「まうじゃん for Java」を起動すると、自動的に「ゲーム開始」のダイアログボックスが現れます。このダイアログボックスの「面子」タブ(最初に表示されるページ)ではゲームに参加する面子を選択します。そこで、この画面の一番上のコンボボックスを「Player」にして(デフォルトではこうなっています)、「ゲーム開始」ボタンをクリックしてください。
「ゲーム開始」ダイアログボックスの「面子」タブで、一番上のコンボボックスを「Player」以外にするとコンピュータ同士の戦いになります。
ネットワーク対戦の手順を簡単に書くと、以下のようになります。
まず、対戦する仲間のうちの一人がサーバーを立てます。サーバーを立てるには、[ゲーム開始]ダイアログの[面子]タブで、接続を受ける分の面子を[Remote]に設定し、[サーバ]チェックボックスをチェックしてゲームを開始します。するとセッションを作成するためのいくつかの情報を入力するように言われるので、適当に入力してください。[プレイヤー待ち]のダイアログが表示されたら準備OKです。
次に、それ以外の人(クライアントといいます)は、このサーバーに接続します。サーバーに接続するには、[ゲーム開始]ダイアログの[面子]タブで[クライアント]チェックボックスをチェックしてゲームを開始します。すると[セッションの場所]ダイアログが現れるので、ここでサーバーのIPアドレスを入力します。
注意点
「まうじゃん for Java」のネットワーク機能にはロビー機能がありません。サーバーを検索する機能はありません。クライアントはサーバーのIPアドレスかホスト名を明示的に指定する必要があります。
インターネットを介して接続する際は、ルータの設定に注意しましょう。サーバーのマシンがルータを介してインターネットに接続している場合、ルータのNAT機能によって、クライアントからサーバーが見えなくなる可能性が大です。この場合はルータの設定を変更して、「まうじゃん for Java」用のパケットをサーバーマシンに静的にフォワーディングさせる必要があります。
「ゲーム開始」ダイアログボックスの「ルール1」「ルール2」「ルール3」の各タブで様々なルールを設定できます。
なお「食い断」の有無の設定は、「ルール3」タブの「断公九」の副露の飜数を設定することでおこないます。
「まうじゃん for Java」には「局の保存」および「局の読み込み」機能があります。この機能は、局の状態をファイルに保存して、後でその状態を復元するものです。この機能を利用することにより、自分の戦いっぷりを保存することができます。この機能の詳細はこちら
「まうじゃん for Java」では、コンピュータプレイヤーを含む各プレイヤーの統計データを記録することができます。ただし、デフォルトの状態ではユーザープレイヤーのデータは保存されません。ユーザープレイヤーは、まず初めにユーザーの登録をする必要があります。
ユーザーの登録するには、まず「ゲーム開始」ダイアログの「面子」タブで「プレイヤーの管理」ボタンをクリックします。すると「ユーザープレイヤーの管理」ダイアログが表示されますので、「新規作成」をクリックして、名前と保存用のファイル名を指定します。
一度ユーザーを登録すると、「ゲーム開始」ダイアログの「面子」タブの「ユーザープレイヤー」の欄に名前が表示されるようになります。自分の名前を選択してゲームを開始すると、そのゲームでの戦い方が記録されていきます。なお、統計データは各局の終了時に更新されます。
記録された統計データは、メニューの「プレイヤー情報」か、あるいは画面右下の点数表示部分をクリックすることで、いつでも確認することができます。また、「ゲーム開始」ダイアログの「面子」タブの「情報」ボタンや「プレイヤーの情報」ボタンをクリックすることでも確認することができます。
メニューの「操作」から「局の最初から」を選ぶと、現在の局の最初からやり直すことができます。
「まうじゃん for Java」は、デフォルトでは各種情報ファイルをインストールディレクトリに保存するようになっていますが、UNIX
などのマルチユーザー環境ではそれが望ましくない場合があります。そのような環境では、インストールディレクトリにある
def.properties ファイルを編集して、各種情報ファイルを各ユーザーのホームディレクトリに保存するようにします。
def.properties はユーザーに依存しない設定を保存するためのテキストファイルで、必ずインストールディレクトリに存在する必要があります。テキストエディタで開くと次のような部分が見つかります。
UserDataDirectory = . #UserDataDirectory = $user.home$/.Maujong_Java
2行目の先頭に付いている # はコメントアウトを表します。そこで、このコメントアウトを外して代わりに1行目をコメントアウトして保存します。
#UserDataDirectory = . UserDataDirectory = $user.home$/.Maujong_Java
$user.home$ はユーザーのホームディレクトリを表します。こうすることによって、各種情報ファイルは各ユーザーのホームディレクトリの .Maujong_Java ディレクトリに保存されるようになります。なお、このディレクトリが存在しない場合は自動的に作成されます。