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1995年に PC-9801 シリーズ向けに開発されて高校の文化祭で展示され、それから 1996年にパソコン通信にて公開されたパズルゲームが今更 Windows にある程度移植されて登場。
見事にバージョンダウンして戻ってまいりました。当時を知る人も知らない人も、是非遊んでみて下さい。
本作はオープンソースゲームエンジン Ninja のデモプログラムです。
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動作環境: |
Windows98 / Windows2000
DirectX7 以降
OpenGL
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■ 挨拶 / ゲームの紹介 |
はじめまして。創作集団 Scheme of Entertainment です。
このような大きいサイズのプログラムを時間をかけてダウンロードしてくれた全ての方々に感謝をいたします。
このゲームは、いわゆる『落ち物パズル』と言うものです。
2個で1組になって、色のついた玉が降って来るので、これを操作して積み上げて行きます。
積み上がった玉は、あるルールに従って消えて点数になります。
もうこれ以上積めないと言う状況に陥るとゲームオーバーです。
他の落ち物パズルと比較して、連鎖はもちろん、大量消しも両立したゲームルールなのが特徴です。
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■ 実行/削除の仕方 |
展開したディレクトリに、このマニュアル(htmlファイル)があったと思いますが、その同じディレクトリに黄色い丸型の変なアイコンがあると思います。
その黄色いキャラは、当時のマスコットキャラクターで、僕達の間ではボンズと呼ばれています。よろしく。
そのボンズのアイコンをダブルクリックすれば、起動すると思います。
もうゲームが必要無くなった場合、削除はその展開されたディレクトリごと行って構いません。
レジストリにも情報を残しませんので安心して削除して下さい。
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■ 操作方法 |
至って簡単、シンプルです。
それぞれのキー操作は押しっぱなしにすることでオートリピートがかかります。
つまり、玉を一度に落下させたい場合は、テンキー2を押しっぱなしにすれば良いわけです。
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操作キー説明 |
スペース / テンキー5 | ゲーム開始、玉の入れ換え |
テンキー4 / テンキー6 | 玉の左右移動 |
テンキー2 | 玉の1段落下 |
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■ ゲームルールその1『積んだ玉は転がるのです』 |
『でるだまっ』は、ちょっと複雑なパズルゲームですので、ちょっと大変でもルールの説明を良く読んで下さい。
さて、玉が落下してくると、キー操作で左右の移動と、任意の落下が行えるわけですが、玉は半キャラずつ動く事にお気づきでしょうか。
そうです、他の玉とちょうど半分ずれた位置に落下させることが出来るのですが、このゲームはそれを利用したルールがメインです。
メイン故に『半分ずらさないと点さえ入らない!』のが後々おわかりになると思います。
ところで、半分ずれると、たまに土台が安定しない場合があります。
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右図1のように積まれた場合、上に乗っている黄色い玉はバランスを失い、右の方へまた玉半分だけ勝手に動きます。
そうすると、今度は足場が完全になくなるので、黄色い玉は下へと落下をするのです。
結果、青の玉と黄色の玉は、同じ段に並んで落ち着くわけです。
『でるだまっ』の世界では、これを『転がる』と言っています。
つまり、ピラミッドのように積まれている場合は、側面をころころと下まで転がるようになるわけです。
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図1) 土台が安定しない例
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それでは次は、この『転がる』と言う要素を踏まえて、いろいろな場合において、こんな時どう転がるの?って言うケースを見て行きましょう。
これらを押さえておくと、いざと言う時に思った通りの配置が出来るようになると思います。
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図2) 左右に割れて転がる例
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左図2で、上から落下してくる玉をこのまま落とすと、2個1組の玉は、左右に割れて転がります。
これを使うと、それぞれの玉を違う場所に振り分ける事ができるのです。
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このゲームでは落ちて来る玉の左右の位置を交換する事しかできません。
近年の落ち物パズルは回転して縦に出来ますが、『でるだまっ』では『転がる』ことをじっくり考慮するとその効果を利用して縦に配置できる場合があるのです。
以下に示す2つがその例です。これをマスターすれば、様々な場面において比較的自由に操作できるようになるでしょう。
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右図3の通りに落とすと、緑の玉は縦になって真中に収まります。
緑の玉の内、左にある赤に引っかかった方が、もう一方にある右の緑の玉が完全に落下するまで転がりません。
ただし、赤と青の玉が同じ高さにある場合は、緑の玉はちょうどフタのようになって止まってしまうので注意してください。
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図3) 縦になる例 その1
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図4) 縦になる例 その2
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そしてもう1つ。左図4の通りに落としても、斜面をなぞるように転がって行って、緑の玉は縦になります。
こちらは頭の中でのシミュレーションがしやすいでしょう。
右にある緑の玉はそのまま落下しますが、それが場所を邪魔するので青に半分引っかかっている左の緑の玉はすぐには転がれません。
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■ ゲームルールその2『玉を消して見よう!』 |
これまでは、ただ転がることだけについて書いて来ましたが、このままでは積むだけになって、画面が玉で埋め尽くされて終わってしまいますね。
実際転がる事だけ取ってもいろいろなパターンがあるので、これ以上は各自の研究に任せます。そして次は、『消える』ルールの説明です。
実は『でるだまっ』の名前の由来は、『デルタを作ると消えるボール』から来ています。
要は半分ずれる事を利用して、俵(たわら)もしくは、三角形型、すなわち『デルタ』に積めば消えるようになっているのです。
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図5) 消える例 その1
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ぴろ〜ん |
図6) 消える例 その2
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このように、同色を組合せた『デルタ』のパターンで消えるのが『でるだまっ』です。
更に下記のように、消える際につながっている同色の玉も全て消えるので、同じ色を固めておいて、そこにつながっているどこかで三角形を作れば、いっきにまとめてドカンと全部消す事ができます。
これが『大量消し』です。
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図7) つながっている同色の玉も消える『大量消し』の例
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■ 応用『連鎖してみよう!』 |
『大量消し』がわかったところで、今度は『連鎖』に挑戦してみましょう。
まずはシンプルで分かりやすい『縦連鎖』から解説します。
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右図8は『縦連鎖』の基本形です。つながっている赤が全部消えて、青が上から落ちて来て消える、の2連鎖です。
縦連鎖は仕組みが簡単なのですが、使用する玉の数が多いのが欠点で、あまり実用的な連鎖方法とは言えません。
このままどんどんサンドイッチ状に縦積みして行くのは余り効率的ではないでしょう。
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図8) 『縦連鎖』の基本形
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図9) 『縦連鎖』の応用形
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左図9は試しに作ってみた『縦連鎖』の応用形で、4連鎖します。
御覧の通り、連鎖を開始するポイントがどんどん高い位置に来てしまうため、それ用の土台も必要になってしまいます。
この連鎖方法は、意図的に使おうとする物ではなく、たまたまそうなった場合くらいにしか狙えなさそうです。
じゃあ、実用的な連鎖はどんなでしょう?
それが次に説明する連鎖方法です。
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実用的な連鎖は少々複雑ですが、これまた転がる事を使った連鎖で、縦に対し安易に『横連鎖』と呼んでいます。
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右図10がそれです。見ての通り消える分に必要な個数以上の玉が無いのが特徴で、非常に効率的な連鎖手段と言えます。
これがどうして連鎖するのか分からないと言う方のために、下で順を追ってその仕組みを解説しておきます。
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図10) 『横連鎖』の基本形
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これが『横連鎖』の仕組みです。青が消えてから赤が転がり、見事に再びデルタを作りました。
これを基本形に、あとは横へこのパターンを延長していくだけで、連鎖数が増やせてしまいます。
最後にこの応用として、6連鎖を示しておきます。
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図11) 『横連鎖』の応用形
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左図11のようになります。慣れてしまえばこの形は意外と簡単です。
さぁ、これで連鎖の基礎は全て終わりました。あとは実践あるのみです!
『大量消し』と絡めれば、もっと色々なパターンで連鎖が組めることでしょう。
これから先はプレイヤーであるあなたがスタイルを作って行って下さい!
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■ よくある質問とその答え |
- 起動しないよ!
- 動作環境をご確認下さい。DirectX7 以上がインストールされていますか? OpenGL ドライバはありますか?
それでも動かない場合は、参考のために動作環境を教えていただけると幸いです。
- 動きがベラボーに遅いんですけど…
- あなたのグラフィックカード、もしくはドライバが OpenGL を十分にサポートしていない場合、映像の描画が非常に低速になります。
特に半透明の処理に弱いカードですと、劇的に速度が低下します。
おそらくそれが原因と思われますが、VAIO C1XF で実行してみたところ、あまりに描画が遅くて遊べませんでした。
ほとんどの場合、グラフィックカードのドライバを最新の物にする等で対応できると思います。
- 起動時にノイズが入るんですけど…
- 原因不明です。ごめんなさい。
- 面白くないんですけど…
- ごめんなさい。
- 背景に流れている犬は何?
- 犬じゃないぞ。はっさく星人が作った『らびまうす』だ!
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■ 転載/免責などについて |
自由に行って下さい。自分の Web サイトに置いたり、何かと一緒に梱包したり、好きなように改造して再配布するのも自由ですし、もっと改造したい方にはソースコードの配布もしたいと思っています。
ただし、改造した場合は、誰が改造しましたとか書いておいて下さい。
とにかく改造したバージョンを僕達の名前で配布しないようにして下さい。
その他は一切の制限はしませんし、このプログラムを使って何かするのにわざわざ僕達に連絡をする必要なども全く必要ありません。
雑誌などへの掲載も自由にどうぞ。掲載雑誌を僕に送ってくれとも言いません。
あと、このプログラムをいかなる目的で利用しても、その結果について我々は一切関知しません。
全ては自分の責任において利用して下さい。
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■ 最後に |
このプログラムは僕達が手掛ける日本製のオープンソースゲームエンジン Ninja を使って作られました。
一応 GPL に則っていると思っています。
ゲーム中に出て来る背景の画像は はっさく星人 に作ってもらいました。
それから、お暇な時には、いつか、僕達が運営するサイト Sparkle Gate(スパークルゲート) にも遊びに来て下さい。
拡張性の高いシステムをベースに、チャットや高機能なフリーの掲示板、ちょっとした Web ゲームなどを提供しています。
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(C)Scheme of Entertainment, 2001.