manaeは Palm OS (PalmPilot, WorkPad, Visor, TRGpro 等) 用の 日本語 Input Method Hack ソフトウェアです。 ほととんどのフィールドへのかな(ひらがな、カタカナ、全角文字)の直 接ローマ字変換入力及びインラインかな漢字変換が行えます。 J-OS の Input Method 等とは異なり、ソフトウェアキーボードの呼び出し操作なしに 日本語を入力することができます。 (ただし適宜モードの変更が必要です。) なお、現在のバージョンは若干の問題点があります。詳しくは、 注意点及び バグの項を参照して下さい。
現在のバージョンは、増井俊之氏作のソフトウェア ASearch の コードは含まれていません。しかしながら、今迄増井氏には大変お世話になり ましたことを、ここに感謝いたします。
最近の暫定バージョンです。
ver. 1.35e 実行形式(manae.prc 及びドキュメント)
同ソース
ver. 1.35 実行形式(manae.prc 及びドキュメント)
同ソース
一つ前の正式バージョンは manae ver. 1.34 2000/08/05 です。
日本版 Palm OS 機 (WorkPad) の場合は別途 J-OS 形式の辞書を インストールする必要があります。 J-OS 形式の辞書であればどんなものでも構いませんが、 送り仮名情報をサポートした dic-tk シリーズがおすすめです。
Sony PDA (CLIe) の Jog Dial を使用する場合は manaemori.prc も同時にインストールし、Hackmaster でチェックして下さい。 Sony PDA 以外の機種を使用する場合や Jog Dial を使用しない場合は、 manaemori.prc は Hackmaster 上でチェックしないで下さい。 (チェックしても問題なく動作するとは思いますが、若干、動作が全体に遅くなります。)
全角モードを使いたい場合は、 下記の SKK ライクなモード変更を用いて下さい。 '.'(ピリオド)を入力する時は、左上以外の残り3/4の領域のいずれかを ダブルタップして下さい。
Alphabet モード -> ひらがなモード: '\' ひらがなモード -> Alphabet モード: 'l' (小文字の「エル」) カタカナモード: 'q' 全角モード: 'L' (大文字「エル」) カタカナモード -> Alphabet モード: 'l' (小文字の「エル」) ひらがなモード: 'q' 全角モード: 'L' (大文字「エル」) 全角モード -> ひらがなモード: '\'
alphabet, alphabet,かな、カナ、abc
alphabet, Lalphabet,\kana,qkana,labc
例:
入力: Kanji
表示: ▽かんじ
例:
入力: KanJ
表示: ▽かん*j
送り仮名が確定すると変換されます。
例:
入力: KanJi
表示: ▼感じ
例:
入力: Kanji' '(スペース)
表示: ▼漢字
例:
表示: ▼幹事
入力: x
表示: ▼漢字
なお変換動作を5回繰り換えしても候補が確定されない場合、候補一覧のフォームがあらわれます。候補のボタンを押すとその文字が確定されます。
例:
表示: ▼感じ
入力: (改行)
表示: 感じ
表示: ▼感じ
入力: r
表示: 感じr
例:(「か」で始まる単語が、何も学習されておらず、ユーザ辞書にも登録さ
れていない場合)
表示: ▽か
入力: .
表示: ▽か(変化なし)
表示: ▽かん
入力: .
表示: (一覧表示)
なお、補完変換で確定した単語についも、学習を行います。 (以下で述べる動的補完変換でも学習が効きます。)
例:
表示: ▽かたかな
入力: q
表示: カタカナ
▽かん 完成 間接 観光などのように、かな漢字変換の読みがな入力時に、その読みを持つ単語を 学習辞書から検索して表示・選択できると言うものです。
候補は学習辞書からのみ探索します。そのため一度確定した単語しか候補に 表われません。
確定は Graffiti Area の特定の位置でピリオドを入力(ダブルタップ)か 1-3の数字を入力することにより行います。
Alphabet Area | Number Area | | ------------- | 1 : 2 | 3 | ------------- | : | | -------------これで上の例で、一番左の「完成」を選択する時は1の領域で ダブルタップ、「間接」は2、「観光」は3の領域でダブルタップすれば 選択できます。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 又は a s d f g h j k lに対応します。次頁は ' ' (スペース)前頁は 'x' 、取消は C-g です。 又、フィールド中 Emacs ライクなキーバインディング(C-f, C-b, C-p, C-n) でカーソルの移動ができます。
かんげん/甘言 かんげん/換言と登録されていた場合、J-OS では「甘言」、「換言」とも候補にあらわれますが、 manae では先に定義された「甘言」のみ採用されます。
かんげん/甘言/換言としていただければ、J-OS, manae 双方で使えます。 Drag & Drop の Module, "Tango" などを使用する場合は、最初の例の方法で 登録されますので、注意して下さい。
本プログラムは有用とは思いますが、頒布にあたっては、市場性及び特定目的適合性についての暗黙の保証を含めて、いかなる保証も行いません。詳細は本パッケージに含まれる GNU 一般公有使用許諾書 (copying.txt) をお読み下さい。
本プログラムを作成するにあたり以下の方々に直接的、間接的にお世話になりました。
ここに感謝の意を表します。
増井俊之氏、青柳龍也氏、山田達司氏、3Com 社、DaggerWare 社、
gcc for PalmPilot 開発スタッフ諸氏、Metrowerks 社、
イケショップモバイルプラザ、パーム航空機長さん。
そして、テストに参加下さった方々。
また、 SKK を開発された佐藤雅彦氏及び他の開発者の方々に敬意を表します。
version release description 1.37 00/11/19 PowerJOG 対応。 1.36 00/10/23 Non-SKK モード学習時のバグフィックス。 1.35e 00/10/13 動的補完変換のバグフィックス。 1.35d 00/10/11 補完変換のバグフィックス。 1.35c 00/10/11 動的補完変換のバグフィックス。 1.35b 00/10/10 動的補完変換の改良。 1.35a 00/10/10 補完変換の改良。 1.35 00/10/02 manaemori の復活。Sony PDA (CLIe) の Jog Dial に対応。 1.34PEG 00/08/11 Sony PEG の Jog Dial に対応。 1.34 00/08/05 動的補完変換機能の付加 1.34 b6 00/07/31 バグフィックス(?)等 1.34 b5 00/07/28 バグフィックス(?)等 1.34 b4 00/07/25 バグフィックス(?)等 1.34 b3 00/07/22 バグフィックス等 1.34 b2 00/07/20 バグフィックス等 1.34 b1 00/07/18 謎の隠し機能塔載の実験版 1.33 (NA) (非公開バージョン) 1.32 00/01/31 マイナーアップデート(機能的には殆ど変更なし) 1.31 00/01/16 学習機能等のバグフィックス 1.30 00/01/14 学習機能の正式リリース 1.25 00/01/10 学習機能(実験版)の付加 1.23 99/12/17 変換時のマイナーバグフィックス 1.22 99/11/28 最長一致変換時の不具合の修正? 1.20 99/11/21 最長一致変換時の速度の向上。 1.11 99/11/09 全角モードでスペースも変換する。 1.10 99/10/23 Thumb Type 対応。SKK 非互換モードの導入。 1.09TT 99/10/16 Thumb Type 用実験バージョン。 1.09 99/03/11 GT と通常バージョンの統合。 1.08 98/11/27 設定値の記録のバグフィックス? 1.07 98/11/27 設定値の記録のバグフィックス?高速化。 1.06 98/11/25 設定値の記録のバグフィックス? 1.05 98/11/23 設定値の記録。 1.0 98/08/05 正式リリース。 0.93 98/08/03 Ctrl-g のサポート、Shortcut 関係のバグフィックス。 0.92 98/08/01 Shortcut への対応、ユーザ辞書関係のバグフィックス。 0.91 98/07/30 manaemori のバグフィックス。 0.9 98/07/27 ひらがな -> カタカナ変換、簡易モード変更。 0.750iL 98/07/17 変換時のレスポンスの向上。 0.750i 98/06/29 Pilo Key 等へ対応、メニューの追加。 0.750 98/06/29 レスポンスの向上、バグフィックス。 0.740i 98/06/11 ユーザ辞書変換のバグフィックス。 0.740 98/05/29 変換関係のバグフィックス。 0.735i 98/05/25 変換関係のバグフィックス。 0.735 98/04/26 変換機能の強化。 0.540i 98/04/10 manaemori の最初のリリース。 0.540 98/04/03 KDIC への対応と Palmscape への一応の対応。 0.528 98/03/31 デバッグ(MenuHack などと併用した場合の不具合)。 0.525 98/03/29 J-OS ユーザ辞書への対応。 0.323 98/03/12 画面表示等の修正。 0.320 98/03/10 アルファベットモードでの不具合等の修正。 0.318 98/03/08 最初のβバージョン。