覚えておきたいもの
小成卦2
小成卦を勉強する前に、覚えておきたいものを紹介します。
卦を構成する最小単位は、陽と陰、記号はそれぞれと
であらわします。巷で対になっているもので、どちらが陽性なのか、ということはなんとなくご理解いただけると思いますので省略します。わからない方は、前ページの最上の表をご覧ください。
陽と陰はお互いに引き付け合い、陽と陽、陰と陰は反発します。小成卦は、三つの符号で構成されていますが、八つの卦がそれぞれ陽性なのか陰性なのか、というのは、易の基本である「少数決」という考え方で解消できます。
これは聞きなれない言葉ですが、少ないほうを重視するという考え方です。簡単にいいますと、男子校の中に女生徒が一人出現すると、たちまち彼女は人気者になるでしょう。
つまり三つの符号の中で、一つだけの符号を見れば、どちらかであるのかすぐにわかります。(乾 )と
(坤)については、一種類だけの符号で構成されていますから、性質も変わりません。
季節や方位ですが、これは「後天定位盤」というものがありまして、これについての解説は割愛しますが、要するに決められた場所というかんじで解釈してください。
位置・方位・時刻などは下図を参照してください。
6月・12時 | |||||||||||||||
南 | |||||||||||||||
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3月・6時 | 東 | 西 | 9月・18時 | ||||||||||||
北 | |||||||||||||||
12月・0時 |
各卦の符号の順番は、うらないをして判断するときに重要なものですから、とりあえず一度は覚えておいてください。忘れてしまっても、勉強しているうちに覚えてしまいますので、あせる必要はありません。なお、この符号のことを易では「爻(こう)」といいます。