アートのマスターの

易うらない講座

 

覚えておきたいもの

 小成卦

 わたしたちの周りには、対になっているものが多く存在します。

  
積極的 消極的
奇数 偶数
上司 部下

 以上の例はごく一部に過ぎず、たくさんのものがあります。実はこれが易の基本なのです。

 ここで一枚のコインを用意します。この一枚で、オモテとウラの二通りを示すことができます。

 更にもう一枚のコインを用意すると、倍の四通り示すことができます。

○● ●○
○○ ●●

 更にもう一枚加えると、その倍の八通りとなります。

○○○ ○●○ ○●● ○○●
●●● ●●○ ●○○ ●●○

 ここでお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、これはまさしく、二進法の要領なのです。
 ご存知ない方のために、下の図をご覧ください。まことにオソマツな絵ではありますが、左手の掌のつもりです。そして、親指から順に右にいくにしたがって倍増していくように数字をうちます。
 これで片手で31まで数えることが可能になります。
 まず、親指をひとつ折って「1」。次に親指をもどして人差し指を折って「2」。それに親指の1を加えて「3」。二つ戻して、中指だけを折って「4」。この法則性を守っていただくと、無事に31まで数えることができます。

 易では、陽と陰の言葉を用い、の記号を用います。そして、陰か陽かどちらかの三つの符号を積み重ねた、8通りで、この世に存在するあらゆるものを大きく8つに分類するのです。これを小成卦(しょうせいか)といいます。


けん



しん

そん

かん

ごん

こん

 この順番は、後になっても重要です。ケンダリシンソンカンゴンコンと呪文のように覚えておきましょう。

 次のコーナーでは、この八つの小成卦の意味を紹介していきます。

つづき