うらないの方法
易うらないで卦を得る方法はたくさんあります。プロの易者さんは、筮竹もしくは八面サイコロを用いますが(筮竹、八面サイコロについては、競馬鑑定室を参照)、コインを使って手軽にできます。書籍などではコイン三枚を用いる方法を紹介していますが、もっと簡単な方法をここではご紹介します。
同じ種類のコイン5枚と、ひとつだけ違うコインの6枚を用意します。あまり違うと、感触でわかってしまうので、十円玉5枚と百円玉1枚の組み合わせがいいかと思います。
ここで注意していただきたいのは、先程から「卦を得る」という表現をしていますが、これは、自分の手で「卦をだす」ものではなく、天や大地のお恵みをいただいて、自分はその伝導体となるようなものですので、そのような存在からのいただきものという謙虚な気持ちが大切です。これは、「心構え」のページでも述べましてくどいようですが、念頭に置いてください。
まずうらなう目的を具体的に整理します。「明日の仕事はうまくいくだろうか」といったものよりも、「今度の旅行は、海に行くべきか、山に行くべきか」といった二者択一的なものがいいでしょう。
決まりましたら、姿勢を正し、精神を統一します。この前におまじないの呪文を唱える方法もありますが、わたしの場合ですと、
「わたしのような未熟者でも解釈できるような卦をお願いいたします」
といったような文句を心の中で念じています。
六枚のコインを両手を合わせた空洞の中でシャッフルして、心の準備をします。
次に背筋を伸ばし、肛門を締め、地のパワーといったようなものを吸い上げるように、また、アタマノてっぺんから天のパワーといったものを吸い込むようなイメージをします。
そして頭の中が空白になったような気がしたら、六つのコインを縦に積み上げたような形を手のひらの中で作り、目の前に静かに置きます。
そのときのコインのウラオモテで判断します。このままでは、一番上のコインの状態しかわかりませんので、上下の順番がわかるように分解します。
コインのウラオモテは、十円玉ですと、「日本国」と刻印されているものがオモテで、「10」となっているのがウラですが、どちらでも構いません。一度決めたら変更しない事です。
そしてオモテは陽、ウラは陰として、爻を積み上げていきます。○をオモテ、●をウラとしますと、下図のようになります。
○ | ![]() |
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例の場合ですと、上の小成卦は巽、下の小成卦は艮
ということで、「風山漸」ということになります。そしてひとつだけの百円玉の位置が、注目する爻となります。この爻は、陽ですと陰にかわり、陰ですと陽にかわります。かわりますと大成卦も変わるわけですが、それを之卦(しか)といいます。
次からは、各大成卦の解説に入りますが、順番が大切ですので、簡単に目を通してから、実際に占いに入るといいでしょう。
なお、卦を得ましたら、順番や名前がわからない方は、とりあえず適当な卦をクリックして、各爻をクリックすると、陽から陰、陰から陽に変わりますので、それらをクリックして得た卦のパターンにあわせてください。