WebTacho/Kernel (wt.exe) はネットワークの情報を収集し、WebTachoWare
にその情報を渡すことを目標とした WebTacho における中核となるコマンドです。
ただし、実行している様子を目にすることはできません。
WebTacho/Kernel を起動するとタスクトレイに入ります。
設定等を変更するには、タスクトレイにおける WebTacho/Kernel アイコンを クリックすることにより、設定ダイアログを開いてください。
この設定ダイアログは通常目に見えないように設定されています。
設定内容はレジストリに保存され、設定内容を有効にするには一旦
WebTacho/Kernel を終了・再起動させる必要があります。
単に設定内容を確認するだけの場合、この設定ダイアログを閉じには
「終了」ボタンではなく「非表示」ボタンを押して下さい。
(「終了」ボタンを押すと WebTacho/Kernel が終了してしまいます。)
WebTacho にて最も重要な概念として「フィルター」を挙げることができます。
WebTacho における「フィルター」とは「詳細フィルター」で定義されている条件の OR を取ったものです。
(詳細はフィルター定義方法詳細参照)
WebTacho では各フィルターの条件を満たすパケット量とそれ以外のパケット量を
比較等をグラフ化・数値化等することによってネットワークを管理します。
ただし、ここで定義している「フィルター」とは、単に WebTacho における表示等に
対するフィルターの意味しか持たないので、実際のネットワークに流れる
パケットの阻止をする等の機能は持ちませんのでご注意下さい。
逆に言うと、WebTacho でどのようなフィルターを定義しようと、
ネットワークには影響を与えません。
設定ダイアログで定義できるのは以下の情報です。
フィルター名が列挙されているリストボックスから参照・変更したい
フィルターを選択しダブルクリックして下さい。
(詳細はフィルター定義方法詳細参照)
WebTacho/Kernel はここで定義されたフィルター情報を元にネットワークを監視し
WebTachoWare にその監視情報を提供します。
したがって、このフィルター定義が最重要設定項目となります。
しかしながら、WebTacho/Kernel には標準設定が用意されていますので、
通常はその設定をそのまま利用することをお勧めします。
標準設定フィルター(試用版における試用制限あり) HTTP 画像 HTTP に流れる *.jpg, *.gif 等の情報 HTTP 音声・映像 HTTP に流れる *.mpg, *.rm 等の情報 stream 音声・映像 real audio, real video の情報
各種設定を初期化します。(レジストリの初期化)
ボタンを押すと、以下のようなダイアログが表示され、フィルター定義以外の情報の設定ができます。
WebTacho/Kernel が WebTachoWare に提供するネットワーク監視情報の更新間隔。
全ての WebTachoWare はここで設定した更新間隔に同期して動きます。
更新間隔を短くすると、突発的なネットワークの変化に WebTachoWare が反応する反面、
適切なインターネット利用と不適切なインターネット利用を区別することが難しくなる場合があります。
また、CPU を余計に消費します。
逆に更新間隔が長すぎると WebTachoWare における「瞬間」や「現在」の意味が薄れてきます。
したがって、通常は 60-180 秒程度に設定しておくことをお勧めします。
デフォルトは 60 秒です。
WebTachoWare にて表示する情報が LAN の容量に対する物(絶対値)の場合にその基準となる容量。
ご利用の環境に合わせて設定して下さい。
デフォルトは 10M bps です。
HTTP プロトコルとして利用が見込まれるポートを定義して下さい。
デフォルトは 80, 8080, 10080 の3ポートです。
WebTacho/Kernel 起動時の操作ダイアログの表示・非表示を設定します。
WebTacho/Kernel をスタートアップから起動する場合は非表示にしておく方が便利です。
デフォルトは「表示する」です。