アートのマスターの

易うらない講座

 

火沢けい
かたくけい

 爻をクリックすると之卦にリンクされます。

 「けい」とは「目」と「癸」を横に並べた字を用います。意味は「そむく」ということであり、易経の流れからいいますと、家族に保護され、共に生活しているうちに、愛情や信頼関係で保たれているものが、その意に背き、離反するような事です。
 親しい仲では、そのつもりはなくとも、恩を仇です返すような事はよくあるものです。原因は意思の疎通の簡略化などがありますが、慣れというものは恐ろしいもので、不可抗力的なものがあります。そのような時にどうすべきなのかを、この卦では説いています。

 

上九 進んで悪役に徹しよう。改善は膿を出し切ってから。
六五 主義主張は後でもできる。今は黙って聞くだけに徹しよう。
九四 弁解の余地なし。無条件降伏が最善。
六三 身に覚えのない事で責任を負う形になる。毅然とした態度が大切。
九二 離別にいたるケンカではない。この際手抜きをしないのも方法のひとつです。
九六 去るものは追わず。人の欠点を見て自分を正すとき。

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