概略
Trans Commander 3.xの設定ファイルには2種類あります。 1つは2.xから継承したもので、3.xでは「ローカル設定ファイル」と呼ばれるものです。 2つ目は3.xで新たに加わったもので、3.xでは「設定ファイル」と呼ばれるものです。 設定ファイルは、現在使われているローカル設定ファイルや、Trans Commander 3.xのパッケージに含まれる各プログラムファイル等の、 パス情報(絶対パス又は設定ファイルのあるディレクトリからの相対パス)が定義されています。
なお、2.xの「設定ファイル」が3.xでの「ローカル設定ファイル」で、2.xの「設定ファイル」と3.xの「設定ファイル」は同音異義であることに注意してください。
設定ファイル
設定ファイルは、Trans Commanderのプログラム群の動作に必要な情報と、ローカル設定ファイルのパスを定義しています。 Trans Commanderのプログラム群は、ここで定義された情報を使って動作しています。 従ってこのファイルは非常にデリケートであり、安易に直接編集してはなりません。 このファイルはファイル名が「_setting.ini」であり(固定)、プログラムファイル群のあるディレクトリだけに存在しえます。
なお、2.xの時の「設定ファイル」と3.xでの「設定ファイル」は全く別物であることに注意してください。
ローカル設定ファイル
ローカル設定ファイルは、コマンドテーブルやシェル拡張といった各サービスの動作に必要な、又はサービスの挙動を定義する情報を定義しています。 ローカル設定ファイルの編集作業は、「オプションと情報」ダイアログから行います。 例えば、コマンドテーブルに登録されたコマンドは、全てローカル設定ファイルに保存されています。 インストール直後はファイル「default.ini」がローカル設定ファイルです。
また、ローカル設定ファイルは複数あるかもしれません。 ローカル設定ファイルの位置(ファイルパス)は、設定ファイルによって定義されており、自由に書き換える、つまりローカル設定ファイルを切り替えることができます。 これは、ローカル設定ファイルを目的別に定義しておき、目的によって違うローカル設定ファイルに切り替えることを可能とします。 例えば、インターネットブラウジング中はa.iniを使い、プログラミング中はb.iniを使うといった、事ができます。
2.xの時の「設定ファイル」は3.xでの「ローカル設定ファイル」です。
ローカル設定ファイルの切り替え
ローカル設定ファイルの複製
実際にローカル設定ファイルの切り替えを行うには、ローカル設定ファイルが複数個ある必要があります。 Trans Commander 3.x自身はローカル設定ファイルの複製をサポートしていませんので、ローカル設定ファイルを複製するには、エクスプローラ等の既存のファイラを使います。 次のスクリーンショットはエクスプローラを使って、default.ini(インストール直後にあるローカル設定ファイル)を複製する様子です。 ここではdefault.iniをCtrlキーを押しながらドラッグ&ドロップして複製しました。

複製したら次の絵の名前を適切なものに変更します。ここでは仮に「user1.ini」に変更します。

ローカル設定ファイルの切り替え
では実際に貴方が作成したローカル設定ファイルを使ってみます。 その為には設定ファイルの設定を、このローカル設定ファイルを使用するように変更しなければなりません。 Trans Commander 3.xのパッケージには、その為のプログラムtrnswthr.exeが含まれています。 このプログラムを使うには、次の絵のようにローカル設定ファイルを(trnswthr.exeに)ドラッグ&ドロップします。

また、trnswthr.exeを引数無しで呼び出すと、次の絵のような画面が表示されます。 (プログラムのアイコンを直接ダブルクリックすれば、引数無しで呼び出されます。) ここでファイルを選択しても良いでしょう。

注意点として、もしも設定ファイルにプログラムを終了する為のコマンドが登録されていない場合、プログラムを終了することが出来なくなります。
その場合には、「オプションと情報」ダイアログを開き、コマンドの追加でコマンドラインをService:Exit
としたコマンドを追加してください。
もしもdefault.iniからコピーしたのであれば、(該当コマンドを削除していなければ)プログラムを終了する為のコマンドもコマンドテーブルに設定されていますので、心配要りません。