v1.20 |
行き先伝言板 について |
岡田 利一 (toshi.okada@nifty.ne.jp) |
●ソフトの内容: 共有ファイルを使用した、行き先伝言板です。日本のオフィスでよく使用されていると思いますが、名前、行き先、帰社時間を書き込むホワイトボードを電子化したものです。 構成は非常にシンプルで、メンバーの名前を列挙したファイルと、ボードに書き込まれた内容を保存するファイルの2つの共有ファイルを通じて、伝言板の情報を共有する仕組みです。この2つのファイルは、メンバー全員がアクセス可能なPCやサーバー上に置く必要があります。24時間稼働しているファイルサーバーが望ましいでしょう。 ファイルの共有ができれば、使用するプロトコル等は何でもOKです。 メンバー名の追加や削除は、メンバーの名前を列挙したテキストファイルで構成されていますので、エディタで編集するだけで、簡単に行えます。 書き込みは、ボードの登録名の上で右クリックすると現れる入力ウインドウで行います。 各表示欄の入力最大文字数は、v1.20では、次の通りです。 1)氏名:半角63文字まで 2)午前欄:半角120文字まで 3)午後欄:半角120文字まで 4)状態欄:半角16文字まで 5)時間:(自動入力されますので考慮する必要はありません) |
●動作環境 Windows95/98/NT4/2000/Me をサポートしています。ファイルが共有できる環境ならば、ネットワークプロトコルは何でも構いません。 |
●構成ファイル ◆環境設定ファイル: 各クライアント固有 ファイル名は「whitebd.prf」です。このファイルには、共有ファイルのパス名、ウインドウの表示位置などが格納されます。このファイルは、通常はWindowsフォルダに作られます。ただし、NT系のOSで、Windowsディレクトリに書き込みの権限を持たないクライアントの場合は、カレントフォルダ(実行ファイル、whitebd.exeがあるフォルダ)に作成されます。Windowsフォルダに書き込みができる場合でも、カレントフォルダにwhitebd.prfがある場合は、こちらが優先して使用されます。 ◆データファイル: 全クライアントに共通 メンバー全員が共通にアクセス(読み込み・書き込み)できるPC、サーバー上に共有フォルダを作成し、2つのファイルを作成します。サンプルが「共有ファイルサンプル」にあります。 (1)名前リストファイル メンバーの名前を「;(半角)」で区切って列挙したASCIIファイルです。タブ、改行コード(CR/LF)は無視されます。サンプルファイル(wb_name.lst)を参考にして下さい。v1.06以降では、最大300人まで登録可能です。氏名と携帯電話の番号、内線番号などにお使いください。 (2)ボード内容ファイル 情報として共有するボード上の内容が保存されます。導入時には、空のファイル(内容のないテキストファイルなど)を作成してください。 |
●導入方法: ■システム管理者の初期作業: 1)まず、メンバー全員がアクセス(フルアクセス)できる共有フォルダをサーバー上に作成し、上記の「名前リストファイル」と「ボード内容ファイル」を作成してください。 2)whitebd.exe を実行し、「環境設定」で、作成した2つのファイルのパスを指定してください。この後、アプリを再起動し、名前が正しく表示されることを確認してください。 ■システム管理者の配布準備作業: 3)Windowsディレクトリ(c:\winsows c:\WINNTなど)に環境設定ファイル「whitebd.prf」ができます。このファイルと実行ファイル「whitebd.exe」を、新規に作成したフォルダに並べて入れてください。このフォルダが、このアプリを使用するメンバーに配布するフォルダです。圧縮するか、メールに添付して、必ず、「2つのファイルを同じディレクトリに置く様に、メンバー全員に指示してください。」 ■各クライアント(メンバー)の使用方法: システム管理者から配布された2つのファイル(whitebd.exe と whitebd.prf)を同じフォルダに入れて、HDDの適当な場所においてください。c:\Program Files\ に適当なフォルダを作って、そこに入れることをおすすめします。 実行は、その「whitebd.exe」を直接実行するか、そのエイリアスを作って、これをダブルクリックするかで実行できます。 |
●インストールの方法 行き先伝言板にインストーラはありません。圧縮されたアーカイブ(wbrd10x.zip)を適当なフォルダ内に解凍してください。解凍されたwhitebd.exeが実行ファイルです。ダブルクリックすると起動します。 |
●アンインストールの方法 行き先伝言板にアンインストーラはありません。エクスプローラなどで実行ファイルを直接削除してください。システムのレジストリなどに影響は全くありません。 |
●バージョン変更の方法 バージョンを変更する場合は、「ボード内容ファイル」の中身を消去するか、新しくこのファイルを作りなおしてください。また、すべてのクライアントを、同一のバージョンで運用してください。異なるバージョンを混在してクライアントに使用することはできません。バージョン変更をする場合は、切換時の混乱を避けるため、サーバのファイルを別ファイルにすることをおすすめします。バージョンを変更すると、環境設定を無効にします。各クライアントの共有ファイル設定は、もう一度行う必要があります。 |
●取り扱い フリーウエアです。転載は自由ですが、転載後上記へメールを下さい。出版物への掲載も自由です。掲載後、メール・見本誌を送付下さい。(送付先は、メールでお問い合わせ下さい。) |
●変更履歴 v1.01 : データ入力ウインドウの上に出る選択された人名が、更新されない場合がある不具合をなおしました。 v1.02 : 人数を多く登録すると、内部の処理エリアの不足から、表示が乱れる不具合をなおしました。(99/09/07) v1.03 : 初歩的なミスから、v1.02で、一度登録しても行き先伝言板を一度終了→起動すると行先登録データーが消えてしまう致命的なバグを修正しました。v1.02をダウンロードした方に、ご迷惑をかけ、申し訳ありませんでした。(99/09/16) v1.04 : 年号表示がおかしくなる、2000年問題(!)を対策しました。(2000/01/07) v1.05 : 表に罫線を付けました。また、作者webページへのリンク機能を追加しました。(2000/04/30) v1.06 : 対応人数を300人に増やしました。人数以外の変更はありません。バージョンを1.05から1.06にすると、共有ファイルを作り直す必要がありますので、ご注意ください。 v1.07 : 氏名欄を最大半角63文字までに拡張しましたバージョンを変えると、共有ファイルを作り直す必要がありますので、ご注意ください。 v1.10 : 氏名欄をを63文字まで入力できるようにしました。 v1.13 : 多数のクライアントがアクセスする場合に対処し、排他管理を強化しました。 v1.20 : メッセージ欄を午前/午後に分割、状態欄を付けました。 |
●最新情報について 最新情報は、作者WEBページに公開されています。ご覧ください。 PC・携帯電話向け電子メール転送ソフト「ForwardMail」も好評を頂いています。是非おためしください。 http://hp.vector.co.jp/authors/VA009014/ |