基礎体温管理ソフト EiKT Ver1.2.1
操作説明書
1.概要
EiKTは 基礎体温を Palm に入力して管理することだけができる単機能ソフトです。入力済みのデータを閲覧したり、グラフ表示させたりすることができます。また、ひと月分のデータをメモ帳に出力し、 添付のWindows用ソフトでプリンタに印刷させることもできます。
2.インストールのしかた
配布されているファイルを展開すると、以下のファイルとフォルダが作成されます。
・ EiKT.prc ・・・ Palmware本体(OS3.5以上の機種用)
・ EiKT.prc ・・・ Palmware本体(OS3.1の機種用)
・ NSBRuntime.prc ・・・ NS Basicのランタイム
・ forWindows フォルダ ・・・ Windows用プログラムのフォルダ
・ ReadMe.htm ・・・ この説明書
・ HTML フォルダ ・・・ この説明書用のフォルダ
PalmOS のバージョンが3.5以上の方は、EiKT.prc を インストールしてください。
PalmOS のバージョンが3.1の方は、EiKT_OS31.prc を インストールしてください。
動作には NS Basic のランタイムが必要です。まだインストールされていない方は、NSBRuntime.prc もインストールしてください。
なるべく最新版の NS Basic のランタイム(NSBRuntime.prc) を使用してください。
3.操作方法
(1)体温入力画面
データの入力を行う画面です。
○入力する項目は、日付と体温のみです。
日付を、左右にある横向き三角形で変更させます。
体温を、上下を向いた白い三角形または数字キーで変更させます。
鉛筆のアイコンまたは「記録」ボタンで、記録させます。
○下にある「履歴」「グラフ」でそれぞれの画面に移動します。
○この画面からのみメニュー表示をさせることができます。
メニューからは、項番(4)の設定画面を呼び出すことができます。
○連続入力の欄にチェックを入れておくと、記録時に表示される確認ダイアログ
が表示されず、自動的に日付が1日進みます。
紙などに記入しておいたデータをまとめて入力したいときなどに便利です。
(2) 履歴画面
いままでに入力したデータを、月ごとに一覧表示させる画面です。
○この画面で値の変更はできません。
○日付の横にある黒い三角形 または CLIE ジョグダイアルの上下
または上下ハードキーで、表示する月の変更ができます。
○表示している月のデータをメモ帳に出力することができます。
○チェックを入れた日は、体温の右に ■ が表示されます。
(3) グラフ画面
基礎体温の推移をグラフ表示する画面です。
○日付の横にある黒い三角形 または CLIE の ジョグダイアルの上下
または上下ボタンで、表示する月の変更ができます。
○表示している月のデータをメモ帳に出力することができます。
○標準では 35℃〜38℃の範囲でグラフ表示されています。
○Wide にチェックを入れると、35℃〜42℃のグラフで表示されます。
○チェックを入れた日が、グラフ下方に ■ で表示されます。
(4) 設定画面
体温入力画面でメニューから「設定」を選ぶと、この画面になります。現在はパスワードの設定のみが用意されています。
●パスワードの設定
「パスワード設定」ボタンで、設定を行ってください。
「使用しない」にチェックすると、パスワードが消去されます。
「起動時に確認する」にチェックを入れると、EiKTを起動したときに
項番(5)のパスワード入力画面が表示されるようになります。
正しいパスワードを入力しない限り、使い始めることができません。
「使用しない」「起動時に確認する」の両方ともにチェックをしないと、
最初に履歴やグラフを表示させるときにパスワードが聞かれるように
なります。この機能は、家族以外の方が 『何の気なしにデータを
見てしまう(Casual read)』 ことを防ぐためのものです。
●色の設定
■ をタップすると、それぞれの色を選択することができます。
グラフの線を太くするのチェックボックスで、若干 線が太くなります。
(5) パスワード画面
パスワードの入力要求や設定を行うときに表示される画面です。画面上のメッセージは状況によって変化します。
1〜4からなる数字4桁で、パスワードとなります。
必要に応じてパスワードの設定を行ってください。
4.グラフをプリンタに印刷するソフトの使い方( Windows オンリー 、おまけ )
(1) 必要な環境などについて
実行には Visual Basic Ver.6 のランタイム環境が必要です。別途インストールするか、以下のページから
VB6のランタイム環境を含んだインストールセットを入手してしてください。
(2) 実行準備
あらかじめ EiKT でメモ帳への出力を行ってください。「履歴」または「グラフ」の画面で出力ができます。
そして、HotSyncをして PalmDesktop へメモ帳データを同期させます。
(3) グラフ作成と印刷
プログラムを起動します。 添付の Kisotaion.exe または インストールセットを使用した人はスタートメニューからプログラムを実行させてください。 最初にダイアログで注意書きが出ます。
起動したら、黄色いテキストボックスにメモ帳のデータをコピー&貼り付けしてください。
必要に応じて「チェック日も表示する」のチェックボックスをオン・オフしてから「グラフ」ボタンをクリックしてください。
あとは「印刷」ボタンをクリックするだけです。(プリンタの選択はできません)
(4) もっといい印刷が欲しい方へ
以下のリンクに VB6 のソースファイルを用意しましたので、VB6 をもっている方は 自分で加工してください。
また、単純な処理(線引くだけ〜♪)ですので、プログラミングの練習用に1から作るってのもいいかもしれません。
5.その他
・パスワードを忘れてしまったときは、MS Gate などのファイル管理ツールで EiKTpref.pdb を削除してください。
・月ごとのデータは EiKT年/月.pdb (例:2002年9月なら
EiKT2002/09.pdb)という形式のデータベースに
格納されています。 不要になった場合は、先のファイル管理ツールで削除してください。
(フルに書き込んでも
ひと月分のDBでたかだか1KB程度なので、間違って削除することのないように
あえて削除機能を付けませんでした。)
6.あとがき(雑文、謝辞)
これまた 『自分が欲しくて作った』 ソフトです。私事ですが、うちの大事な奥様が「ウタダヒカルな病気」を患っていまして、定期的に婦人科のお医者さんに 「基礎体温グラフ」 なるものを提出しなければならない状態です。今までは毎朝ふつ〜のノートに記入して、通院前に Excel に入力をしてグラフ化するってことをしていました。まあ、めんどくさいわけです。そこで、印刷まで「そこそこ」手間がかからないで作業できるものが欲しくなり、このようなソフトを作ってみたわけです。というわけですので、このソフトのメインターゲット(?)は、『毎朝、奥様にたたき起こされて、基礎体温をメモっているダンナさん』 ということになります(^^)。
…という感じで、朝メモってすぐ寝なおすために、デフォルトでは起動時のパスワードはありません。ただし誰でも手軽に見れてしまうのは奥様に嫌がられてしまうと思うので、履歴やグラフをみるときにパスワードチェックをする機能をつけました。ほら、PalmってPalmを持ってない人に見せびらかしたりするじゃないですか。そういうときに 『何気なく個人情報を見てしまう』 ってことを防ぐための機能なわけです。厳重なパスワードではありません。銀行の暗証番号などと違って、それほど社会生活に危険が迫る情報ってわけではありませんしね。
このソフトを作成するに当たって、ないすばでぃがみりょくの Kayo様 に大変有益なアドバイスをいただきました。Kayo様は 医療関係の方なので、私にはわからん(というより、男にはわからん、かな)貴重な事柄を沢山授けてくれました。もともとは無かったチェック項目(Check!ってヤツね)なども、『病気によって違う何かしらのチェック項目がある。それを記録できなきゃ使い物にならない。 冊子で売っている基礎体温表には必ずついてるよ。』という旨のアドバイスでつけたものです。私はこの機能は使わないんだけどね。だってお医者さんに言われてないも〜ん。
もともとは「基礎体温」というアプリケーション名にしようと思っていたのですが、ホーム画面上にと表示されるのが嫌! と
Kayo様に却下!されてしまいました。んで、 Kayo様が 『医療の世界では体温を KT というからそれにすれば』という一言で名前が EiKT
になりました。KisoTaionの略でKTじゃないんですね。ドイツ語なので、エイ・カー・テー と読むんでしょうね。いや、べつに名前も呼び方もどうでもいいんですけどね、私は。
プログラミングに当たっては、諸先輩方のたいへん貴重な技術情報を大いに参考にさせていただきました。ここに深く感謝いたします。
お約束:このソフトはフリーソフトウェアです。ご自由にお使いください。このソフトを使用したことによるいかなる不具合に対しても著作権者は責任を負わないものとします。自己責任でご使用ください。
開発は NS Basic 2.1.1で行いましたが、NSB3でコンパイルしなおしてあります。んなもので、NSBasic の最新版ランタイムをインストールしてお使いください。
POSEで、CLIE PEG-N750C, N300C, N500CのROMを用いて動作確認しました。なぜかPEG-T400のROMでは動作しませんでした。なんででしょう?
BBS でご要望を頂き 、OS3.1上のPalmデバイスで動くようにしたバージョンを作成しました。ご要望時に的確 なご指導を頂いたおかげで、数分で作成できました。的確なご指摘も当然ですね、Addrexで有名なyoshimovさんだったのですから。(BBSの書き込みを読んだときには気付きませんでした。NewsClipConduitのUPDATEから氏のページへ辿り着いたときに初めて気付きました。「あっ」ってね)
ひえきち(eik2@da2.so-net.ne.jp)
http://www003.upp.so-net.ne.jp/aquarium/