Com-JIM2について

  1. はじめに

 Com-JIM2は立った状態で日本語を入力するためのソフトウェアです。指で画面をタップすることで文字を入力します。富士通から発売されているSH-Keysを用いて入力することも可能です。

 DA形式なので、どのアプリケーションを利用している時でも、起動し、入力することができます。また、HACKではありませんので、コンフリクトの可能性が少なく、使用していない時の動作速度低下などがありません。

 SH-Keysを利用する場合、SH-Keys添付のドライバは利用しません。SH-Keys添付のドライバに比べて以下のような特徴を持ちます。

  1. 使い方

 Com-JIM2はDAソフトウェアであるため、DA Launcher、Quick Launcher、Swipe!等のDAを起動できるランチャーが必要です。同梱したLaunch Com-JIM Hackでも起動できます。
 また、DAを起動できるランチャーを使うにはHackMasterが必要です。

●Launch Com-JIM Hackを利用する場合は、まずHackMasterでLaunch Com-JIM Hackにチェックを入れます。

HackMaster設定画面

Launch Com-JIM Hackにチェック

●カーソルを入力するフィールドに置いて、Com-JIM2を起動してください。

Launch Com-JIM Hackでは
MenuアイコンからApplicationsアイコンまでドラッグする、
あるいは、FindアイコンからCalcアイコンまでドラッグする、
といういずれかの方法でCom-JIM2が起動します。

●配列が画面下部に表示されるので、キーをタップする、もしくはSH-Keysを利用して入力してください。

また、以下のような基本ルールがあります。

実際にやってみます。

たとえばメモバッドで起動する

ホーム画面で"あ"を押すとア行画面へ

中から入力したい文字"あ"を選ぶ

"あ"が入力されホーム画面へ戻る

同様にして"い"を入力

 変換を押すと候補が表示される

なければ"次候"を

戻る時は"前候"を

"取消"を押すと変換前へ戻る

再び変換

文字と同じ位置のボタンを押すと

 確定され、ホーム画面へ戻る

以上の様な手順になります。

ソフトキーボードの上部にあるフィールドは漢字変換前の文字列が入るところです。確定された文字列は、本文に張り込まれます。ただし、このフィールドには全角で15文字までしか入りません。

●機能→終了ボタンを押すとCom-JIM2は終了します。文字が入力されているのが分かるでしょう。

機能画面で終了を押す

起動前のアプリに戻る

●英字を入力するには"Alpha"ボタンを押して英字画面に切り替えます。

まず大文字入力モードになり

1文字入力すると小文字モードに

"n..z"を押すと画面が換わる

文字を入力するとA-Z画面に戻る

英字機能画面

英記号画面

どちらからでも"取消"でA-Z画面へ

"機能"->"かな"でホーム画面へ

数字を入力するには"数字"ボタンを押して数字画面に切り替えます。

●記号は機能、記号、英記号画面のほか、、ナ行(数記号)、ヤ行(矢印と¥)、ラ行(カッコと?)、ワ行(下参照)の空いたボタンにも割り当ててあります。

機能画面

機能->記号画面

Alpha->機能->英記画面

ワ行画面

●メニューからSettingを実行すると、片手入力左手用、片手入力右手用、SH-Keys使用左手用、SH-Keys使用右手用の画面を選択することができます。
ただし、この変更は一旦Com-JIM2を終了して、再度起動しないと有効になりません。

SH-Keysが右手用か左手用かの設定もここで行います。

画面の選択

SH-Keysの設定

片手入力左手用

片手入力右手用

●ユーザー辞書はJ-OSのものを使います.J-OSのユーザー辞書はメモ帳の中にJ-OSというカテゴリを作り、その中にメモをひとつだけ作ってください。

このように記述する

  1. 利用上の注意

  1. 利用上の条件

  1. 連絡先

  • 電子メール:山田 達司
  • Web:http://www.tt.rim.or.jp/~tatsushi
  •  バグレポートを送ってくださる場合は、利用中のPalm/WPJの種別、OS、利用しているHACK等もお知らせください。

    1. バージョン履歴

    1. おわりに

     SH-Keysは卓越したアイディア、綿密な研究、すばらしいエンジニアリングにより作られたすばらしい製品です。また、発売を決定した富士通様には最大の賞賛を惜しみません。
     しかし残念ながら、現在出荷されている製品に添付されているドライバを使用した場合には「変換速度が十分ではない」「大量のメモリーを必要とする」などの欠点があります。特にPalmIII以前を用いているJ-OSユーザーにとってはこれらの条件はかなり厳しいようです。
     富士通様もドライバの改善を予定されているとのことでその結果を期待していますが、それまでの時間をかせぐものとしてCom-JIM2を作りました。J-OSユーザーも安心してSH-Keysを買っていただきたいと思います。SH-Keys添付のドライバには到底かないませんが、ある程度実用的には使えるものと思っています。

    マニュアル作成/田辺 裕