Graphクラスの解説

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クラスの説明

パスの表示に関する情報を持ち、パスの表示を担う部分です。 パスを表示しなおす関数にGraphオブジェクトのポインタを渡すと、 ライブラリー内部からGraphの表示関数が呼ばれます。 アプリケーションはGraphオブジェクトに表示のため情報を設定してください。

アプリケーションで作成・破棄してください。 パスを表示する場所ごとにオブジェクトが1つずつ必要です。

静的変数にビットマップを持っているので、アプリケーション終了時に DestroyGlobalObjectsを呼んで削除してください。


メンバー関数

Graph()

説明

コンストラクタ


~Graph()

説明

デストラクタ


void SetViewDC(HDC hDC)

説明

表示する画面のデバイスコンテキストを設定します。

引数

hDC 画面のデバイスコンテキスト


void SetViewRect(const RECT& rect)

説明

表示座標を示す矩形を設定します。

実座標に対して小さい矩形であれば縮小表示します。大きければ拡大表示します。 上下・左右を逆さまにすることもできます。

表示をしている途中で変更してはいけません。

大きさのない矩形を設定することはできないので、 ユーザーの操作で自動的に変更するプログラムは気をつけてください。

引数

rect 表示座標の矩形


void SetBoundRect(const RECT& rect)

説明

実座標を示す矩形を設定します。

Pathオブジェクトの SetBoundRectと同じ設定をしてください。

大きさのない矩形を設定することはできません。

引数

rect 実座標の矩形


void SetColor(COLORREF color)

説明

表示色の設定をします。

パスは反転表示するので白い背景に白い色で表示すると黒になります。

初期値では白い背景に黒く表示します。

引数

color 表示色


void SetInvertColor(COLORREF color)

説明

反転して表示されることをみこして、反転した表示色を設定します。

引数

color 反転させた表示色


void SetDrawMode(int mode)

説明

表示方法を設定します。

Redrawクラスで画面を書き換えている途中で設定を変えることもできます。

引数

mode 表示方法

DRAWMODE_HIDE_MARGIN
表示座標の枠を越える余白の部分に表示しません。
DRAWMODE_HIDE_KNOT
通過点・方向点・方向線を表示しません。
DRAWMODE_HIDE_UNSELECTED
選択されていない線を表示しません。
DRAWMODE_ARROW_FORWARDCONTROL
線の向きが分かりやすいように前方の方向点を矢印にします。
DRAWMODE_HIDE_ALL
全て表示しません。
DRAWMODE_VIEW
全て普通に表示します。初期値です。
DRAWMODE_THUMBNAIL
サムネイルとして表示します。DRAWMODE_HIDE_MARGIN|DRAWMODE_HIDE_KNOTです。

int GetDrawMode() const

説明

初期値や以前設定した表示方法の設定を得ます。

戻り値

表示方法を返します。


void SetPartsSize(PARTSSIZE parts,int size)

説明

部品を表示する大きさや探索範囲の大きさを設定します。

カーソルで指しやすくするために、 表示する大きさと探索範囲を違う大きさにすることもできます。

ほとんどの機能では線よりも方向点や通過点を優先して探索するので、 方向点や通過点の近くにある線の部分を、指せなくなる場合もあります。

引数

parts 設定する項目


int GetPartsSize(PARTSSIZE parts) const

説明

初期値や以前に設定した部品や探索範囲の大きさを得ます。

引数

parts 設定値を得る項目
SetPartsSizeのpartsと同じです。

戻り値

設定値を返します。


static void DestroyBitmap()

説明

内部で確保しているビットマップを削除します。 内部のビットマップは表示するときに自動的に作成されます。 以前にした表示が大きくてリソースが足りないときにすると良いかもしれない。

内部のビットマップは静的領域に一組だけ確保されるので、 他で表示している最中に削除してはいけません。


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