふたつのオブジェクトの一番近い錨点で切断され、つなぎあわされます。
※ご注意※
現在のバージョンの中抜き処理機能は、まだ完全ではありません。
(たとえば、オブジェクトが交差している様なケースには基本的に未対応)
本来、文字オブジェクトの実現の為に作ったものですので、
文字オブジェクトに対しては、一応問題が出ない様に仕上げたつもりですが、
一般のオブジェクトの場合には、おかしな具合になることもあります。
もしうまくいかない時は、錨点を追加してつなぐ等、手動による処理をして下さい。
次の図は、WingDings フォントの 'B' と WebDings フォントの 'u' 、
それを文字オブジェクトにしたもの(上が中抜き処理前、下が中抜き処理後)です。
一番下は、prism 出力し POV-Ray でレンダリングした結果です。

WingDings の'B' と WebDings の'u' (100 pt)

中抜き処理前の文字オブジェクト

中抜き処理後、接続されてできた線を赤くしてある

「POV出力/掃引体(prism)」実行後、POV-Rayに貼付けてレンダリング
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