このソフトをご活用いただいて、キータイピングを練習される方へ、ソフト作成者の視点で、作成の意図や、諸機能を設けた理由などを、ご説明していこうと思います。 |
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はじめに、作成者はキータイピングの指導員でもなければ、キータイピング歴が長いわけでもありません。どちらかというと、キータイピングは遅いほうです。ブラインドタッチも出来ません。しかし、既に速く打てるようになっておられる方よりは、今から練習しようとしておられる方の気持ちは分かる立場にあるのではないか、と考えます。このソフトも、最も効率的な努力で最大の練習を行うにはどうすればよいか、という基本理念をもとに作成しました。 |
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上のような理由もあり、やはり、初期の段階では、まず、どのキーがどこにあるのかを、感覚的に身に付けていただくために、キーの配置を模式的に表現した画面を見ながら、次打つキーは、どの辺りか、を色で示して分かるようにしました。ここで重要なことは、ただ単に色を追いかけて打つというよりは、この文字はこの辺りというように、文字と場所を常に意識しておくことだと考えます。はじめのうちは、一度にすべてやろうとは、二兎を追う者は一兎をも得ずですから、3〜4つくらいの得意としようと直感的に思ったキーを徹底的に意識して打っていくことからはじめられれば、よいのではないか、と思います。 |
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キータイピングが急に速くなるものではないとは、誰もが知っていることです。ですが、楽しみながら、ゲーム感覚で練習すると、上達が早くなるように感じます。いっそ、キータイピングのゲームにしてしまおうかとさえ、作成中に考えましたが、プログラム構造がややこしくなりそうで、ルールや構成を考察するのにも時間が掛かりそうだったので、この課題はバージョンアップまで、据え置きさせて下さい。さて、色の誘導で、ある程度、速く打つことが出来るようになってくると、キーごとにレベルが2へ上がります。レベル2では、色の誘導がなくなります。突然、色の誘導がなくなって、少し驚いてしまうかもしれませんが、中央上に表示される、「」で囲まれた文字を見て、感覚的に打つことが出来るように努力して下さい。おそらく、レベル1とレベル2との間を上下しながら、キーの配置を覚えることが出来るのではないかと、思っています。 |
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英語は、いくら長文問題を解いても、日本語のように気持ちよく目を滑らせて読むことが出来ません。中学からもう何年も続けてきたはずなのですが、しゃべるはおろか、黙読もままなりません。しかし、外国で毎日を過ごすと、少し事態が変わるのだそうです。これは一事例に過ぎませんから、大それたことはいえませんが、キータイピングも、練習ではなくて、日常として考えてみると、事態が変わるかもしれません。いよいよレベル3に上がることが出来れば、そしてその状態を維持することが出来れば、もう何も言うことはないのです。レベル3では、文字表示がなくなって空欄になります。最終的な、感覚によるキータイピングの確認作業です。レベル3の速さで、キーを見ながら打つとは、いくらなんでも出来ないでしょう。 |
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レベル4、レベル5は、はっきり言って、楽しめる方だけ楽しんで下さい。レベル3を、ある程度、維持することが出来れば、卒業という形で、卒業証書に真似た何かを表示するようにすればよかったかもと思っています。せっかく頑張られたのに、淡々とレベルの上がってゆくだけのソフトは、あまりにも冷酷すぎますね。また、独自に検定を受けるような感覚の、試験という形の機能も、合わせてつければ、より充実したものになるかもしれないと思ってやみません。しかし、申し訳ありませんが、現段階では、据え置きさせて下さい。 |
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このような芸のない、効果的な練習方法もあまり申し上げることの出来なかった文章をここまでお読み下さいまして、本当にありがとうございました。キータイピングが一日でも早く、上達されますことを、心から願っております。 |