EventView
EventViewとは
EventViewはWindowsのEventlogをチェックして必要なログのみをメールするプログラムです。特徴として、
- 最近記録されたログ項目のみを表示
デフォルトでは24時間、/pオプションで変更可能。
- 表示させるログ項目を指定可能
ログファイル(アプリケーション、セキュリティ、システム等)、種類(情報、警告等)、ソース(WinMgmt,Security等)の3項目を使って出力する/しないの指定ができます。
- 出力を電子メールで送信することができます。
blat.exe(blatj.exe)を使ってEventlogを電子メールで送信することができます。
- Windows Scriptで記述されている。
電子メール送信機能部分(blat(j).exeを使用)以外はWindows Scriptで記述されているので目的に応じてカスタマイズできます。
があげられます。
動作環境
Windows Script 5.6が動作するWindows 2003 Server、Windows XP Pro、Windows 2000、Winodws NTで使えると思います。但し、動作確認をしているのはWindows 2000 Server(英語版)、Windows XP Pro(英語版、日本語版)だけです。
Winodws Script 5.6の機能を使用しているので、Windows 2000やWindows NTではWinodws Script 5.6をインストールする必要があります。Windows XPのWindows Scriptは5.6なのでそのままで動作します。Winodws Script 5.6はマイクロソフトのWebサイトからダウンロードしてください。
メール機能を使う場合は英語版OSの場合はblat.exeを、日本語版OSの場合はblatj.exeとtconvlib.dllを用意してください。
ダウンロード
英語版OSの場合はeventView.wsfとeventView.jsを、日本語版OSの場合はeventViewJ.wsfとeventView.jsをダウンロードしてください。
eventView.wsfとeventViewJ.wsfはサンプルとして記入してあるフィルタリング設定例と使用するメールソフト(blat.exeかblatj.exe)が異なるだけで実質的に同一のものです。したがってどちらを使用しても正しくカスタマイズすれば問題なく動作するはずです。
インストール
特別なインストール作業は不要です。必要なファイルをダウンロード、展開(Blat等)して同一ディレクトリ置き、eventView.wsf (eventViewJ.wsf) を使用する環境に合わせて編集します。
- Windows Script 5.6をインストールする(Windows XP及びWindows 2003 Serverは不要)。
- eventViewJ.wsf、eventView.js、blatj.exe、tconvlib.dll を同一ディレクトリに置く (英語版の場合はeventView.wsf、eventView.js、blat.exe)。
- eventViewJ.wsf (eventView.wsf) を使用環境に合わせて編集する。
- IGNORE_LIST
表示させたくないログエントリを指定してください。anyというキーワードをワイルドカードとして使用できます。IGNORE_LIST と MANDATORY_LIST エントリのみ#以降がコメントとなります。
- MANDATORY_LIST
IGNORE_LISTの例外項目を設定します。アルゴリズムとしてはまずMANDATORY_LISTが評価され、マッチしたログ項目は出力対象となります。その後でIGNORE_LISTが評価され、マッチしなかったログ項目のみ出力対象となります。IGNORE_LIST と MANDATORY_LIST エントリのみ#以降がコメントとなります。
- MAIL_SERVER
- MAIL_SENDER
管理者のメールアドレスを記入してください。このアドレスが送信されるメールのReply-toヘッダになります。
使い方
コマンドプロンプトから次のように実行してください(当然タスク(Scheduled Task)からも起動できます。)
cscript eventView.wsf [/v][/p:HOUR][/t:MAIL_ADDRESS][/s:MAIL_SUBJECT]
cscript eventViewJ.wsf [/v][/p:HOUR][/t:MAIL_ADDRESS][/s:MAIL_SUBJECT]
/v デバック情報を表示します(あまり役に立たないと思います)。
/p:HOUR 何時間前に記録されたログまで表示させるかを指定します(単位は時間)。デフォルトでは24時間以内に記録されたログを表示します(/p:24と同じ)。
/t:MAIL_ADDRESS ログを送るメールアドレスを指定します。省略した場合はメールを送らずに標準出力に表示します。カンマで区切ると複数のメールアドレスを指定できますl。スペースは入れないでください。
/s:MAIL_SUBJECT メールを送る際のSUBJECTを指定します。SUBJECTにスペースが入る時はSUBJECT全体をダブルクォーテーションで囲んでください。(例 /s:"ログ その一")
アンインストール
レジストリの変更等、特別なアンインストール作業が必要になることは何もしていません。単にディレクトリごとファイルを削除して下さい。
既知のバグ等
IGNORE_LISTやMANDATORY_LISTに記述するSource名やType名はWindowsのEvent
Viewerで表示されるものとは異なります。EventViewを/tオプション無しで起
動して何という項目になっているかを確認してからeventView(J).wsfを編集し
てください。
ウィルスソフトの中にはScriptの動きを監視していてScriptがローカルリソース(ファイルシステムやEventlog等)にアクセスしようとするとウィルス警報を出すものがあります。このような場合はウィルスソフトの設定でeventView(J).wsfとeventView.jsがローカルリソースにアクセスするのを許可するようにしてください。
エラー処理等はほとんどやっていませんので『よくわからなけどうまく動かない』ということがあるかと思います。/v オプションで多少は情報がでますので、タイプミス等がないかどうか確認してください。
よく分からないのですが、Win32_NTLogEvent を取得するときにエラーが生じてうまくいかないことがありました(空のメールが届きます)。
使用条件等
EventViewはいわゆるフリーソフトウェアです。自己責任の下に使用する限り使用制限はありません。当然何の保証もありません。このソフトウェアの使用によりいかなる損害が生じても作者は一切関係ありません。この条件に同意できない方のこのソフトウェアの使用を禁じます。
再配布は自由に行って構いません。煮るなり焼くなり好きにしてください。このページに対するリンクも自由に行ってください。
ご意見、ご要望は作者まで電子メールでお願いします。但し作者は不具合の修正、新機能の追加等の義務を負いません。気まぐれでやる場合もありますが、基本的に各自適当に修正して使用してください(ただのスクリプトですから...)。また電子メールを頂いても必ずしも返事を出すとは限りません。悪しからずご了承ください。
最終更新日 2003年6月5日
Hirotada Sasaki