YTSync 1.01 β
警告!
YTSyncは自動的にファイルの削除も行うという性質上、データ損失等の事故が起こる可能性があります。仕組みを理解した上で、ご使用ください。事前にダミーのフォルダなどを使い、入念にテストを行ってください。いかなる損失に関しても、Y.Tsutanoは一切の責任は負いません。同意いただけない方は、直ちにYTSyncをアンインストールしてください。また、常にファイルのバックアップすることをお勧めします。
はじめに
YTSyncは2つのフォルダ間の同期を取るためのソフトウェアです。ファイルやフォルダのコピー・更新だけでなく、削除まで行い、ほぼ完全なクローニングができます。そのため、正しく使えば、ごく僅かな操作のみで、複数のPC間でデータを最新に保つことができます。
仕組み
以下の基準を元に、ファイル操作 (新規コピー・更新・削除) を決定しています。なお、仕様の変更もしくはバグ等によって、以下の通りに動作しない可能性があることに注意してください。2つのフォルダ "Directory A" と "Directory B" は以下、それぞれ "A" および "B" と表記します。フォルダ単位で処理できる場合は、フォルダ単位でのコピー・削除等を行います。
- A→Bに新規コピーを行う場合 (記号: >>)
-
- Aのみにファイルが存在し、かつ、前回のログに記録がない場合。
- A←Bに新規コピーを行う場合 (記号: <<)
-
- Aのみにファイルが存在し、かつ、前回のログに記録がない場合。
- A→Bに更新を行う場合 (記号: >)
-
- AとBの双方にファイルが存在するが、Aのタイムスタンプの方が新しい場合。
- A←Bに更新を行う場合 (記号: <)
-
- AとBの双方にファイルが存在するが、Bのタイムスタンプの方が新しい場合。
- Aのファイルを削除する場合 (記号: X-)
-
- Aのみにファイルが存在し、かつ、前回のログに記録がある場合。
- Bのファイルを削除する場合 (記号: -X)
-
- Bのみにファイルが存在し、かつ、前回のログに記録がある場合。
- 何も行わない場合 (ログ画面には表示されません。)
-
- AとBにファイルが存在し、タイムスタンプが双方等しい場合。
ファイルの処理方法・要約
上記の処理方法を、簡単な記号と表を用いてあらわすと、次のようになります。
- Table 1.1: 大まかな処理

○: 存在する (最新のファイル)、△: 古いファイル、×: 存在しない、―: 取り扱わない
ログファイル
ログファイルは、Aの親ディレクトリに "yts_(プロジェクト名の一部).log" というファイル名で隠しファイルとして保存されます。たとえば、
"test.yts" というプロジェクトファイルの場合は、 "yts_test.log" という名前が使用されます。
操作方法
プロジェクトファイルを作成し、安全な環境でテストをした上で使用してください。起動時にコマンドラインで/syncオプションを使用すると、自動的に同期を開始します。
注意点
あくまで、このソフトウェアはβ版です。以下の点にご注意ください。
- 重要なファイルのやり取りをする場合、必ずバックアップをとってください。
- 同期を途中で中断することはできるだけ避けてください。整合性が崩れる可能性があります。
- UNC (Universal Naming Convention) も使用可能ですが、無線LAN等の接続が安定していない環境での使用はお勧めしません。
- Windows XP Professional (英語版) のみで動作確認を行っています。特に9x系の環境では動作に問題が出るかもしれません。
- 無保証・無サポートです。
作者について
- 名前
- Yutaka Tsutano
- ウェブサイト
- http://www.tsutano.com/yutaka/
- 電子メール
- yutaka@tsutano.com
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