IrisFilter2.8特有の機能 (被写界深度)
IrisFilter2.8は、2.0と全く違う機能が加わりました。
これまでのバージョンでは、画面に対して均一にぴんぼけを再現していただけですが、2.8ではついに被写界深度をサポートしました。
アルファチャンネルにグレースケールで距離情報を描いておけば、簡単にピント設定が出来ます。
3Dソフトから自動的に生成されるアルファチャンネルがそのまま使えます。(この解説ではShadeのサンプルを組み合わせています)
手順
1.画像を読み込む
RGBのイメージを読み込みます。もしRGB以外のイメージの場合は、RGBに変換してください。
IrisFilterは実際に光がぴんぼけする様子を再現しますので、RGBデータしか使えません。
2.アルファチャンネルを用意する
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「チャンネル」パレットでアルファチャンネルを追加してください。 そこにブラシでペイントします。 白になるほど遠景を表しています。 ここでは3Dソフトで生成される距離マップを使っています。別のデータとして生成される場合はアルファチャンネルにペーストします。 |
IrisFilter2.8を呼び出す前にアルファチャンネルを設定する必要があります。 2つの方法がありますので、下記をご覧下さい。 |
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レイヤーがない場合
(背景のみ) (「画像を結合」すればレイヤーはなくなります) 1) 「アルファチャンネル1」を選択した状態で、 [Shift]キーを押しながら「RGB」チャンネルをクリックしてください。 (先に「RGB」を選択して[Shift]キーを押しながら「アルファチャンネル1」をクリックしてもOKです) これで画像とアルファチャンネル (距離情報)が設定されました。下の3に行って下さい。 これを一発で行うアクションを用意しました。 「IrisF28.atn」の「IrisFilter-non-layer」を使ってください。 このアクションは「IrisFilter」フォルダに入っています。Photoshopの「アクション」パレットの右三角のメニューにある [アクション読み込み]から読み込んでください。 呼び出されたら、「IrisFilter-non-layer」をクリックして再生ボタンを押して下さい。(ダブルクリックしてファンクション・キーを設定することも出来ます) |
レイヤーがある場合
(背景のみでもOK) (レイヤーがあると左の方法ではアルファチャンネルが選択できません) 1) 「アルファチャンネル1」を選択した状態で [フィルタ]メニューから[IrisFilter]の[IrisFilter2.8]を選んでください。 2) 「距離データがIrisFilterに転送されました」というメッセージが出てきます。これでアルファチャンネル(距離情報)が設定されました。 3) 「RGB」チャンネルをクリックして選択してください。それから下の3に行って下さい。 これを一発で行うアクションを用意しました。 「IrisF28.atn」の「IrisFilter-layer」を使ってください。 このアクションは「IrisFilter」フォルダに入っています。Photoshopの「アクション」パレットの右三角のメニューにある [アクション読み込み]から読み込んでください。 呼び出されたら、「IrisFilter-layer」をクリックして再生ボタンを押して下さい。(ダブルクリックしてファンクション・キーを設定することも出来ます) |
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[フィルタ]メニューから[IrisFilter]の[IrisFilter2.8]を選んでください。 (必ずチャンネルパレットで「RGB」が選択されている状態で呼びだしてください) (1-1) パターンファイルを選択します。一番ぱんぼけさせたい大きさを選んで下さい。 (1-2) ここに選択したパターンファイルが表示されます。 |
(2) フォーカス設定ボタンを押して下さい。 カーソルが「F」のマークに変わります。この状態でプレビューの上をクリックすると、クリックした場所に焦点が合ったこととなります。(ここでは(3)をクリックしています) 焦点を設定したところやそれ以外のところをクリックしてプレビューしてみてください。 ここでは、左のお面にピントを設定したので、背景や右のお面がぴんぼけになっています。 (4) フォーカス (ピント)を合わせた数値が表示されます。(0〜255) 数値を入力することも出来ます。 |
3.IrisFilterを呼び出す
明るさや硬さの設定を必要ならしてから、「○」ボタンを押して実行してください。