GeoCreator 1.01 β
はじめに
GeoCreatorは、Microsoft Flight Simulator 2004用のフォトシーナリ開発ツールです。現時点においても、TerraBuilderやPhoto Scenery Makerといった素晴らしいツールがありますが、GeoCreatorは画像の処理にResample.exeを使用しないといった点でこれらのツールとは大きく異なります。Resample.exeは処理時に自動的に拡大・縮小処理をしますが、この処理に使用されるアルゴリズムは低品質なもので、バイキュービック法などの高度なサンプリング法を用いた方法に比べ、画質がよくありません。Resample.exeの処理を回避し、独自に分割処理を行うことで、圧縮前の画質の劣化を一切なくすことが出来ます。(尤もこれは圧縮前の話で、DXT 1に圧縮する時点で画像は劣化します。) 注意していただきたいのは、GeoCreator自身は一切の拡大・縮小処理をしないことにあります。
更新履歴
- 1.01 β
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- 特定の季節のみ処理する機能を追加。
- コマンドラインを認識するようにした。
- プロジェクトファイルの拡張子を*.iniから*.gcpに変更。
- 1.00 β
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エリアとは
ここで、エリアについて簡単に知っていただく必要があります。Flight Simulatorでは、地面を一定のサイズのエリアにわけ、それぞれにテクスチャを適用します。GeoCreatorで扱うエリアは次のような性質を持っています:
- 1エリアのサイズ
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- 緯度方向 (高さ)
- 180 / (512 * 32) 度
- 経度方向 (幅)
- 360 / (768 * 32) 度
- 使用されるテクスチャのサイズ
- 256x256 pixels
- 実際に表示されるテクスチャのサイズ
- 254x254 pixels (ボーダー部1 pixelは隣のエリアにオーバーラップします)
GeoCreatorは、これらの情報に基づき、自動的に画像を分割します。つまり、エリアのサイズによってソース画像のサイズは一意に決定され、また、それにあわせていただく必要があります。具体的には、画像の高さ、幅ともに254 * n + 2 pixels (nはエリアの高さ、または幅) になります。
GeoCreatorの動作に必要なファイル
Microsoft Flight Simulator SDKに付属する以下のファイルが必要です。これらはMicrosoftのサイトよりダウンロードできます。すべてgcreator.exeと同じディレクトリにおいてください。
Terrain SDK (Flight Simulator 2000用)
- Resample.exe: TMFファイル作成に必要
- tmfcompress.exe: TMFファイル圧縮に必要
- tmf2bgl.exe: BGLファイル作成に必要
Scenery SDK
- imagetool.exe: DXT 1ファイル作成に必要
シーナリ作成に必要な情報・ファイル
- ソース画像
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- 経線・緯線は直交。
- 画像の高さ、幅ともに254 * n + 2 pixels (nはエリアの高さ、または幅)。
- 画像の左上 (北西) 部分の経度・緯度
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- エリアの頂点に必ず一致。
- 画像の左上から縦横2 pixel目の座標。
ソース画像について
各季節・夜用のテクスチャを使用する場合、またはアルファチャンネルを使用する場合、それぞれのファイル名は必ず、指定されたSuffixを付加してください。たとえば、夏用テクスチャの名前が、Lincoln.bmpだったとすれば、夜用のテクスチャの名前はLincolnLM.bmpに、春用はLincolnSp.bmpに、アルファチャンネルはLincolnAl.bmpなります。
Suffixのリスト
- 夜
- Lm
- 春
- Sp
- 夏
- (なし)
- 秋
- Fa
- 冬
- Wi
- 冬 (雪)
- Hw
- アルファチャンネル (水面)
- Al
作者について
- 名前
- Yutaka Tsutano
- ウェブサイト
- http://www.tsutano.com/yutaka/
- 電子メール
- yutaka@tsutano.com
02/10/2004
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