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「射法訓」・「禮記射義」

 




吉見(よしみ)順正(じゅんせい) 『 射法訓(しゃほうくん)


 抑々(そもそも)弓道(きゅうどう)修練(しゅうれん)は、動揺(どうよう)(つね)()心身(しんしん)(もっ)
て、()()自在(じざい)活力(かつりょく)(ゆう)する弓箭(きゅうせん)使用(しよう)
し、静止(せいし)不動(ふどう)(まと)()(つらぬ)くにあり。

 その行事(ぎょうじ)たるや、(そと)(すこぶ)簡易(かんい)なるが(ごと)きも、
(これ)包蔵(ほうぞう)する(ところ)(しん)行相(ぎょうそう)三界(さんがい)(いた)り、(あい)
関連(かんれん)して機微(きび)(かん)に、千種万態(せんしゅばんたい)変化(へんげ)(しょう)じ、
容易(ようい)正鵠(せいこく)補足(ほそく)するを()ず、(あした)()(ゆうべ)
(うしな)い、(これ)(まと)(もと)むれば、(まと)不動(ふどう)にして
不惑(ふわく)(これ)弓箭(きゅうせん)(もと)むれば、弓箭(きゅうせん)無心(むしん)にし
無邪(むじゃ)なり。

 唯々(ただただ)(これ)(おのれ)(かえり)み、(こころ)(ただ)()(ただ)しうし
一念(いちねん)生気(せいき)(やしな)い、正技(せいぎ)()り、至誠(しせい)(つく)
て、修行(しゅぎょう)(はげ)むの一途(いちず)あるのみ。


 正技(せいぎ)とは、(ゆみ)()ずして、(ほね)()ること(もっと)
肝要(かんよう)なり。

 (こころ)総体(そうたい)中央(ちゅうおう)()き、(しこう)して弓手(ゆんで)三分(さんぶん)
()(つる)()し、妻手(めて)三分(さんぶん)(いち)(ゆみ)()き、(しこう)して
(こころ)(おさ)()和合(わごう)なり。

 (しか)(のち)(むね)中筋(なかすじ)(したが)い、(よろ)しく左右(さゆう)()
かるる(ごと)くこれを(はな)つべし。

 (しょ)(いわ)く、鉄石相剋(てっせきあいこく)して()()ずる(こと)(きゅう)
り、(すなわ)ち、金体(きんたい)白色(はくしょく)西(にし)半月(はんげつ)(くらい)なり。


禮記(らいき) - 射義(しゃぎ) - 』


 (しゃ)進退(しんたい)周還(しゅうせん)(かなら)(れい)(あた)り、(うち)(こころざし)(ただ)
く、外體(そとたい)(なお)くして、(しか)(のち)弓矢(ゆみや)()ること審固(しんこ)
なり。弓矢(ゆみや)()ること審固(しんこ)にして、(しか)(のち)
()って(あた)ると()うべし。これを()って徳行(とくぎょう)
()るべし。

 (しゃ)(じん)(みち)なり。(しゃ)(ただ)しきを(おのれ)(もと)む。
(おのれ)(ただ)しくして(しこう)して(のち)(はっ)す。(はっ)して(あた)らざる
ときは、(すなわ)(おのれ)()(もの)(うら)みず。(かえ)ってこ
れを(おのれ)(もと)むるのみ。





   

 

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