STRIPER Ver.0.98

マニュアル

 

はじめに


本ソフトウェアは、レンチキュラレンズと合わせて、最近広告で見かけるようになった3Dや多画像が変化する効果を楽しんでいただくための画像合成出力を目的としています。

予め用意されたいくつかの画像ファイルを一定のピクセル幅で単位で切り出し、合成します。
これをプリントして、レンチキュラレンズと貼り合わせると、はじめの画像がレンズの角度に合わせて順番に顕れます。
左目用の画像と右目用の画像を用意すれば、裸眼での立体視効果が、アニメーションの画像を合成すればアニメーション効果が、それぞれお楽しみいただけます。

最低限の機能のみ備えた物であり、Photoshopなどの画像処理ソフトをお使いの方でないと、使いこなすのは難しいかも知れません。また、dpiや印刷解像度などの基本概念も理解されている必要があります。
とはいえ、そんなに難しいソフトではありません。どなたでも数回試行錯誤すれば、大体のところはおわかりいただけるものと思います。
レンチキュラーレンズがないと、何をしているのかわからないソフトです。
汎用的なソフトウエアーですので、どのメーカーのレンズでも適合するはずです。
弊社でもレンチキュラーレンズを販売しております。本マニュアル末尾と同封のorder.htmをご覧下さい。

本ソフトウエアはフリーウエアであり、再配布等ご自由に行っていただいて結構です。
営利目的の使用も自由です。
本ソフトウエアを対価を伴って譲渡・配布することはご遠慮下さい。
著作権は放棄しません。
本ソフトウェアの品質、インストール・利用の結果生じたあらゆる損害について、一切の責任を負いません。
本ソフトウエアはノーサポートで提供されます。
本ソフトウエアの動作、使用法に対するお問い合わせはご遠慮下さい。


1. データ制作
1-1.Striperの各部名称と用語説明


合成パネル Striperの機能を制御する画面です。
うっかり閉じてしまった場合はメインウインドウで右クリック->合成パネル、または「表示」メニュー->合成パネルで表示することが出来ます。
メインウインドウ 読込んだ画像や合成後の画像を確認することができます。
メニュー 保存や画像の計算の機能が集約されています。
分割幅(LPI値) レンチキュラレンズのラインの幅です。
レンズ方向 レンズのラインの方向です。
レンズあたりのピクセル数 1ラインに入る画像のピクセル数です。ピクセル数が多いほど出力時 にキレイですが、全体のピクセル数は変化しませんので、 レンズあたりのピクセル数設定の数値が大きい程、元画像に比べて小さくなります。
仕上り幅・高 仕上りの幅と高さです。画像の縦横比を保持にチェックをいれると比率を保ったまま、数の変更ができます。


1-2.操作方法

1.Striperの起動

StriperのアイコンをWクリックすると、Striperの合成パネルとメインパネルが立ち上がります。

2.画像の用意

(a) メインパネルのツールから「画像サイズを計算」ダイアログを出します。
(b) LPI値とレンズあたりのピクセル数を入力します。
(c) 自動的にサイズ、もしくはピクセル数が計算されますので結果に従って、PhotoShop等の画像処理ソフトで画像を制作して下さい。




 

3.画像の読み込み

(a) 合成パネルの開くボタンをクリックすると「ファイルを開く」が表示されます。
(b) ファイルの場所→ファイルを選択して開くボタンをクリックして下さい。複数の画像を選択して一度に開けます。
(c) 読込んだ画像は、合成パネルにファイル名が表示されます。ファイル名をクリックした後、表示ボタンをクリックするとメインパネルにプレビュー画面が表示されます。

4. 画像の合成

(a) 合成パネル左側の合成の欄に合成方向、レンズあたりのピクセル数、レンズの幅(LPI値)、仕上り幅、仕上り高さを入力します。
合成方向とはレンズの目の方向です。3Dの場合の選択は"縦ライン"になります。切り替え画像の場合はどちらでも可能ですが"横ライン"の方が視差の関係でキレイにご覧になれます。
(b) "適用"ボタンをクリックし、コントロールパネル左側、画像欄の仕上りイメージをクリックし、表示ボタンをクリックすると合成した状態のプレビューをご覧になれます。

5. プリントする

(a)

合成パネルの"印刷"をクリックするとご使用になられている、プリンターのプロパティ画面が開きますので、 用紙等の設定を行い"OK"を押して下さい。
メインパネル→ファイル→印刷、または印刷プレビュー→印刷でも印刷する事ができます。

(b) 保存されたい場合は、ファイル→保存で合成画像を保存する事が可能です。画像の保存形式はPNG/JPEG/BMPとなっております.ただし、保存は必ず24BPP(いわゆるTrue Color)で行われます。
JPEGで保存する場合の画像の品質指定などには対応しておりません.

 

6. 仕上げ
(a) 顔料系インクプリンター(推奨)、もしくは高精度のカラーインクジェットプリンター、カラーレーザープリンターなどできるだけ高精度のプリンターで出力してください。
(b) コールドラミネーターで両面張りのラミネートフィルムをレンズに圧着します。(粘着テープ付きレンズの場合はこの工程は不要)。
(c) 紙と重ね合わせて、納得いくまでレンズのラインと出力した用紙のラインを合わせてください。

(d)

 

セパレーターを剥がして、圧着します。

ラミネーターを使うと美しく仕上がりますが、手貼りでも仕上げは可能です。
やり方は様々ですが、弊社では、次のような方法です。

(a) レンズ裏面粘着シートの保護シートの一部に切込みを入れその部分だけ剥がします。
(b) 粘着部分がくっつかないように出力した画像とレンズのラインを合わせます。
(c) ぴったりラインが合ったところで粘着部分と出力画像を貼り合わせます。
(d) 残りの剥離紙を剥がし先に貼りあわせた部分から順番に圧着していきます。空気がはいらないようにゆっくりと貼って下さい。

 

Q&A

Q.印刷する用紙はどのようなものでも良いのですか?
A.ペーパーですと湿気による伸び縮みが少ないものへの印刷がお薦めです。
また凹凸のある用紙ですと、レンズが接着しにくいので避けられた方が無難です。

Q.レンズを合わせてみたのですが、画像がうまく切替わりません。
A.レンズのLPI値と入力された数値は合っていないか、合成画像の枚数が多すぎることが考えられます。切り替えの場合推奨限界枚数は4枚となっております。

 

Q.3Dのイメージ画像はどのようにして制作すれば良いですか?
A1.写真撮影による方法
(a) 遠近感が表現できるよう被写体を並べます。
(b) 被写体から約30cm程離して、右から左に動きながら、ショット間5mmずつ水平にカメラを動かし、連続して撮影します。
(c) 効果を出す為に、6フレーム程度以上、最大で25フレーム撮影を行って下さい。
(d) 撮影した画像をパソコンに取り込み、画像処理ソフトで、中心を合わせて、余分な部分をカットし、大きさを揃えた画像データ-を作成して下さい。
(e) 後はStriperに読み込み手順に従って出力してください

A2.CGによる方法
(a) 3DCGアプリケーションで、3Dデータを作成します。
(b) 「カメラポジション」、または、「視点」(アプリケーションにより呼び名は異なる)を上の写真の場合と同様に移動させ、複数のファイルとして出力
(c) 後はStriperに読み込み手順に従って出力してください

アイ・オー・データ機器様のPLAY3DPCなど、簡単な操作で立体視用画像を制作できるソフトウエアもあります。
アイ・オー・データ機器の製品紹介ページ
http://www.iodata.jp/products/graphics/play3dpc.htm

 

Q.合成パネルに数値を入力すると赤いラインが表示されるのですが…
A.仕様以外の数値、もしくは有効でない数値と思われます。仕上り幅が0以下であるなど明らかに無効な場合は適用を押しても無視されます。有効な数値を下記にまとめております。

レンズあたりのピクセル数 1〜 20 整数
レンズの幅 1〜250 小数点以下2桁有効
仕上がり幅 各単位0〜2000 小数点以下2桁有効
仕上がり高 各単位0〜2000 小数点以下2桁有効


Q.画像を保存すると印刷サイズがデタラメになる。
A.印刷解像度は、一応保存されているのですが、読み込む際にその情報を無視するアプリケーションがあります。このため現在では、設定時の印刷サイズをメモしておいて、読込後に再度設定してもらうしかありません。現在対応方法を検討中です。


レンチキュラレンズ

■レンズの種類について

使いやすい中程度のレンズ幅の物を小ロットで販売します。

レンズ幅 30LPI
厚さ 1.32mm
視点距離 1〜4.5m
用途 屋内用中遠距離用緻密なグラフィックも滑らかな仕上り

■レンズ価格

30LPI 27cm×35cm 2枚セット…¥2000
30LPI 27cm×35cm 4枚セット…¥3200

 

・ 上記以外のレンズ幅(LPI数)、サイズも承っております。mip@tips-lab.co.jpまでお問い合わせ下さい。
・ 上記金額に別途、消費税・送料・代引き手数料がかかります。


■その他レンズについて

レンズ幅 15LPI 20LPI 3D20LPI
厚さ 2.48mm 2.16mm 3.81mm
視点距離 1.5〜6m 1.5〜6m 1〜4.5m
用途 屋内用中遠距離用2D効果に最適 屋内用中遠距離用2D効果に最 屋内外用中遠距離用本格3D効果

 

 

これらレンズは、5枚〜のセットでの販売になります。
各サイズごさいますので、お問い合わせ下さい。
さらに細密度のレンズ(60LPI以上、UV印刷用)も取り扱っております。

 


■ご注文方法

 

・ 本書末尾のオーダーフォームをご利用いただきfaxでお送りいただくか、メールでお申し付け下さい。
メールの場合は、注文内容、お名前、ご住所、お電話番号、メールアドレスを御記入の上、mip@tips-lab.co.jp 宛にお送り下さい。2営業日以内に御連絡がない場合は、お手数ですが再度御連絡下さい。お支払いは代金引換のみとさせていただきます。(代引き手数料¥300〜)


■制作承りについて

  完成品までの製作を弊社にて承っております。都度見積もらせていただきます。
見積は、同梱のorder.htmlをご利用いただきfaxでお送りいただくか、メールでお申し付け下さい。メールの場合は、制作ご希望内容(3Dか切替か、サイズ、どのような用途か等々、お名前、ご住所、お電話番号、メールアドレスを御記入の上、mip@tips-lab.co.jp 宛にお送り下さい。


■高機能ソフトウエアについて

  striperはレンチキュラーに合わせた画像を合成するだけのシンプルなソフトウエアですが、より高機能なソフトウエアも販売しております。
  フリップ!2D 55,000円
  3Dジーニアス 328,000円
上記宛先までお問い合わせ下さい。



株式会社ティプス
〒530-0047
大阪市北区西天満3-7-15原田ビル2F
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e-mail mip@tips-lab.co.jp