「セルの書式調整」フォーム

ツールバーの中の「セルの書式調整フォーム表示」ボタン

次の3つのページがあります。
「配置」ページ
「フォント」ページ
「パターン」ページ
タブをクリックすることにより切り替えることができます。
また、特別な画面としてパレット色調整の画面があります。
フォームの最下部には全ページ共通で使える選択範囲変更のスピンボタンがあります。

「配置」ページ

「セルの書式調整」フォーム「配置」ページ

文字のインデントや方向をスピンボタンで調整できます。といってももともと細かく調整できるものではないのでそれほど利便性が上がるわけではないですが。

それよりも、文字の縦横の位置をコンボボックスで変更できる機能のほうが便利かもしれません。ダイアログボックスでやるのと同じ要領ですが、直ちに反映されるメリットは結構あります。

インデントと方向、縦書きは別々に設定できないので、どれか一つを設定すれば他の書式はリセットされます。

「折り返して全体を表示」、「縮小して全体を表示」の2つのチェックボックスも二者択一となります。

各ボタンやテキストボックスによる設定をすると全ての表示が更新されます。フォームの何もない空間をクリックした場合にも表示が更新されるのも他のフォームと同じです。ただし、「合」ボタンの場合、他のフォームでは該当する書式しか更新されないのに対し、このフォームに限り、「合」ボタンでも全ての書式が更新されます。

「フォント」ページ

「セルの書式調整」フォーム「フォント」ページ

フォントに関する書式を変更できます。Excelのダイアログボックスを使えばもっと多くの種類の書式を変更できますが、フォームを使うメリットがあるものに絞りました。

まず、フォント名が一番上に表示されます。選択範囲を変えて「合」ボタンをクリックすることにより、他の範囲を同じフォントに変更することができます。選択範囲中でフォントが違っている場合、他の「合」ボタンと同様、先頭のセルのフォントに統一されます。ただし、テキストボックスでないので入力はできません。また、スピンボタンも備えておりません。つまり、フォントの種類に関しては「合」ボタンによる操作でのみ変更できます。

サイズの調整及び変更では操作は、オプションボタンが2種類しかないことを除き、「行高と列幅」フォームの「調整」ページでの各ボタンやテキストボックスの操作と同じです。特にここにもう一度書く必要はないと思います。

また、テキストボックスのダブルクリックに関しては機能がありません。

文字色は「自動」及び、56種類のパレット色のなかから選択できます。その中には通常のツールバーのボタンのメニューの中にないためダイアログボックスでないと変更できないパレットも含まれています。ただし、スピンボタンによる操作でも「調整」と呼べるものでなく、単に番号順に選択できるだけです。

しかし、「パレットの変更」ボタンをクリックするとフォームの画面が変わり、色を微調整できるようになります。これは後でまた説明します。ただし、他のセルの文字色や背景色、網がけの色にも影響がでる可能性があるので気をつけて下さい。

文字色のテキストボックスはダブルクリックに対応しております。RGBの表示の形式を切り替えることが出来ます。

「パレットの変更」はすべてのパレットに対してできるわけではありません。「自動」はもともとパレットではないので当然ながらできません。また、パレット番号が1から8までは黒白、RGB、CMYとして重要な色であるので、本フォームによる変更はできないようにしました。

最後に注意事項です。Excelでは一つのワークブックに設定できるフォントの書式の数が限られています。テキストボックスの入力でそれが限度を超えることはまず考えられませんが、スピンボタンを使って、小さい文字を非常に大きくするような操作を繰り返した場合、途中の段階のサイズもワークブックに設定されるフォント書式の数に入れられるので、わりと簡単に限度を超えてしまいます。そのときはメッセージが出てそれ以上変更が加えられなくなります。その時は普通のExcelの操作によって文字関係の書式を変更しようとするとやはり失敗します。

はじめて経験するとかなりとまどうのではないかと思います。しかし、上書き保存してワークブックを閉じた後、もう一度開きなおせばもとと同じようにフォントの書式を変更できます。

ただし、新規のワークブックではこれが起こると保存が出来なくなるという問題がありました。そこで、名前のついたワークブックでないとスピンボタンによる操作ができないようにいたしました。少し不便になりますがご了承ください。

「パターン」ページ

「セルの書式調整」フォーム「パターン」ページ

セルの背景色と編みがけに関する書式を変更できます。要領は「フォント」ページの文字色と同じです。ただし、「パターン(網がけ)」の表示はテキストボックスでないので直接入力はできません。

「セルの背景色」と「網がけの色」に関しては「パレットの変更」で実際の色を微調整できます。これも文字色の場合と同じです。

パレット色の調整

「セルの書式調整」フォーム パレット色の調整の画面

フォームには特にタイトルは設けませんでしたが、「パレットの変更」ボタンのクリックで現れる画面です。ここではボタンクリックの時に指定されたパレットの色を細かく調整できます。Excelの通常の操作では「ツール(T)」−「オプション(O)」の「色」で行う操作ですが、奥にあってわかりにくいのとセルとの直接の関係がわかりにくいので実質使えない部分だと思います。これが手軽に変更できるというのは「ちょびっと君EX」のウリの一つに考えてもよいと思っています。ただし、これが手軽に出来すぎるというのはある意味問題かもしれません。操作対象として意識しない、他のセルに影響が出る可能性が高いので、十分気をつけて使ってください。

RGBのテキストボックスとスピンボタンに関しては、他のものと変わりがないので詳しく説明する必要はないかと思います。テキストボックスのダブルクリックの効果は、10進表記と16進表記の切り替えです。また、「大」のほうの「変化幅」が16と17(11h)というふうに変化します。アルファベットの出てこない数値の場合は区別がつきにくいかもしれませんがそれほど問題はないでしょう。

パレット番号の表示の下に、説明が出る場合があります。元々グレースケールのパレットであればその旨が表示されます。この場合、R、G、B一つに対して変更の操作をすると、他の2つの数値も自動的に同じものになり、グレースケールであることが保たれます。また、パレット番号17〜32に対しては「ツールバーのボタンで変更できないパレット」であることが表示されます。

調整するとセルの文字色なり背景色が直接変化しますが、「キャンセル」ボタンをクリックすると、元の画面に戻ると同時に変化した色も元に戻ります。「OK」ボタンで終了すると変更が反映されたまま元の画面に戻ります。戻らずにフォームそのものを閉じることもできますが、その場合、結果としては「OK」と同じになります。

しつこく書きますが、同じパレットを用いたセルが他にあった場合、そちらも変更されてしまいます。おそらく、隣り合ったセルの色を微妙に変えたい(近すぎず遠すぎず)といった場合に使いたくなる機能だと思うので、元々イメージに近い色のパレットを選んでおいてあまり大きくは変更されないように注意しておけば、たとえ他のセルに影響が出たとしても問題にはなりにくいと思います。そういった使い方に限定したほうが無難です。手軽にできるからといってホイホイ使うと多分痛い目にあいます。

選択範囲変更のスピンボタン

「セルの書式調整」フォーム 選択範囲変更のスピンボタン

「行高と列幅」フォームのスピンボタンと全く同じなのでここでは説明しません。そちらを参照してください。

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