「行高と列幅」フォーム

ツールバーの中の「行高と列幅フォーム表示」ボタン

次の2つのページがあります。
「調整」ページ
「コピー貼付」ページ
タブをクリックすることにより切り替えることができます。
フォームの最下部には全ページ共通で使える選択範囲変更のスピンボタンがあります。

「調整」ページ

「行高と列幅」フォーム「調整」ページ

行高と列幅を1ピクセルずつ調整できます。「標準の文字幅」を調整することもできます。

列幅に関しては、文字単位(?)で表示されていますが、実際に変化するのはピクセル単位です。行高はポイント単位なので1px=0.75ptの関係が常に保たれています。テキストボックスをダブルクリックするとピクセル単位になります。

セルを選択して本フォームを起動するとテキストボックスに行高と列幅が表示されます。

フォームを表示したままでもセルの入力は可能です。ただし、選択範囲を移動させてもフォームのテキストボックスの表示値はそのままです。表示を更新するためにはフォーム上の何も無い空間をクリックしてください。例えば、「変化幅」の上か、選択範囲変更のスピンボタンの周囲、タブの左の空間がよいでしょう。
なお、テキストボックスやスピンボタンを使って書式を変更した場合や、スピンボタンによる調整の変化幅を変更した場合も同様にすべての表示が変更されます。

スピンボタンをクリックすると、選択範囲の行高または列幅が変化すると同時に、テキストボックスの数値が増減します。選択範囲を変更してスピンボタンをクリックした場合、テキストボックスの表示が実際の書式の数値と違うことがありますが、スピンボタンによる変化は実際の書式からのスタートとなります。ゆえに小さい列幅がいきなり大きくなるといったようなことは通常ありません。

「変化幅」のラジオボタンをクリックすることにより、増減の刻み幅を変えることができます。大きく変化させたい場合は右側のボタン、仕上げ段階で微調整したいのであれば左側のボタンを選択します。このフォームの場合、変化幅はピクセル単位で、小さいほうから1ピクセル、5ピクセル、20ピクセルです。

テキストボックスに直接入力することによっても、書式を設定することができます

「合」ボタンをクリックすることで、テキストボックスの値を反映させることができます。選択範囲を変えて、同じ数値に設定する必要がある場合に便利です。
もし、テキストボックスが空白(選択範囲中の行高または列幅が同じではない場合)であれば、選択範囲中最初のセルのものに統一されます。
なお、他のフォームの場合選択範囲中の書式が同じでない場合は必ずテキストボックスが空白になります。しかし、行高と列幅に関していえばそうなる場合と、一つ目のセルの数値が表示される場合があります。どういう条件でそうなるかはよくわかりません。ただし、「合」ボタンの操作で言うとどちらにしても結果は同じということになります。

他のスピンボタンやラジオボタンと違って、「合」ボタンをクリックした場合、対象となる書式のテキストボックス以外は表示が更新されません。書式のコピーは1種類づつ行われるため、一つ目で他の書式の表示が更新されると不都合であるからです。多少不自然に思われることがあるかもしれませんが、ご了承ください。

「自動調整する」または「標準の列幅を使う」のチェックボックスをクリックすることでも行高や列幅を変更できます。特に行高の「自動調整する」ではセルの中の文字サイズ等により行高が自動調整されます

また、「標準の列幅を調整する」にチェックを入れると単独の列ではなく、標準の列幅を調整できます。ただし、「標準の列幅」が設定されている列のセルが選択されているときに限ります。なお、このチェックボックスをクリックしても書式そのものに変化は起こりません。

選択範囲の書式が違っていても表示が空白(チェックボックスに関してはグレー)にならない件で、「自動調整する」の操作関しては支障があります。選択範囲の先頭が自動調整で、それ以外のセルに行高が設定されているものが混ざっているとき、自動調整で統一したくてもチェックボックスのクリックではそれが反映されないのです。このようなときは一度スピンボタンをクリックするとチェックがはずれるのでこの時点でチェックを入れてやると自動調整になります。逃げのテクニックですが覚えておいてください。

「コピー貼付」ページ

「行高と列幅」フォーム「コピー貼付」ページ

コピー貼り付けと同じような操作感覚で、ある範囲の行高または列幅、あるいはその両方を別の範囲のそれと同じにすることができます。

セルを範囲選択し、「行高列幅コピー」ボタンをクリックすると「選択範囲の行高と列幅を記録しました」とメッセージがでて、それまで無効であった下の3つのボタンが有効になります。

他のセルを一つだけ選択して「XX貼付」のボタンをクリックすると最初にコピーした選択範囲の位置関係と同じ範囲で「コピー」した行高または列幅、あるいはその両方が設定されます。なお、この場合、「両方貼付」は「行高貼付」と「列幅貼付」を連続してクリックしたのと同じことになります。

範囲を選択して「XX貼付」を行った場合は最初にコピーした行高または列幅が繰り返されます。なお、その場合、サイズがコピーしたサイズの倍数になってない場合、警告メッセージが出ますが、OKを答えれば実行されます。この辺、無条件に拒否されてしまうExcelのコピー貼付より優れていると思うのですがいかがでしょうか?

なお、Excelの「形式を選択して貼り付け」にも「列幅」が存在します。しかし、「行高」はありません。また、貼り付けたい先が結合セルだった場合、1個のセルを選択したとみなされないので範囲のサイズを合わせないと成功しません。本フォームの「XX貼付」であれば結合セルでも1個を選択してあれば1個のセルの選択とみなされ、貼り付けが成功するのもウリです。

選択範囲変更のスピンボタン

「行高と列幅」フォーム 選択範囲変更のスピンボタン

4つのスピンボタンを使い、選択範囲の開始位置と終了位置を変化させます。普通はドラッグのほうが早いですが、途中で左ボタンを離してしまって正しい範囲が選択できなかったなどというような場合は便利でしょう。また、「単独」にチェックを入れておけばセルを1つずつ移動するような格好にできます。このとき「表示を更新する」にチェックを入れておけば、行高、列幅の数値を次々と確認したい場合に便利です。しかし、「合」ボタンを使いたい場合はセルの移動で表示が更新されてしまうと都合が悪いので、そのチェックをはずして移動するとよいです。つまり写したい元のセルを参照しに行くときチェックを入れておき、行き着いたらチェックをはずして、コピー先のセルまで移動するという要領です。

矢印キーによるセルの移動の場合、行高または列幅が0のセルを飛ばしてしまうので、その行や列の一部だけの行高や列幅を0より大きくするといったことはできず、前後の行または列を選択して、その範囲をすべて同じ数値にした上で改めて、個々の行高または列幅を元に戻すといった操作が必要です。しかし、本フォームの範囲選択ボタンを使うことにより、0より大きくしたい範囲を直接選択して、行高、列幅を設定できます。また、セル範囲を表示するテキストボックスがありますが、直接入力することにより範囲を選択できます。これもExcelの「名前ボックス」ではできない機能です。

高さや幅が0の範囲の選択例

「使い方」へ

Home