Hermlet ( Ver. 1.02beta3 )解説書
HermletをPalm で実行させるのに必要なファイルはhermlet.prcとUCDB.pdbの2つです。最初にこれらのファイルをPalm に転送して、そしてランチャーからHermletを選んでください。
設定ダイアログは3 つの画面からなります。 初めてHermlet を起動するときに表示されるのはアカウント設定画面です。ここでメールサーバとアカウントの各種設定を入力できます。なお、受信サーバもしくはユーザ名(受信サーバ上のアカウント名 )を変更するとローカルにあるキャッシュが削除されますのでご注意ください。
動作設定画面では本文取り込みに関する詳細設定ができます。 そのほかの設定画面では表示のオプション、キャッシュサイズ、本文読み込みの限界(バイト数か行数)、サーバタイムアウトを設定できます。 「接続を切らない」をチェックするとオフライン状態になってもISPとの接続が保持されます。 「本文表示で小さいフォントを使う」というオプションはクリエのハイレゾ対応機種でしか表示されません。 Hermlet では、画面に収まりきれないメールボックスとメールのリストは複数のページに分けて表示されます。メールボックスのリストは一度読み込まれると Palm上にキャッシュされ、いつでも見ることができます。一方メールのリストは一回に 1ページ分しか読み取らない ( 下記、オンラインモードの場合 )ので通信量を節約することができます。
Palm のネットワーク接続をずっと保ったまま、メールボックスのリストをとることができ、またメッセージリストのページを変えることでサーバ上のメールをすべて閲覧できる状態をオンラインモードといいます。 POPのオンラインモードでは、表示するメールボックスを変更することができません。
キャッシュにあるメールのみが見られるモードのことです。サーバとの通信はしないので快適に見ることができます。受信、送信と削除の予約もできます。
Hermlet のメイン 画面はメールボックスとメッセージのリストを表示するエリアと、その回りにある複数のコントロールによって構成されます。これらのコントロールの機能は以下の通りです。
サーバとローカルにあるメールボックスがリストされます。オプション設定の「最初からINBOX を表示」がオンになっていなければHermlet が起動される時点でこれが表示されます。 メールボックスにサーバ上にあるリモートメールボックスとローカルで作られるローカルメールボックスがあります。中括弧で括られるのがローカルメールボックスです。 左に“+” が付いているメールボックスには子供があります。このプラスをタップするとその下の階層を見られます(キャッシュされているかオンラインモードの場合)。 オンラインの状態ではリロードボタンで表示されている階層にあるメールボックスの一覧を再取得することもできます。 この場合存在しなくなっているメールボックスが削除されます。 メールボックスの一覧が1ページに収まらない場合、上下ボタンを押すか画面右下にある三角ボタンをタップすることでページを変えることができます。
メールボックスを開くとその中にあるメッセージの一覧が表示されます。オプション設定で「新着メールを優先」によってメールの並び順が変わります。 メッセージの一覧が1ページに収まらない場合、上下ボタンを押すか画面右下にある 三角をタップすることでページを変えることができます。 リストに表示される項目は左から順にメール選択用のチェックボックス、フラグ、題名、送信者・宛先(draft,outgoing,outboxの場合)か日付(切り替えボタンで切り替えられます) となっていて、そのうちフラグは以下の各種類があります。
リストされているメールをタップするとその本文を見ることができます( オンラインモードか本文がキャッシュされていれば) 。 また、この画面で以下のメニューコマンドが使えます
本文またはその(ダウンロードされた)一部が表示されます。 画面右のスクロールバーで本文をスクロールすることができ、右上の矢印で次か前の本文を表示することができます。
表示されているメッセージの本文ダウンロードが予約されていれば予約ボタンが反転表示されます。この状態でもう一回ボタンをクリックすると予約はキャンセルされます。
ここでメールの宛先、Cc 、 Bcc 、題名、本文を設定して送信するかローカル (draftかoutgoing) に保存することができます。宛先、Cc、Bccをタップするとアドレス帳を呼び出すことができ、本文をタップすると画面全体を使って本文編集を行うことができます。 > ローカルに保存されるメールはメッセージリストでタップすることで送る前に編集することができます。 注:オフラインの状態でメールを作成する場合、「保存」を押すとメールはdraftに保存され、「送信」を押すとoutgoingに保存される。outgoingにあるメールは次にオンラインになる時送信される。
現在行われている操作とその進捗状況、および今の操作にかかった時間が表示されます。キャンセルボタンが表示されるとき、その操作を途中で中止させることもできます。
サーバ上にあるINBOX とそのキャッシュの ( 部分的な) 同期をとる操作です。その処理範囲および限界は「新着メールを優先」と「同期で処理する最大の件数」の設定によって決められます。また、同期するときにデフォルトではメッセージの本文は読み込まれないですが、「動作設定」でこれを変えることもできます。
オフラインモードでユーザが行った(行おうとした)受信、送信、削除( ローカルのメールボックスにあるメッセージの削除を除く)操作の情報が保存され、次にサーバに接続するとき( すなわちオンラインモードにしたか同期を押したとき)実行されます。
オプション->「通信ログ...」を選択すると通信ログ(ユーザ名とパスワードは記録されません)関連の設定ができます。常にログを取るようにするとメモリの無駄が大きいので普通はオフの状態です。記録されたログファイルを一回HotSyncしてからパソコンにあるPalmのバックアップフォルダから取得することができます。ファイル名はhmltcommlog.pdbとhmltcommlogIDX.pdbです。
POPサーバーをお使いの場合、[inbox]以外にremoteという特別なフォルダ
が表示されます。remoteはPOPサーバ内に格納されているメールを表示
するものです。[inbox]には受信したメールが格納されていますが、remote
には、受信の有無に関係なくサーバーに存在しているメールを表示します。
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