─ キャラクター紹介 ─
22ライフの主人公は、22ライフの住人であり
しかもたった一人の住人である。誰かの声は聞こえても
それは幻とほとんど変わらない。
誰かが書き残した手紙を読むような
たよりない道すじを、誰もいない道を、
さまようように、途方に暮れたみたいに
意味なく歩く。
なぜそうするかといえば、そうするほか
ないからだ。漠然とは答えを求めていても
それにかけてるというわけじゃない。
ただ、たった一人の主人公であることは
宿命だけど、わるくはない。
赤毛の子は、22ライフにあらわれる幻影。
しかも出会ったり去ったりを、前ぶれなく
脈絡なくくり返す。出会ったのは偶然、
そして別れるのは必然。
主人公とはいつもかみ合わない会話。
互いが互いを捨て人として出会い、
一瞬を共に過ごして、そして永遠に別れる。
ときに、その一瞬の記憶に強く縛られ
世界に赤毛を追ってしまう。
探してしまう。