第3・第4水準漢字の扱い方 |
■ 「第3・第4水準漢字」「第1〜第4水準実装外漢字」を含む文章をプリンターで印刷する場合について |
プリンタドライバの設定がディフォルトの状態では、第3・第4水準漢字、第1〜第4水準実装外漢字が「文字抜け」してしまう場合があります・・・
現在日本で普及しているプリンタの、PCからプリンタへの文字データ転送プロトコルの代表的なモノには4種類あるといえるでしょう
「ESC/P」はエプソンが、「PC-PR(N201)」はNECが開発したプロトコルで、これらは「Shift_JIS(JIS X 0208)」に依存した文字属性データをプリンタに送信し、プリンタのROMに内蔵されている近似フォントに置き換えて印刷が行なわれます よって、非「シフトJIS」漢字は扱う事が出来ません
「PostScript」はAdobe(Photoshopで有名)が開発したプロトコルで、「lips」はCanonが「PostScript」と同様の構造を採用した独自のモノです
※1 : 「PostScript」や「lips」はレーザープリンタでしか採用されていませんが、ギザツキのない綺麗な文字を印刷するには、Apple(Macintoshで有名)が「True Type Font」を開発する以前には、高額のロイヤリティを支払ってこれらのプロトコルを採用するしか方法がありませんでした
※2 : MicirosoftがWindowsに「TrueType Font」を採用出来ているのは、Appleの「TrueType Font」技術と、Microsoftの技術(なんだったけ?)とのクロスライセンスを結んでいるためです
この「PostScript」や「lips」はマルチランゲージに対応しているためShift_JIS(JIS X 0208)非準拠文字も扱う事は出来るのですが、「ESC/P」や「PC-PR(N201)」と同じようにプリンタのROMに内蔵されている近似フォントに置き換えて印刷が行なわれるため、置き換えられる近似フォント自体に非「Shift_JIS(JIS X 0208)」漢字が含まれていないと該当文字は出力されません
そこで、 プリンタドライバのプロパティにて「TrueTypeフォントをプリンタフォントに置き換える」などといった項目をオフにして、TrueTypeフォントのまま出力されるようにしてみて下さい
ただしこの方法では、文字属性データでは無く「TrueType Font」が持っている2次関数Bスプライン曲線を展開したデータとしてプリンタに送信する事になるので、データ転送速度はかなり遅くなります
それから、使用するプリンタの「プリンタドライバ」が「Unicode」や「JIS2000準拠(JIS X 0213)エンコード」に対応していない場合には、それらのエンコード文章ではプリントアウト出来無いようです
これらの事は「Microsoft」の下記ページにいろいろ記述されていますので、こちらもご覧下さい