3.ChasenCSクラスのメンバ

 ChasenCSクラスのメンバはすべてStaticメンバです。よって、インスタンスを作る必要はありません。


PUBPROPERTY.GIF - 119BYTESSTATIC.GIF - 211BYTESstatic int optionNum{get;}

 setParamsにより与えた茶筌へのパラメータの数。

例:

ChasenCS.setParams(new string[]{"-j","-F %m\t%M"});
ChasenCS.optionNum→2


PUBMETHOD.GIF - 140BYTESSTATIC.GIF - 211BYTESstatic bool setParams(string[] param)
PUBMETHOD.GIF - 140BYTESSTATIC.GIF - 211BYTESstatic bool setParams(string[] param,string filename)

 茶筌にparamで指定したコマンドラインパラメータを与えて初期化します。
正しいパラメータを渡したときはtrue、不正なパラメータを渡したときはfalseを返します。
また、filenameを指定すると、不正なパラメータを渡したときのエラーメッセージが指定したファイルに出力されます。

なお、茶筌のコマンドラインパラメータについては、茶筌のマニュアルを参照してください。

※注:2回以上呼び出した場合、茶筌の動作は不定となりますので、この関数を呼び出すのは1回だけにしてください。

発生する主な例外

NullReferenceException paramがnullのとき
ArgumentNullException filenameがnullのとき
ArgumentException filenameが長さ0、または空白文字のみのとき



 

例:

ChasenCS.parseStr("茶筌のテスト");
/*
茶筌 チャセン 茶筌 名詞-一般  
の ノ の 助詞-連体化  
テスト テスト テスト 名詞-サ変接続  
EOS
*/
string [] param = {"-F%m\t%H\n"};
ChasenCS.setParams(param);
ChasenCS.parseStr("茶筌のテスト");
/*
茶筌 名詞
の 助詞
テスト 名詞
EOS
*/


PUBMETHOD.GIF - 140BYTESSTATIC.GIF - 211BYTESstatic string parseStr(string str)

 strで指定した文章を形態素解析して、その結果をstring型の文字列で返します。

発生する主な例外

NullReferenceException strがnullだったり、解析不能な文章だったとき

例:

ChasenCS.parseStr("茶筌のテスト");
/*
茶筌 チャセン 茶筌 名詞-一般  
の ノ の 助詞-連体化  
テスト テスト テスト 名詞-サ変接続  
EOS
*/


PUBMETHOD.GIF - 140BYTESSTATIC.GIF - 211BYTESstatic string parseFile(string filename)

 filenameで指定したテキストファイル内にある文章全体を形態素解析して、その結果をstring型の文字列で返します。
filenameで指定するファイルのパスは相対パス、絶対パスどちらでもよいです。

発生する主な例外

NullReferenceException filenameで指定したファイルが存在しない、または文章ファイルではない、あるいは何らかの理由でファイルが開けなかったとき
ArgumentNullException filenameがnullのとき
ArgumentException filenameが長さ0、または空白文字のみのとき



 

 

例:

ChasenCS.parseFile("text.txt");
//text.txtファイル内の文章を形態素解析する。


PUBMETHOD.GIF - 140BYTESSTATIC.GIF - 211BYTESstatic void parseStrToFile(string str,string fout)
PUBMETHOD.GIF - 140BYTESSTATIC.GIF - 211BYTESstatic void parseStrToFile(string str,string fout,bool appendFlg)

 strで指定した文章を形態素解析をして、その結果をfoutで指定したファイルに書き込みます。
appendFlgをtrueにした場合は、指定ファイルに追記モードで書き込みを行います。
appendFlgを指定しなかった場合、あるいはfalseの場合は上書きモードで書き込みを行います。

foutで指定するファイルは存在しなければ自動的に生成されます。
また、ファイル名に使えない文字等、無効な文字列だった場合はエラーは出ませんが、解析結果は出力されません。

発生する主な例外

NullReferenceException strがnullだったり、解析不能な文章だったとき
ArgumentNullException foutがnullのとき
ArgumentException foutが長さ0、または空白文字のみのとき



 

 

例:

ChasenCS.parseStrToFile("茶筌のテスト","test.txt");
//解析結果をtest.txtに上書きで出力。
/*以下test.txtの内容
茶筌 チャセン 茶筌 名詞-一般  
の ノ の 助詞-連体化  
テスト テスト テスト 名詞-サ変接続  
EOS
*/
ChasenCS.parseStrToFile("さらにテスト。","test.txt",true);
//解析結果をtest.txtの末尾に追記する。
/*以下test.txtの内容
茶筌 チャセン 茶筌 名詞-一般  
の ノ の 助詞-連体化  
テスト テスト テスト 名詞-サ変接続  
EOS
さらに サラニ さらに 副詞-助詞類接続  
テスト テスト テスト 名詞-サ変接続  
。 。 。 記号-句点  
EOS
*/


PUBMETHOD.GIF - 140BYTESSTATIC.GIF - 211BYTESstatic void parseFileToFile(string fin,string fout)
PUBMETHOD.GIF - 140BYTESSTATIC.GIF - 211BYTESstatic void parseFileToFile(string fin,string fout,bool appendFlg)

 finで指定した文章ファイルを読み込んで形態素解析をして、その結果をfoutで指定したファイルに書き込みます。
appendFlgをtrueにした場合は、指定ファイルに追記モードで書き込みを行います。
appendFlgを指定しなかった場合、あるいはfalseの場合は上書きモードで書き込みを行います。

foutで指定するファイルは存在しなければ自動的に生成されます。
また、ファイル名に使えない文字等、無効な文字列だった場合はエラーは出ませんが、解析結果は出力されません。

発生する主な例外

NullReferenceException finが存在しなかったか文章ファイルではなかった、もしくはfin,foutのどちらかのファイルを開くことができなかったとき
ArgumentNullException fin,foutがnullのとき
ArgumentException fin,foutが長さ0、または空白文字のみのとき



 

例:

ChasenCS.parseFileToFile("text1.txt","test.txt");
//text1.txtのテキストの内容の解析結果をtest.txtに上書きで出力。
ChasenCS.parseFileToFile("text2.txt","test.txt",true);
//text2.txtのテキストの内容の解析結果をtest.txtの末尾に追記する。


その他