e-POST Startup Guide

  1.はじめに
e-POST をご利用いただきありがとうございます。
このプログラムはケータイ全キャリア対応の掲示板・私書箱メッセージ交換システムで、次のような機能を備えています。

掲示板掲示板はトピックごとに「男女別」版と、「男女共通」版がいくつでも作成できます。
会員が新しい掲示板を作成できるかどうかは管理者の設定によります。
共通掲示板の作成は管理者に限定されます。
掲示板の書き込みは共通掲示板と同性版に限られます。
同性版の掲示板を見ることはできません。
会員は自分のメッセージを自由に書き換えたり、削除することができます。

私書箱会員登録をすると専用の私書箱が作成されます。
掲示板のメッセージを見て返事を出すと、それが相手の私書箱に保管されます。
私書箱に届いたメールに返事を出すと、同様に相手の私書箱に保管されます。
私書箱に保管するメールの上限は管理者が設定します。これを超えた場合は古いものから順に削除されます。

メール転送  会員は自分の私書箱に届いたメールを、登録したアドレスに転送して受け取るかことができます。
1日に転送受信するメール数の上限を設定することができます。
転送受信したメールに返事を出した場合も相手の私書箱に保管されます。

会員制会員登録をすると仮パスワードを発行して自動送信します。
都道府県単位で1〜47のメッセージ交換エリアを設定することができます。会員は同じエリア内の会員とだけメッセージ交換ができます。
会員チェックは男女別に、「無制限」、「ポイント制課金」、「期限制課金」、「ポイントと期限の併用」が選択できます
ポイント制では、「掲示板閲覧」、「掲示板書込み」、「私書箱メール受取り」、「メール返信」で課金ポイントが任意に設定できます。
また、「ログイン」、「掲示板書込み」、「掲示板返信」、「メール返信」で加算ポイントが任意に設定できます。
会員登録拒否ドメインが任意に設定できます。
登録可能会員数は 899,999以内でサーバーの容量に依存します。
会員ID(ハンドル)は半角3〜12文字(全角2〜6文字)、パスワードは半角英数字4〜8文字です。
一度登録された ID、メールアドレスはその会員を削除した後も自動再登録はできません。(管理者による再登録はできます。)

その他会員あて同報メール機能が付いています。
パソコンからのアクセスを許可するかどうか選択できます。

なお、携帯機のブラウザ仕様は現在のところ各社各様で、今後さらに変わっていくことが予想されます。そのため不具合が生じるかもしれませんのでご了承ください。
  2.動作環境
・Perl5以上が実装されたWWWサーバー
・メール自動送受信処理を行うため、SMTPサーバーが利用できるか、sendmailが実装されていることと、このプログラムからアクセス可能なPOP3アカウントが必要です。なお、このPOP3アカウントは e-POSTシステムでの受信だけに専用として使うものでなければなりません。
  3.セットアップ
サーバーの準備
FTPでサーバーに接続して、次のディレクトリを作ります。
programdire-post.cgi を実行するディレクトリです。すでに何かCGIプログラムを使っているなら作らなくても同じディレクトリでけっこうです。
ディレクトリ名としてよく cgi-bin が使われますが、サーバーによってはこのディレクトリ名を使ってはいけない場合や、別にCGIプログラム実行用ディレクトリが予約されている場合もあります。
アクセス権は「読み込み実行」を指定します。

basedirこのプログラムを運用するディレクトリです。
たとえば e-post というディレクトリー名でアクセス権は「読み書き実行」を指定します。

bbs1
bbs2
bbs3
pbox
掲示板データ、私書箱データを保存するディレクトリです。
basedir に左の名前でサブディレクトリーを4つ作り、アクセス権は「読み書き実行」を指定します。

変数の定義
e-post.cgi ファイルをテキストエディタで開いて変数を定義します。
#!/usr/bin/perl先頭行の #!..... はシステムに対して perl の実行パスを指示するものです。
サーバーの環境に合わせてください。
windowsのIIS、PWSサーバーの場合は必要ありません。

$scripte-post.cgi ファイルのインターネットアドレス(URL)を http:// からファイル名まで、フルパスで記述します。
サーバーのスクリプトマッピングによっては拡張子を pl、plx、pl5 などにしないと実行できない場合があります。
このファイルの中で http://www.mydomain/cgi/e-post.cgi とあるのは、この $script に定義したアドレスに読み替えてください。

$libpathこのプログラムは、次のライブラリをrequireして使います。これらのライブラリがこのスクリプトと同じ場所か、perl の @INC に格納されたパス以外にあるときは、そのパスを指定します。
・cgi-conv.pl ・jcode.pl ・base64.pl ・smtp.pl ・fold.pl ・mimew.pl ・pop3.pl
なお、cgi-conv.pl、smtp.pl、pop3.pl 以外のライブラリーは次の方々の著作物です。それぞれの規定にしたがって取り扱ってください。
・jcode.pl ・fold.pl は歌代和正さん=ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/IIJ/dist/utashiro/perl/
・base64.pl はA.P.Barrettさん=ftp://ftp.funet.fi/pub/languages/perl/CPAN/scripts/mailstuff/
・mimew.pl は生田昇さん=http://www.cc.rim.or.jp/~ikuta/mime_pls/

$basedirサーバーに作った basedir のシステムパスを定義します。
なるべく絶対パスで記述してください。
パスがわからないときは、とりあえずここは空欄にして check コマンドを実行してしてみればわかります。

$baseurl上記 basedir のインターネットアドレス(URL)を http:// から記述します。

$i-homeケータイ用のホームページがあればそのインターネットアドレス(URL)を http:// から記述します。

$p-homeパソコン用のホームページのインターネットアドレス(URL)を http:// から記述します。

$timeoffsetサーバー設定時刻と国際標準時との時差を設定します。
$charcodesjis、jis、euc のいずれか、使用する日本語文字コードを指定します。
sjis 以外を指定するときはこのスクリプト一式をその文字コードに変換する必要があります。
$cryptパスワードを crypt関数で暗号化します。
crypt関数が使えない環境の場合は値を 0 にします。
$checkcheckコマンドの有効・無効を設定します。
セットアップが完了し、checkコマンドが必要なくなったら off にしてください。

$guideトップページに表示する案内文を記述します。
トップページは HTMLファイルで作ることができます。その場合は、top.html という名前で basedir に置きます。プログラムは top.html があるとこれを優先して表示します。

ファイルの格納
FTPでサーバーに接続してファイルを転送します。
FTPソフトの自動判別モードは使わないで、*.gif はバイナリモード、そのほかはすべてテキストモードで転送してください。
UNIX系サーバーではファイル名の大文字小文字が区別されます。転送したファイル名に大文字があっら小文字に変更してください。

e-post.cgiprogramdir に格納し、アクセス権は「読み込み実行」を指定します。

*.plライブラリディレクトリがあり $libpath に定義した場合はそこに、それ以外の場合は e-post.cgi と同じディレクトリに格納し、アクセス権は「読み込み」を指定します。

epost.infセットアップ情報です。
basedir に格納し、アクセス権は「読み込み」を指定します。

zip*.zcd
(*=0〜9)
郵便番号を住所に変換するデータベースです。
basedir に格納し、アクセス権は「読み込み」を指定します。

*.gifi-mode の絵文字変換ファイルです。
basedir に格納し、アクセス権は「読み込み」を指定します。

checkコマンドの実行
サーバーにファイルを格納したらブラウザを立ち上げ、オンラインにして check コマンドを実行します。
$script に定義したアドレスに ?check を付けてリクエストします。ブラウザのアドレスバーに、
たとえば、http://www.mydomain/cgi/i-post.cgi?check と入力して Enter キーを押します。
「Internal Server Error」になったら、ディレクトリ、ファイルのアクセス権(パーミッション)の指定が間違っているか、ファイルが正しく転送されていないかのどちらかです。
なお、上記のアクセス権指定は一般的な例です。サーバーによっては別の指定をしなくてはいけないことがありますから、プロバイダやホスティング社の説明を確認してください。
e-post.cgi の変数の定義に間違いがあると赤字でエラーが出ますから、修正してやり直しです。
crypt関数をサポートしていないサーバーの場合は変数の定義部の上にある $crypt=1; を $crypt=0; にしてください。

checkコマンドを実行してエラーが出なければ、次にセットアップ情報とライブラリファイルのチェックをします。
(1) http://www.mydomain/cgi/e-post.cgi?check:inf
(2) http://www.mydomain/cgi/e-post.cgi?check:cgi-conv
(3) http://www.mydomain/cgi/e-post.cgi?check:jcode
(4) http://www.mydomain/cgi/e-post.cgi?check:base64
(5) http://www.mydomain/cgi/e-post.cgi?check:smtp
(6) http://www.mydomain/cgi/e-post.cgi?check:fold
(7) http://www.mydomain/cgi/e-post.cgi?check:mimew
(8) http://www.mydomain/cgi/e-post.cgi?check:pop3
以上を順に実行して、もしエラーが出たら、そのファイルに異常があるかも知れません。確認してください。 なお、ファイルは互いに関連していますから、チェックしたファイルに異常が無くても関連ファイルに異常があるとエラーが出ます。
エラーの原因はほとんどの場合、perlの実行パスか、ディレクトリー、ファイルのアクセス権指定の間違いです。
上記のアクセス権指定は一般的な例です。指定すべきアクセス権はサーバーの設定によって違いますから確認してください。
check コマンドか途中で止まってしまう場合は、プログラム実行メモリー制限オーバーが考えられます。この場合はファイルの分割などが必要です。

setoup コマンドの実行
ファイルをチェックしてエラーが出なければ setup を実行します。
$script に定義したアドレスに ?c:setup を付けてリクエストします。
たとえば、http://www.mydomain/cgi/e-post.cgi?c:setup と入力して Enter キーを押します。
「セットアップは完了しました」と表示されます。
  4.運用設定
セットアップできたらシステム運用のための設定を行います。
ブラウザから $script に定義したアドレスに ?c:admin を付けてリクエストします。
たとえば、http://www.mydomain/cgi/e-post.cgi?c:admin と入力して Enter キーを押すと、e-POST Administorator ページに入れます。
このページに入る ID は admin、パスワードは 9999 と仮設定してあります。これでログインしてから、ご自身の ID、パスワードに変更してください。パスワードは暗号化されますから忘れるとシステムの管理ができなくなり、この場合は再セットアップする以外に対処法はありませんからご注意ください。

e-POST Administrator
    処理する項目を選択してください。
      基本設定
      掲示板トピック作成
      メッセージ一覧
      会員一覧
      会員情報更新
      会員検索
      会員登録
      メール送信
      料金設定
      ポイントプラス設定
      メール定型文編集
      拒否ドメイン登録
      メール送受信テスト
      ID・パスワード変更
      会員リセット
      終  了


基本設定
[アクセス制限]
パソコンからのアクセスを許可するかどうかを設定します。
[エリア区分数]
メッセージ交換エリアをいくつに区分するかを設定します。初期設定では全国1エリアに設定されています。
[新しいトピック作成]
このプログラムではトピックごとに掲示板が作られます。会員に新しい掲示板の作成を許可するかどうかを設定します。ただし、男女共通掲示板の作成は管理者に限られます。
[メッセージ複数投稿]
1会員が同一トピックに複数のメッセージ投稿を許可するかどうかを設定します。許可しない場合は新しいメッセージを投稿すると古いメッセージは削除されます。
[メッセージ表示数]
1画面に表示する記事数を設定します。これより多い記事がある場合は「次へ」のリンクが表示されます。
[メッセージ保存限度数]
1トピックごとに保存するメッセージ数を設定します。これを超えるメッセージは古いものから順に削除されます。
[私書箱保存限度数]
会員ごとの私書箱に保存するメール数を設定します。これを超えるメールは古いものから順に削除されます。
[チェックモード] [チェック区分]
会員チェック方法について設定します。「男性会員のみ」、「女性会員のみ」、「男女会員とも」が選択できます。そして、ポイント制にするか、有効期限制にするか、その両方にするか、を決めます。
[課金ポイント]
ポイント制にした場合、どこで何ポイントを取るかを設定します。「掲示板閲覧」、「掲示板書き込み」、「私書箱メール読み出し」、「メール送信」でポイントが設定できます。
[sendmailのパスまたはSMTPサーバー名] [管理者メールアドレス] メール送信の設定です。
[受信用メールアドレス] [POP3サーバー名] メール受信の設定です。
会員が掲示板のメッセージや、私書箱メール、転送メールに返信すると、e-POSTに届き、それを相手の私書箱に入れたり、アドレスに転送するシステムですから、e-POSTを運用するにはメールを送信するアドレスと受信するアドレスが別個に必要です。
掲示板トピック作成
新しいトピック(掲示板)を作成します。全エリアに作成されますが、すでにそのトピックがあるエリアには作成されません。
メッセージ一覧
エリアごとにメッセージが一覧表示されます。ここで任意のメッセージを削除することができます。
登録会員一覧
都道府県別に会員が一覧表示されます。ここで任意の会員を削除することができます。
会員情報更新
会員の登録情報を変更・更新します。
会員検索
IDによって会員を検索します。
会員メール送信
全会員に、または選択した会員にメールを送信します。
料金設定
基本設定で設定したチェックモードに応じて料金を設定します。
ポイントプラス設定
プラスポイント制にする場合、どこで何ポイント加算するかを設定します。「ログイン」、「掲示板投稿」、「掲示板メッセージに返信」、「メールに返信」でプラスポイントを設定することができます。
メール定型文編集
新規会員登録、ポイント購入申し込み、期限延長申し込み、があったときに会員と管理者に自動送信するメールの文面を編集します。
拒否ドメイン登録
会員登録を拒否するメールアドレスドメイン(@の右側)の登録・削除を行います。「男性のみ拒否」、「女性のみ拒否」、「男女とも拒否」を選択して登録することができます。
すでにフリーメールアドレスのドメインが「男性のみ拒否」で設定されています。必要に応じて変更・削除してください。
メール送受信テスト
基本設定で設定した「sendmailのパスまたはSMTPサーバー名」、「管理者メールアドレス」、「受信用メールアドレス」、「POP3サーバー名」が正しくメールが送受信できるかどうかをテストします。
ID・パスワード変更
管理者の管理ページログインID、パスワードの変更を行います。
会員リセット
会員データベースをリセットします。テストのために登録したデータは正式運用の前に削除してリセットするといいでしょう。

 
サポートについて
まず、CGI Forum をご覧ください。ヒントになる記事があります。ここの「お知らせ」もご覧ください。

個別の無料サポートはライセンス購入後1ヵ月間です。お困りのことがありましたら下記にご連絡ください。
ただし、プログラム改造については有料サポートになります。
 support@bellcall.co.jp
なお、プログラムの仕様の変更・追加は有料でお受けいたします。

ライセンスについて
このプログラムはシェアウェアです。初めて入手したときから1ヵ月を超えて使用する場合はシェアウェアライセンスをご購入ください。
1ライセンスにつき 28,000円(税別)です。
ライセンスは CGI OnlineShop でお求めください。



■ライセンス契約書(これは法的な文書です。)
プログラムは以下の契約条項によってお客様に使用を許諾するものであり、販売されるものではありません。
1.お客様は、1ライセンスにつき、特定の1台のコンピュータにこのプログラムを1つセットアップして使用することができます。
2.お客様は、セットアップのためにこのプログラムのコピーを1部作成することができます。
3.お客様は、前記のセットアップのためのコピーに限りこれに改変を加えることができます。また、そのバックアップコピーを1部作成することができます。
4.お客様は、前2項のほかにこのプログラムの全部または一部の複製物を作成することはできません。
5.お客様は第三者に、対価の有無を問わず、このプログラムおよびその複製物またはこれらに改変を加えたものの占有を移転し、もしくは使用権を譲渡・貸与することはできません。
6.このプログラムおよびこのプログラムの複製物についての権原および著作権は当社が有するものです。また、このプログラムで使用するライブラリについての権原および無体財産権も同様に適用される法令の規定によって保護されています。
お客様は、このプログラムおよびその複製物に添付されている著作権表示を取り除いたり改変することはできません。
7.このプログラムは、何等の保証もない現状のままで提供されるものです。お客様によるこのプログラムの使用についてのリスクはお客様が負うもので当社は責任を負いません。当社は、このプログラムが特定目的に対する適合性、および権利侵害の不存在その他について明示であると黙示であるとを問わず、一切保証をするものではありません。
8.当社は、このプログラムの使用または使用不能から生じる一切の直接的、間接的損害(逸失利益、事業の中断、事業情報の喪失またはその他の金銭的損失を含みますがこれらに限定されません)に関して一切責任を負いません。たとえ当社がこのような損害発生の可能性を知り得た場合でも同様です。
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