Tαppli 第一号!
TA-01 PiyoSaver ver0.33.0
2002/03/16

作者:トラふぐ
URL:http://www5b.biglobe.ne.jp/~torafugu/
http://hp.vector.co.jp/authors/VA029511/
mailto:torafugu@mu.0038.net
compile@msj.biglobe.ne.jp
Sorry, this document is written in Japanese !

目次

これは何?
動作条件
ファイル構成
基本的なこと
設定
└キャラクタ
└背景
└効果音
└そのた
└下のボタンについて
こんな使い方も!
著作権と謝辞
免責
Tαppli とは…?
主な履歴

これは何?

安直なネーミングの通り、響子さんのエプロンのひよこが大量に歩くセーバーです。
アニメ中のとあるシーンからヒントを得ました。めぞん通な方なら解かりますよね?
"あなた、男も覗くんですか?"
度重なる機能拡張の結果、いわゆる簡易セーバーメーカーと化してしまいました…

画面上を移動するキャラクタを使用できるのが最大の特徴です。
一般的なセーバーメーカーのような画像効果や自由度はありませんが、
調整が簡単で小回りが利くと思います。

外部のキャラクタ画像・背景・効果音を使ってカスタマイズすることが可能です。
画像効果や配置の自由度を削っているので、調整が簡単で小回りが利くと思います。

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動作条件

Windows95/NT3.51 以降 (XPでも動作しました)
CPU : 多分100MHz以上 (最低限の動作なら特に下限はありません)
空き物理メモリ : 4〜10MB以上 (モニタサイズと設定によります VGAなら最低2.5MB)
パレットモードでは正常に動作しません。

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ファイル構成

CAB圧縮版をWindows標準で解凍した場合、フォルダ構造が再現されません。

PiyoSaver032.scrセーバー本体です。
PiyoSaver032.ini
Motion.ini
設定ファイルです。自動で作成されます。
PiyoSaver.htm
webview.css
必読のこのファイルとスタイルシートです。
Message.txt伝言板機能で使用するファイルです。自動で作成されます。
loadlib.dll
hspext.dll
AMpng.hpi
dsoundex.hpi
セーバーを動かすためのHSPプラグインです。
DLLファイルが見えない場合は、[表示] - [フォルダオプション] で
"全てのファイルを表示する" にチェックを入れてください。
piyoico.bmp
peeping.wav
ダミーのファイルです。削除すると、ファイル選択ダイアログで
"マイ ドキュメント" フォルダに飛ばされてしまいます。
CharaImg
└index.txt
└piyopiyo.bmp
キャラクタ画像を格納するフォルダです。自動で作成されます。
CharaImgフォルダの説明ファイルです。
サンプルのひよこです。
BackImg
└index.txt
背景画像を格納するフォルダです。自動で作成されます。
BackImgフォルダの説明ファイルです。
Sound
└index.txt
効果音を格納するフォルダです。自動で作成されます。
Soundフォルダの説明ファイルです。
Iconおまけアイコンが入ったフォルダです。

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基本的なこと

インストールは、右クリックメニューの [インストール(I)] でOKです。
レジストリ等はいじっていないので、アンインストールは上記のファイルを削除するだけです。

少しマウスが動くだけで復帰すると不都合なので、キーボードで復帰するようにしてあります。

パスワード対応です。"画面のプロパティ" の "スクリーン セーバー" タブで設定できます。

もし何らかの不具合で動かない/終了しない場合は、[Ctrl+Alt+Del] で強制終了してください。

エラーについて
ページ違反や0除算エラーが出るときは、数値の入力が間違っていたり、
未対応のファイルが選択されている場合が多いです。
本体のバグである可能性もありますが…

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設定

右クリックメニューの [設定(O)] (または構成) で設定画面を開きます。
やたらと設定項目が多いですが、それぞれは単純なのですぐに解かると思います。

キーボードを使用する場合、
↓/↑ キーでタブの 右/左 切り替えができます。
Tab/Shift キーで入力ボックスの 順/逆 切り替えができます。
Enter キーで設定を保存して終了します。
Esc キーで設定を変更せずに終了します。
Space キーでボタンを押します。

使用できる画像について
BMP/MAG/JPG/PNG の拡張子のみ使用できます。
プログレッシブJPEGは使用できません。
BMPは、4bit/8bit/24bit/RLEが使用できます。
PNGの背景色・アルファチャネルには未対応です。透過色(0%/100%)には
対応しているようです。
また、高速化とメモリ節約のため、画像の横幅はなるべく4の倍数にしてください。
でないと画像が斜めに崩れる可能性もあります。(無いように作ったつもりですが…)

大文字の拡張子のファイルを選択するとエラーを出すようにしているので、
小文字にしておいてください。

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キャラクタ
タイプ@〜Eのキャラクタと、ID1〜6のキャラクタ画像の設定をします。

☆ 数
↓の "キャラクタの数を補正する" にチェックを入れない場合、
ランダム表示する都合上、実際にはおよそ 50〜60% しか表示されません。
使うキャラクタ画像とモニタサイズで調整してください。

☆ 速さ
1コマで進むドット数です。通常のX-Y座標系で指定します。
右または下に移動するときは負の数を指定します。

途中で向きを変えることはできません。雛突行進です。
< ひょとつこうしん : (新語) 多数のひよこが、一途に真っ直ぐ進むさま >

☆ キャラクタID
ひよこの替わりに、↓の "キャラクタ画像" で登録した画像を使用します。
0またはグレーのボタンにチェックした場合はひよこを使用します。

☆ くり返す
キャラクタをくり返してアニメーション表示します。通常はオンです。
チェックをオフにした場合は、1順アニメーションした後、どこへともなく消滅して、
どこからともなく突然発生します。オフにして使うことはあまりないかと。

☆ キャラクタの数を補正する
キャラクタの速さと画面サイズ等を基に、
↑で入力されたひよこの数が "実際に画面に表示される数" になるように
補正します (最大で9999)。
起動直後は少ないですが、徐々に設定数の前後で落ち着きます。
解像度が 32,000x18,000 を超えるモニタの場合、補正結果がヘンになります。
……そんなモニタは今のところ無いと思いますけど、念のため。

☆ キャラクタの動きを指定する
通常の雛突行進で動くところを、"Motion.ini" で設定した動き方をするようにします。

データの書式について
説明がヘタクソなので解かりづらいです。
どのようになるのか実際に使ってみてください。

TYPE1=P/x1,y1/x2,y2/x3,y3/……/xn,yn/- と書きます。

xn,yn は、本来の位置からの補正量です。各コマは "/" で区切り、
最後は "/-" で終わります。
1ループ最大400コマまで設定できます。
TYPE1=0/0,0/0,-100/-100,-100/-100,0/-
とすれば、四角形の頂点の移動を繰り返します。

最初のPを1にすると、キャラクタ画像のコマ数と同期します。
キャラクタ画像のコマ数が20コマで、↑で n=12 だった場合、12コマ目までは補正をして、
13〜20コマ目は補正をしません。(xn,yn)=(0,0) になります。
キャラクタをジャンプさせる際や、雪を左右に動かせながら降らせる際などに使用します。

☆ キャラクタ画像
ひよこの替わりに使用するキャラクタを登録します。
選択したファイルは、CharaImg\Chara?.xxx (? はID / xxx は拡張子)
にコピーされます。登録されると、左のグレーのボタンにチェックが入ります。
そのあと、1コマのサイズとループするコマ数を指定してください。
実際の画像サイズよりも大きい数値を指定すると、エラーが起きる場合があります。
画像の仕様について
CharaImgフォルダ にサンプルのひよこが入っています。
よくある連結画像なので簡単に作れます。

右から左に進む場合は、表示する順番に左から横方向につなぎます。
左から右に進む場合はその逆に、右のコマから順に表示するので
左右反転してください (文字の使用や処理速度の向上のためです)。
作成した2つの画像を上下につなげます。

注意
黒(0,0,0) のドットは透過色になるので
黒で表示したい色は、パレットを操作できるツールで (1,0,0) 等に調整してください。
ツールは "D-Pixed" がオススメです。
http://www.vector.co.jp/vpack/browse/pickup/pw1/pw001471.html

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背景
背景の表示方法を設定します。

☆ 一色に固定する
設定したRGB値の色の背景を使用します。

☆ ランダムに色を切り替える
設定したコマ数毎にランダムに背景色を変更します。

☆ デスクトップ画面を使用する
背景がセーバー起動時のデスクトップ画面になります。

☆ 画像を使用する
背景に画像ファイルを使用します。選択したファイルは
BackImg\PiyoBG0.xxx (xxx は拡張子) にコピーされます。
中央に表示するか、並べて表示するかも選択します。

キャラクタ画像と同じく、指定した場所でアニメーションする画像を指定します。
例えば、煙突から立ち昇る煙などが表現できます。
画像は3種類まで選択できます。
選択したファイルは、CharaImg\PiyoBG?.xxx (? はID / xxx は拡張子)
にコピーされます。
その後、1コマのサイズと表示する位置 (通常のX-Y座標系) を指定してください。
いちばん2つ目の "コマ数" には、何コマ毎に変化させるかを入力します。
表示しない場合は0にします。
"前面" にチェックを入れると、キャラクタよりも前面に表示されます。

☆ ランダムに画像を切り替える
"BackImg"フォルダまたは指定したフォルダにある画像ファイルを
ランダムに選んで背景に使用します。
ファイルの文字数にもよりますが、使用できるファイル数は
BMPは300・MAGは150・JPGは800・PNGは500程度です。
設定したコマ数毎にランダムに背景画像が切り替わります。
中央に表示するか、並べて表示するかも選択できます。

☆ 背景の明るさを変更する
背景の明るさ(RGB値) を、(設定値/256) 倍にします。
CRTモニタなら省電力にも貢献。

注意
設定した倍率を掛けた結果、黒(0,0,0) になったドットは透過されてしまいます。
(2,0,0) のドットを 100 の明るさにした場合、2x100/256=0 (切り捨て) となります。
(8,8,8) あたりにしておくと無難です。

☆ 画像を使用する場合の背景色
背景画像を使用する場合の、背景色と余白の色を変更します。
画像の黒(0,0,0) のドットと、"中央に配置" を選択した際の画像の周囲の部分が
指定した背景色になります。JPEG画像には使わないほうがよいです。

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効果音
効果音を再生方法を設定します。音量は小さめにしたほうが良いです。

☆ 確率で指定する
設定した確率 (千分率) でひよこが鳴きます。

☆ コマ数で指定する
設定したコマ数毎にひよこが鳴きます。再生しない場合は0にします。

☆ IDで指定したサウンドを使用する
ID0〜4 (ID0はひよこ) に登録したサウンドファイル (wavのみ)を使用します。
選択したファイルは、Sound\PiyoSnd?.wav (? はID) にコピーされます。

再生は、IDの小さいほうを優先します。
ID0を500‰・ID1を300‰・ID2を700‰にした場合、
再生する確率は、ID0・1はそのままですが、
ID2は、ID0・1で800‰になるので、残りの200‰になります。
ID3以降は0‰になります。

☆ フォルダ内のファイルをランダムで使用する
"Sound"フォルダまたは指定したフォルダにあるwavファイルをランダムで使用します。
ファイルの文字数にもよりますが、1800ファイル程度まで使用できます。
設定した確率またはコマ数毎にランダムに再生します。

注意
次の音を再生する際に前の音が再生中だった場合、前の音が途切れてしまうので、
効果音の長さは1コマの長さ (コマ数を指定した場合は、1コマの速度xコマ数)
よりも短くすることをオススメします。

☆ 指定した時刻の間だけ再生する
いわゆるモーニングコール機能です。指定した時刻の間だけ再生します。
24時間制 (0:00〜23:59) です。
ひよこの鳴き声で、さわやか(?)な朝を迎えることができます。

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そのた
その他の設定をします。

☆ 言語
言語を 日本語/英語/ラムちゃん風 に切り替えます。
"うちの日本語が訛っているというのけ?"
ただし、このドキュメントは日本語なので
"がんばって <日本語おぼえて> くださいね、五代さん。"

☆ 1コマの速度
1コマの速度を指定した値に調整しようとします。

次の行に "現在の処理速度は xxx+yyyミリ秒です。" と表示されます。
"xxx" は、実際の描画処理にかかった時間 (32コマの移動平均) です。
"yyy" は、指定した速度に調整する等のための処理待ちの時間です。
処理の都合上、必ず10ミリ秒以上になります。

☆ パスワード変更
パスワードを変更します。"画面のプロパティ" の "パスワードによる保護(P)" に
チェックをしているときに有効です。

☆ 処理速度の情報を表示する
セーバーの処理速度に関するちょっとした情報が、画面の左上に表示されます。

ベンチマークとして使う場合は、ひよこの数を
デフォルト(200・補正あり) / 最大数(9999x4・補正なし) にするとよいです。
ひよこの数がほぼ一定 (約23,500) になるまで根気良く待ってください。
スピードは、主にCPU等ハードウェアの性能とモニタサイズとひよこの数に依存します。
ちなみに、私のマシンでは 45ミリ秒/2,340ミリ秒 でした。

☆ 時計を表示する
画面左下に現在の日付と時刻を表示します。

☆ 伝言を表示する
伝言板機能です。
"Message.txt" の内容を画面左下に表示します。
"編集" ボタンを押してメッセージを編集できます。
折り返しはしないので、途中で改行してください。
右に、表示できる最大行数が表示されます。

フォントについて
表示する文字に対して、 フォントの種類・サイズ(ピクセル数)・色(本体と輪郭)・
スタイル(太字/斜体/下線) が指定できます (処理速度の情報については色のみ)。
フォント選択ダイアログでは、フォント名のみ反映されます。
セーバーとして機能させるために、指定したコマ数毎に色を反転するようにもできます。

☆ タスク切り替えキーを無効にする
[Ctrl+Alt+Del] などのタスク切り替えキーを無効にします。
パスワード機能を使う際は、ここにチェックしておかないと意味がありませんが
その場合、もしフリーズしたり、パスワードを忘れてしまったときは
電源ボタンを押して Windows をシャットダウンするほかないので注意してください。

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下のボタンについて
連打すると表示がおかしくなるので注意してください。
"Deffault"画像と効果音の登録情報以外のほとんどをデフォルトの設定に戻します。
"Bench"ベンチマーク用の設定 (ひよこタイプ@〜Cが9999・DEは0 等) にします。
"OK"設定を保存して終了します。
"Cansel"設定を変更せずに終了します。
"Help"このファイルを開きます。
"Update"Tαppli のページを開きます。最新バージョンがDLできます。

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こんな使い方も!

WindowsMediaPlayer でBGMを再生させながら、ダブルクリックで起動すれば
BGM付きセーバーになります。かなり手抜き。

動きが単調なのを逆手にとって、ひよこの数を小さくして
眠れないときにひよこを数える用途にも使えます。
ひよこが1匹、ひよこが2匹… (羊に替えるとなお良)

ひよこの数を少なめにして、野鳥ならぬひよこの会の修行ができます。カウンター必須。
ただしオス・メスが判るようにはなりません。腱鞘炎に注意。

ひよこの数を0匹にすれば、壁紙セーバーになります。(当たり前か)

速度測定機能を使ってベンチマークができます、とりあえず。

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著作権と謝辞

悲しいかな画力がないので、ひよこ画像は
TaMuRaさん作詞・清水孝夫さん作曲 の "ひよこのエプロン" というWRD作品に使われたものを、
作者のwataさんの了解を得て使用しております。(少し手直ししありますが)
TaMuRaさんのHP (風景写真や音楽関係です)
http://www.vector.co.jp/authors/VA002493/

ひよこの元ネタの著作権は高橋留美子先生にあるのでしょう、きっと。
著作権を侵害する意図はありません、もしそう思われたら心外です(?)。

HotSoupProcessor というフリーウェアのプログラミング言語を使用して作成しました。
この言語を開発された おにたま氏 と各種プラグインを製作された方々に感謝します。
http://www.onionsoft.net/

本ソフトはフリーウェアです。
良識の範囲内であれば、自由に二次配布を行って構いません。
オリジナルの素材を同梱してもOKです。

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免責

このスクリーンセーバーを使用したことによる問題については責任を感じますが、
責任は負いかねます。あしからず。
ふぐ哀悼……もとい、不具合等の報告やご要望等がありましたらご連絡ください。

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Tαppliとは…?

私トラふぐのソフト開発計画 (T計画) の産物のブランド名です。某αppli のノリで。
TA-01 は開発コードです。01から進んでいない…

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主な履歴

"こんなプログラム、修正してやる!" とばかりに、頻繁にバージョンアップしています。
新バージョンが公開されてから1週間くらい待ったほうがより安全かも?
が、その間にバージョンアップすることも(汗) ある程度ネタをそろえてからにすればいいのに。

バージョン名について
  ver0.aa.b の aa の部分は機能拡張によるもので、設定ファイルの互換性がありません。
  b の部分は、細かな不具合等の修正によるものです。
  ver1.00.0 の大台に乗る日はいつになるのやら…

2001/11/10ver0.00 プログラミングの勉強の為にセーバーを作ることを決意。
解説書を読んで4時間くらいで、一応動くものが完成しました。
2002/01/28ver0.23 表示できるひよこの種類を2つ増やしました。
背景でアニメーションする部分を3ヶ所表示できるようにしました。
2002/02/02ver0.24 背景にデスクトップ画面を使用した場合の、背景の明るさを
設定できるようにしました。
2002/02/17ver0.26 処理速度の自動調整の部分を改修しました。
2002/02/19ver0.27 伝言板機能を追加しました。
設定画面で使用する言語に "ラムちゃん風" を追加しました。
2002/02/24ver0.29 フォントの種類と色を変更できるようにしました。
メモリとCPUの無駄遣い (XGAの場合2.25MB/約18MHz分)
を無くしました。
2002/02/27ver0.30 背景の明るさを、すべての場合で設定できるようにしました。
画像のランダム表示がうまく行われない不具合を修正しました。
2002/03/09ver0.31 キャラクタの動きを細かく指定できるようにしました。
2002/03/10ver0.32.0 PNG画像を使えるようにしました。
2002/03/11ver0.32.1 効果音関係の不具合を修正しました。
2002/03/14ver0.32.2 ドキュメントをHTML形式にしました。
メモ帳派な方(私も)には不便ですけど。
2002/03/16ver0.33.0 背景のアニメーション画像を、キャラクタより前面に
表示できるようにしました。

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TA-01 PiyoSaver / Script © Torafugu 2001-2002