アートのマスターの

易うらない講座

 

水風井
すいふうせい

 爻をクリックすると之卦にリンクされます。

 解決の糸口が見つからないほど困窮を極めると、その解決法は意外なことが多いようです。一般的には「押してダメなら引いてみよう」というかんじですが、易経でも、「困」卦の次に、この卦を配当しています。これは文字通り、井戸の「井」でありますが、深く掘り下げて湧き出る水を得ようとする行為です。
 つまり、「前進」「上昇」などが積極的な行為というイメージがありますが、易経では「掘り下げる」という行為も有効かつ積極的な行為ということを認識させてくれるのです。

 

上六 自分の財産を独占するときではない。多くの人に利用してもらおう。
九五 社会にも認められつつある状態。ここで手抜きは禁物。先は長い。
六四 利用できるものを改良して、更に利用しやすいものにしましょう。
九三 ようやく軌道に乗ってきたが、報いはない。自分や身近に投資するとき。
九二 生活が派手になっていないだろうか。いろいろな意味で借金は凶。
初六 機が熟していなく、自分自身も修行不足。基礎的な部分からの改革が必要。

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