■機能説明

Charu2Proの便利な機能について解説しています。
タスクトレイアイコン

 タスクトレイアイコンとは、タスクバーの右側、時計の横に並ぶアイコンのことです。マウス操作だけでもCharu2を操作できるようになっています。


クリップボード表示
 タスクトレイアイコンにカーソルをかざすと、ツールヒント(黄色いやつ)にクリップボードの中身(頭64文字)が表示されます。ただし、クリップボードのテキストが空の場合は何も表示されません。
テキストリスト表示
 タスクトレイアイコンをマウスの左ボタンでクリックすると、マウスカーソルの位置にテキストリストが現れます。キーボードで操作しなくてもウィンドウを出すことが出来るわけです。

メニュー
 タスクトレイアイコンをマウスの右ボタンでクリックするとタスクトレイメニューが出ます。ここから設定、履歴モードの切り替え、検索、終了、バージョンの確認などが出来ます。

<<Back
■ 履歴FIFOモード ■

 Charu2の代表的な機能の一つが履歴FIFOモードです。履歴モードはもともと初代Charuの機能で、それをCharu2が引き継いでいるわけです。

 クリップボードの履歴を複数個溜め、それを吐き出すという機能です。例えば、住所が羅列してあるテキストがあるとします(架空の住所です)。

埼玉県浦和市本町789-168
岐阜県三和市吉田町5丁目7-96
千葉県鴨川市東条4-9-98

この中から県名だけ抜き出して、他の場所にコピーしようとすると面倒です。全部コピーして、貼り付けた後いらない部分を削る?ちょっと面倒です。県名を一つずつコピーして一つず貼り付ける?凄く面倒です。しかも50行とかあったら嫌ですね。そんな時便利なのが履歴モードです。

 履歴FIFOモードを使う場合、まず設定を確認します。設定で、"履歴モード中はCtrl+Vで貼り付ける文字列を先入れ先出しにする"にチェックが付いている事を確認してください(初期設定でチェックされています)。次に、履歴モードにして(メニューホットキーで)、タスクトレイのアイコンが青いことを確認します。次に、県名を選択してCtrl+Cなどでコピーします。 普通なら一つのテキストしかコピー出来ませんが、気にせず次々コピーして下さい。全部コピーし終わったら、貼りつけ先にカーソルを移して、Ctrl+Vでペーストします(Ctrl+Vじゃないとダメです)。3個コピーした場合は、3回Ctrl+Vを押して下さい。

履歴モードの練習
 では、練習してみましょう。Charu2が立ち上がっているのを確認して下さい。次に、アイコンが青い状態(履歴モードON)になっているのを確認して下さい。確認できたら、上の県名を3個コピーして下さい。出来たら、下のテキストボックスに貼り付けてみて下さい。Ctrl+Vを3回押せば全ての履歴が吐き出されるはずです。"埼玉県岐阜県千葉県"となれば成功です。


例)プログラマー編
 int nCounter;//カウンター
 long lBuff;  //作業用バッファ
 bool bChange;//変更フラグ

 みたいに、変数の定義から変数名だけ抜き出したいときなども重宝すると思います。っていうか、こういう時使うための機能だし。プログラマーさんは結構楽なんじゃないかと思います。

アイコンの状態
履歴モードOFF状態
 クリップボードにコピーしても履歴に記録しません。テキストリストを出して、テキストの貼り付けをする事は出来ます。
履歴モードON
 クリップボードにコピーするとリストに登録します。登録したテキスト(ノーマル項目)はCtrl+Vを押したとき古い順に貼り付ける事もできます。

履歴モードの手順
1.アイコンが青くなっているのを確かめる。灰色の場合は、指定したキー(初期値はShift+Alt+X)か、タスクトレイメニュー"履歴モードON"で切り替えます。
2.履歴に入れたいテキストをクリップボードにコピーする(Ctrl+Cなどで)。その間は間違ってCtrl+Vを押さないように注意して下さい。
3.コピーが終わったらCtrl+Vを押して履歴に入れたテキストを貼り付けます。3回コピーしたら3回Ctrl+Vを押して下さい。終わったら履歴モードはOFFにしておいて下さい。

<<Back
■ Charu2マクロ ■

  簡単なマクロを記述することで、現在日付、時刻を貼り付ける機能がマクロです。マクロといっても全然難しいことはなくて、非常に簡単です。

 例えば今、「2000年6月6日午前6時3分0秒」だとします。ちなみにコレは僕の誕生日です。この時、「<charu2MACRO>$Y/$M/$D/<charu2MACRO>」と記述された項目をクリックすると、「2000/06/06」が貼り付けられます。"$Y"が2000に、$M06に、$D06にそれぞれ置換されただけです。

  また、Charu2Proではコマンドと関連付けの実行が出来るようになっています。例えば、
「<charu2MACRO>$RELATE<http://www.tiu.ac.jp/~mkeiji/index.html>$RELATE<charu2MACRO>」と書けばKeiziWebを開きます。実行ファイル以外の、なんらかのプログラムに関連付けされているファイルは関連付け実行が出来ます。実行ファイルの実行には$SHELL を用意しました。

タグ <charu2MACRO></charu2MACRO>
 これはHTMLの記述方法のパクリで、タグで挟んだ内側にあるマクロを処理するようになっています。なので、タグで挟まないで$Yなどと書いても置換はされません。マクロを使う場合は、「<charu2MACRO></charu2MACRO>」で括る必要があります。

マクロ $Y,$M,$D.....
 タグで括った中にこれらのマクロがあると、それぞれの意味によって置換が行われます。$Yは西暦4桁、$Mは月、$Dは日です。上の例では「/」で区切られていますが、これは何を書いても構いません。「$Y年$M月$D日」と書いても良い訳です。ちなみにこの出力は「2000年06月06日」となります。


日付マクロ一覧

■マクロ■ ■ 意味 ■ ■ 出力 ■
$Y 西暦4桁 2000
$y 西暦2桁 00
$WH 和暦2桁 12
$MM 月英語表記 Jun
$M 月2桁 06
$D 日付数字2桁 07
$ddd 曜日英語 TuesDay
$dd 曜日英語簡易表記 Tue
$d 曜日
$H 時間24時間表記 23
$h 時間12時間表記 11
$m 59
$s 59
$ampm 午前午後 午後
$AMPM 午前午後英語表記 PM
※出力例は 2000年6月7日23時59分59秒の場合です。

日付マクロの便利な使い方
 この機能はマクロで実現しているので、自由に書式を決めることが出来ます。なので、

「今日の日付は、<charu2MACRO>$Y/$M/$D<charu2MACRO>」
「今日は、<charu2MACRO>$d<charu2MACRO>曜日です。」

というふうに、テキスト中に埋め込むことも出来ます。秒を利用すれば60までの簡易乱数にもなります。


実行マクロ一覧
■マクロ■ ■ 意味 ■ ■ 書式 ■
$SHELL シェル実行 $SHELL<コマンド>$SHELL
 実行ファイルを実行する。パス名にスペースが入るとダメです。ソフトの起動を待ってから処理します。コマンドライン引数も使えます。
DOS窓でコマンドを打ち込むのと同じです

$RELATE
関連付け実行 $RELATE<ファイル名>$RELATE
 関連付けを実行します。例えば、test.xlsとか、URLとかVBスクリプトなどが実行できます。ダブルクリックで開けるファイルは全部OKです。コマンドライン引数は使えません。また、実行ファイル(*.exe)も実行できます。パスに空白が入っていても大丈夫です。
ファイルアイコンをダブルクリックした場合と同じです

実行マクロの便利な使い方
  $SHELLマクロと、$RELATEマクロを使えば、Charu2Proはランチャーにもなれる訳です。しかも、Charu2の機能はそのままに。例えば、

<charu2MACRO>$SHELL<Notepad.exe dialy.txt>$SHELL$Y/$M/$D $H:$m:$s </charu2MACRO>

と、記述した場合、Charu2Proのフォルダにある"diary.txt"メモ帳を開いて、その1行目に現在の日時を貼り付けます。 また、関連付け実行でWindows Scripting Hostを実行することも出来るので、ほぼなんでも出来ます。

選択テキストマクロ(Charu2Pro Ver 0.09.15以降のみ)
 エディタなどで選択したテキストを取得出来るマクロです。これを使うと何が出来るかといいますと、エディタで選択したテキストをタグや括弧でくくることが出来るのです。

  例えば、「選択テキスト」をHTMLの<b></b>タグでくくりたいとします。これを使わない場合、一旦「<b></b>選択テキスト」などと<b></b>タグをCharu2で貼り付けをして、その後編集して「<b>選択テキスト</b>」としていました。

 このマクロを使うと、「選択テキスト」をエディタで選択して、Charu2で貼り付けをすると、一発で「<b>選択テキスト</b>」とする事ができます。その時貼り付ける項目の中身は、「<b><charu2macro>$SEL</charu2macro></b>」です。$SELが、エディタで選択したテキストに変換され、その前後を<b></b>タグで挟んでいます。他の例で、「**<charu2macro>$SEL</charu2macro>**」とすれば、**でくくることになり、上の例だと、実行結果は「**選択テキスト**」になります。

選択テキストマクロの便利な使い方
 括弧やHTMLのタグ、その他記号などでくくりたいときに使うと便利だと思います。特にHTMLのタグは便利です。好きなエディタにHTMLの編集機能を追加出来るようなものです。


クリップボードマクロ
 テキスト項目中に、クリップボードのテキストを埋め込めます。今までメニューにあった、クリップボードテキストのgoo検索などがマクロで実現できます。$CLIPと書きます。


プラグインマクロ
 外部のDLLファイルを呼び出し、テキスト処理などの処理をします。

$PLUG-IN<.\plugin\toUpr.dll,$SEL>$PLUG-IN

 
$PLUG-IN<>$PLUG-INでDLLファイル名、DLLに渡すテキストを指定します。間には必ずカンマが必要です。上の例の場合、$SELですから、選択テキストを処理対象にし、半角英字を大文字に変換します。


サンプル
西暦4桁 <charu2MACRO>$Y/$M/$D</charu2MACRO> 2000/06/30
日付和暦 <charu2MACRO>平成$WH$M$D日</charu2MACRO> 平成12年06月30日
曜日 <charu2MACRO>$d曜日</charu2MACRO> 金曜日
曜日(英語) <charu2MACRO>$ddd</charu2MACRO> FriDay
時間1 <charu2MACRO>$H:$m:$s</charu2MACRO> 12:39:24
時間2 <charu2MACRO>$AMPM $h:$m:$s</charu2MACRO> PM 00:39:52
時間3 <charu2MACRO>$ampm $h $m分</charu2MACRO> 午後 00時 39分
シェル実行 <charu2MACRO>$SHELL<telnet.exe>$SHELL </charu2MACRO> telnetを実行
関連付け実行 <charu2MACRO>$RELATE<http://www.tiu.ac.jp/~mkeiji/ >$RELATE</charu2MACRO> Keizi Webを開く
選択テキスト1 <charu2macro>$SEL</charu2macro> <b>選択テキスト</b>
選択テキスト1 <charu2macro>$SEL</charu2macro> ■選択テキスト■
プラグイン <charu2MACRO>$PLUG-IN<.\plugin\toUpr.dll,$SEL>$PLUG-IN</charu2MACRO> 大文字に変換

キー入力マクロ
 キーを入力するマクロです。ID入力、TABキーで次のフィールドに移動、パスワードを入力、Enterキーを押す、という様な一連の動作が可能になります。

<charu2MACRO_KEY>キー名,キー名...;回数;待ち時間</charu2MACRO_KEY>

 
<charu2MACRO_KEY></charu2MACRO_KEY>でキー名、回数、待ち時間を囲みます。キー名はTAB、Enterなどの名前か仮想キーコードを16進数で指定することが可能で、最大16個カンマ区切りで並べて書くことが出来ます。回数は指定したキーを押す回数です。最大で256回繰り返し押すことが可能です。待ち時間は、キーを押した後の待ち時間です。ミリ秒指定で最大10秒(10000ミリ秒)待つことが出来ます。Enterを押した後にHTMLのロード待ちなどがある場合に使うと良いと思います。キー名、回数、時間はセミコロン(;)で区切ります。

サンプル
<charu2MACRO_KEY>TAB,ALT;2;2000</charu2MACRO_KEY>
 TABキーとALTキーを同時押しで2回押す。その後2秒待つ。
<charu2MACRO_KEY>NUM1,NUM2,NUM3,NUM4</charu2MACRO_KEY>
 テンキーの1キー、2キー、3キー、4キーを同時押し。回数と時間は省略なので、1回だけ
押し、待ち時間は無し。
<charu2MACRO_KEY>TAB,ALT;1;2000</charu2MACRO_KEY>
 TABキーとALTキーを同時押しで1回押す。その後2秒待つ。時間だけ指定
したくて、回数は省略したい場合もありますが、時間を指定する場合は回数は
省略出来ません。上の例で回数を省略すると「9,18;2000」となり、2000回繰り
返しという意味になるからです(256回以上は256回に補正されますが)。
<charu2MACRO_KEY>TAB,ALT;2</charu2MACRO_KEY>
 TABキーとALTキーを同時押しで2回押す。時間は単独で省略できます。
<charu2MACRO_KEY>0x09,0x0d;20</charu2MACRO_KEY>
 TABキー(16進数のキーコード)とENTERキー(16進数のキーコード)を同時押しで20回押す。時間は単独で省略できます。
abcdefg
<charu2MACRO_KEY>tab</charu2MACRO_KEY>password
<charu2MACRO_KEY>enter</charu2MACRO_KEY>
 abcdefgというIDを入力し、次のフィールドにTABキーで移り、passwordを入力し、ENTERキーおします。Webサイトのログインなどでつかえます。パスワードが剥き出しなんで、共用パソコンなどではパスワードは書き込まない方がいいですけど。

キー名、キーコード一覧
 キー名は大文字でも小文字でも、混じっていても構いません。キーコードは16進数です。頭には0xを付けて下さい。数字、アルファベット、ファンクションキーのキーコードが知りたい場合はこちら

□キー名
キーコード □説明
0〜9
0x30〜0x39 キーボードの数字
A〜Z
0x41〜0x5A アルファベット
F1〜F24
0x70〜0x87 ファンクションキー
BS
0x08 バックスペース
TAB
0x09 タブキー
CLEAR
0x0c クリアキー
ENTER
0x0d エンターキー
SHIFT
0x10 シフトキー
CTRL
0x11 コントロールキー
ALT
0x12 オルトキー
PAUSE
0x13 ポーズキー(未定義)
CAPSLOCK
0x14 キャプスロックキー
ESC
0x1b エスケープキー
SPACE
0x20 スペースキー
PAGEUP
0x21 ページアップキー
PAGEDOWN
0x22 ページダウンキー
END
0x23 エンドキー
HOME
0x24 ホームキー
LEFT
0x25 左キー
UP
0x26 上キー
RIGHT
0x27 右キー
DOWN
0x28 下キー
PRINTSCREEN
0x2c プリントスクリーンキー
INSERT
0x2d インサートキー
DEL
0x2e デリートキー
HELP
0x2f ヘルプキー
NUM*
0x6a テンキーの*
NUM+
0x6b テンキーの+
NUMSEP
0x6c テンキーのカンマ
NUM-
0x6d テンキーの-
NUM.
0x6e 見にくいけど、テンキーの「.」
NUM/
0x6f テンキーの/
NUMLOCK
0x90 ナムロック
SCROLLLOCK
0x91 スクロールロック
NUM=
0x92 テンキーのイコール
:
0xba コロン
SEMICOLON
0xbb セミコロン
COMMA
0xbc カンマ
-
0xbd ハイフン
.
0xbe ピリオド
/
0xbf スラッシュ
@
0xc0 アットマーク
[
0xdb 大カッコ
\
0xdc 円マーク
]
0xdd 大カッコ
^
0xde チルダ
_
0xdf アンダーバー

■ Charu2プラグイン■

  DLL形式でプラグインを作り登録することで、Charu2Proに新しい機能を追加することが出来ます。プラグインの開発、配布は誰でも自由に出来ますので、腕に覚えのある開発者様から、プログラミング初心者の方までCharu2Proに機能を追加すること出来ます。

詳しい開発の説明、現行プラグインのソースはこちら

標準プラグイン一覧

■ 名前 ■ ■ ファイル名 ■
■ 効果 ■
引用符付加(クリップ) addQuotation.dll
クリップボードのテキストの行頭に引用符をつけます。引用符は設定画面で設定したものを使います。
引用符付加(選択) addQuotation.dll
選択したテキストの行頭に引用符をつけます。DLLは同じ物を使いますので、他の動作は同じです。
小文字変換 toLower.dll
選択したテキストの、アルファベット大文字を小文字に変換します。
大文字変換 toUpr.dll
選択したテキストの、アルファベット小文字を大文字に変換します。
S-JIStoEUC sjis2Euc.dll
選択したテキストの文字コードをS-JISからEUCコードに変換します。
EUCtoS-JIS euc2Sjis.dll
選択したテキストの文字コードをEUCコードからS-JISに変換します。
カウント countText.dll
選択したテキストのバイト数をカウントします。
キー設定Ctrl+C changeKey.dll
コピー、ペーストのキー設定をそれぞれ、Ctrl+CとCtrl+Vに変更します。
キー設定Alt+C changeKey.dll
コピー、ペーストのキー設定をそれぞれ、Alt+CとAlt+Vに変更します。


以前のデータを引き継ぐ方へ
 Charu2Proを以前からお使いで、そのデータを引き継ぐ方は、付属の追加データに入っている、plugin.cdtをインポートして使ってください。


<<Back