コマンドラインバイナリエディタ&一括バイナリチェンジ


「豆腐と水」
Version 1.04

 


警告
このプログラムはファイルを破壊する恐れがありますので
実行前にかならず対象ファイルのバックアップを作成してください。

 

目次

  1. はじめに
    1. 機能説明
    2. 仕様変更箇所
    3. 動作確認
    4. 著作権
    5. 免責・配布条件
    6. 連絡先
    7. ファイル構成
  2. 利用方法
    1. インストール
    2. 起動方法
    3. コマンドラインからの起動
    4. BCGファイルからの起動
  3. BCGファイル記法
    1. コメント
    2. チェックスイッチ
    3. ディレクトリ指定/変更
    4. ファイル指定/変更
    5. 書き換え

*
* *

1.はじめに

 

1.1 機能説明

 このソフトウェアは対象ファイルを部分的に書き換えるプログラムです。BCGファイルを作成することにより、一括で複数のファイルを複数箇所書き換えることが出来ます。

 

1.2 仕様変更箇所

 

1.3 動作確認

Windows98

 

1.4 著作権

Copyright(c) 2001 Yamaoka Hisasi

 

1.5 免責・配布条件

 第3者への配布は制限しません。
 雑誌等への転載の場合はメールにてご連絡ください。

 なお、このソフトウェアにより、何らかの被害を被っても、作者は責任を負いません。

 

1.6 連絡先

 ご意見、バグ情報、動作確認情報などをお知らせ頂けると幸いです。
 e-mail y13i@hotmail.com

 

1.7 ファイル構成

 

ファイル名 内容説明
BINCHG.EXE バイナリチェンジプログラム
README.HTM 簡易利用マニュアル
BCG.ICO BCGファイル用アイコン
<BCGTEST> BCGファイルのテストデータ。C:\に移動してください。
SAMPLE1.BCG  一つのファイルを連続で書き換える。
チェック機能を利用する。
SAMPLE1R.BCG SAMPLE1.BCGで書き換えた内容を元に戻します。
SAMPLE2.BCG 2つ以上のファイルを書き換える
フォルダ内のファイルを書き換える
bcgファイル中で基準フォルダを変更する。
SAMPLE2R.BCG SAMPLE2.BCGで書き換えた内容を元に戻します。
SAMPLE3.BCG 基準パスにbcgファイルが存在するパスを利用する
SAMPLE4(3R).BCG 旧値チェックをOFFにする
SAMPLE5.BCG 0000:FF FF形式の解説
SAMPKE5R.BCG  SAMPLE5のリカバリ
<BATTEST> DOSのバッチコマンドを利用して一括処理を行うサンプルです。C:\に移動してください。
BATTEST.BAT  バッチファイルを利用したサンプル
BATTEST-R.BAT BATTEST.BATで変更した内容を元に戻します

 

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2.利用方法

2.1 インストール

  1. C:\WINDOWS\COMMAND\フォルダにBINCHG.EXEをコピーする。
  2. BCGファイルをBINCHG.EXEに関連付けする。
    1. BCGファイルをダブルクリックする。
    2. 「ファイルを開くアプリケーションの選択」というダイアログが出てくるので「その他」ボタンを押下。
    3. C:\WINDOWS\COMMAND\BINCHG.EXEを選択する。

 


2.2 起動方法

 このプログラムは2種類の起動方法があります。

 ・コマンドラインからの単純書き換え
 ・BCGファイルからの一括書き換え

 

 

2.3 コマンドラインからの起動

書式1(旧値チェック機能有り)
 BINCHG [ファイル名] [アドレス] [旧値] [新値]

書式2(旧値チェック機能無し)
 BINCHG [ファイル名] [アドレス] [新値]

[ファイル名]
 データを書き換えるファイルを指定します。

[アドレス]
 ファイル中の書き換えるアドレスを指定します。16進数で指定してください。

[旧値]
 書き換える前の値を16進数で指定します(00〜FF).この値を設定すると、自動的にチェック機能が働きます。チェック機能とは、[アドレス]で指定された場所の値が[旧値]で指定した値と異なる場合に、書き換えを行わないようにする機能です。

[新値]
 実際に書き込む値を16進数で指定します。


(入力例)
C:\>BINCHG TEST.TXT 000000FD EE FF
 C:\TEST.TXTのアドレスFDがEEであればFFに書き換える.

C:\FOL1>BINCHG TEST.TXT E211E EE
 C:\FOL1\TEST.TXTのアドレスE211EをEEに書き換える。

C:\FOL1>BINCHG FOL2\TEST.TXT 32EF 33 3F
 C:\FOL1\FOL2\TEST.TXTのアドレス32EFが33であれば3Fに書き換える。

 

 

2.4 BCGファイルからの起動

 BCGファイルはC:\WINDOWS\COMMAND\BINCHG.EXEに関連づけされているので、BCGファイルをダブルクリックすれば自動的に書き換えが実行されます。

 関連づけしたファイルをダブルクリックするという事は、内部的には

 BINCHG [BCGファイル]

と行われているのですが、とくに意識する必要はありません。

 BCGファイルを使用すると、ファイル中の全てのコマンドをチェックし、旧値チェックや、ファイルサイズチェックなどを行います。そのチェックで一つでもエラーがあった場合には書き換えをいっさい行いません。

 

*
* *

3.BCGファイル書式

BCGファイルのでは以下の5つの機能が利用できます。

コメント
チェックスイッチ
ディレクトリ指定/変更
ファイル指定/変更
書き換え

 


3.1 コメント

先頭が#で始まる行はコメントとみなします。

(記入例)

#この行はコメントです。
#########バイナリチェンジ
#
#テスト

 


3.2 チェックスイッチ

CHECK(チェックスイッチ)
 このコマンドで旧値チェックのON/OFFを操作します。スイッチはBCGファイルの途中で何度でも変更することが出来ますので、特定のファイルにだけ、旧値チェックを行って、他のファイルはチェックを行わないと事も出来ます。

※デフォルトはONですので、このコマンドは指定しなくても自動的にチェック機能が動作します。

(入力例)


CHECK = ON
CHECK = OFF
check on
check off

 

 

3.3 ディレクトリ指定/変更

PATH(ディレクトリ指定)
 以降にFILEコマンドで指定するファイルが存在するディレクトリを指定します。このアドレスが指定されていない場合は、規定値としてBCGファイルが存在するディレクトリが設定されています。
 なお、この指定は次にPATHコマンドが登場するまで有効です。

▼注意▲
ディレクトリ名に半角ホワイトスペースが使用されている場合は=を省略しないでください。

(入力例)

PATH = C:\TEST
PATH = c:\My Documents
path c:\test
path c:\test\test\test

 

 

3.4 ファイル指定/変更

FILE(ファイル指定)
 データを変更する対象のファイル名を指定します。この指定を変えずにCHANGEコマンドを使用すると連続してそのファイルを書き換えることが出来ます。この指定は次にFILEコマンドが登場するまで有効です。

※fileコマンド中にディレクトリを埋め込むとpathコマンドで指定したディレクトリのサブディレクトリにアクセスできます。

▼注意▲
ファイル名に半角ホワイトスペースが使用されている場合は=を省略しないでください。

 

(入力例)

FILE = README.TXT
FILE = my data\README.TXT
file test.dxf
file cad\kokuren.dxf

 

 

3.5 書き換え

CHANGE(書換)
 ファイルを書き換えるコマンドです。ここで旧値を指定しないと旧値チェックを行いません。

 

(入力例)

CHANGE = 00001 EE DF
CHANGE 000FF FF 43

CHANGE 00FF3 FF ←この場合は旧値が指定されていないため強制的にFFに書き換える

0000FF:EE 44
0000FF:44 ←この場合も同様に強制的に44に書き換える

 

※BCGファイルについてはサンプルを用意しましたのでそれを参照してください。