2004.09.28 circle@home.ns01.info

ApacheLogViewer

■はじめに
 ApacheLogViewer をダウンロードいただきありがとうございます。
ApacheLogViewer は Apache 等のHTTPサーバーが出力するNCSA形式のログを見やすく表示するためのWin32版プログラムです。
指定されたログファイルを読み込んで、セッション状態を解析し、日付ごとに一覧表示してくれます。
さらに、指定されたアドレスやフォルダ群に対するアクセス統計等も表示できます。
IISの場合でも、ログ形式を「NCSA コモンログファイル形式」にしておけば使用可能です。
※実はIIS ログファイル形式にも対応していますが、テストデータ不足なのでサポート外とさせていただきます。

■動作環境
 Windows2000 Pro と Windows98 SE での動作を確認してあります。
おそらく XP/NT4/95/ME でも動くと思います。
それ以外のプラットフォームで試す場合はご自身の責任で行なってください。

■制約
 本プログラムはNCSA extended/combined log formatを前提にログファイルを読み込んで表示します。
Apache のログは httpd.conf 中の CustomLog 記述によってカスタマイズが可能ですが、
Apache 配布時のデフォルト設定

LogFormat "%h %l %u %t \"%r\" %>s %b \"%{Referer}i\" \"%{User-Agent}i\"" combined
LogFormat "%h %l %u %t \"%r\" %>s %b \"%{Referer}i\"" common
であれば問題ありません。
この記述が変更された環境では、ログが正しく読み込まれないので注意が必要です。

※厳密には、
LogFormat "%h \"%l\" \"%u\" %t \"%r\" %>s %b \"%{Referer}i\" \"%{User-Agent}i\"" combined
のように、%l, %u を "(ダブルクォート)で囲まないと、%l や %u の中にスペースが混在しているときに、
%l と %u の切れ目が正しく判定できないのですが・・・

なお、VirtualHostを運用している場合は、%l 記述を %v 記述に修正すればより便利にログを閲覧することができるので、
以下のように変更することをお薦めします。
LogFormat "%h %v %u %t \"%r\" %>s %b \"%{Referer}i\" \"%{User-Agent}i\"" combined
LogFormat "%h %v %u %t \"%r\" %>s %b \"%{Referer}i\"" common

※mod_gzipを利用してる場合は、最後尾に %{mod_gzip_compression_ratio}n を追加しておけば、
 サイズ欄に圧縮率が付記されます。

■インストール
 解凍した内容をどこかに置いておけばインストールは終りです。
解凍内容は以下のようになる筈です。

ApacheLogViewer\
	ApacheLogViewer.exe            プログラムの本体
	README.html                    このファイル
	VersionUp.html                 バージョンアップに関する説明
	appendix.html                  補足説明
旧バージョンからバージョンアップする場合は、こちらをご覧ください。
Version 2.1.x 以前の古いバージョンからバージョンアップする場合は、必ず目を通してくださるようお願いします。

■起動
 起動するには、ApacheLogViewer.exe をダブルクリックします。
起動したら、ブラウズボタン [...] で Apache のログファイルを選択します。
すると、選択されたログファイル(複数選択可)の内容が画面に表示されます。

※エクスプローラからApacheLogViewerの画面に対してファイルをドロップしても表示されます。
 複数のファイルをドロップすることも可能です。

■使い方
 画面上の各部品は、以下のように動作します。

●ログ表示画面
☆セッション表示部分
[参照履歴]     表示するログファイルのパスを選択・入力します。過去ログの追加表示やワイルドカードのときは複数のログファイルを読み込みます。
[...]          ログファイルを開くためのダイアログが表示されます。複数のログファイルを選択することもできます。
[日付]         表示する日付を選びます。
[サーバー]     1つの Server だけを表示するためのフィルターです。
[ユーザー]     1つの User だけを表示するためのフィルターです。
[情報窓]       左から
               選択中のセッションの位置 / 当日のセッション数
               当日のアクセス数 / ログ全体の総アクセス件数
               当日の送信量 / ログ全体の総送信量
             を示します。
[Refresh]       表示中のログファイルを再度読み込みます。
[表示対象]       RemoteIP (ホスト)による表示フィルターです。All/Global/Privateが選択できます。
[Hide 0]        送信量の合計が0バイトのセッションを非表示にします。
[Statistics]    アクセス統計を表示します。
[Setting]       ApacheLogViewerの動作設定や参照履歴の整理等を行います。
☆ログ表示部分
[Lookup]        手動でホスト名を逆引きしたり、ブラウザを起動してアクセス元のwwwの閲覧を試みます。
[Referer]       ブラウザを起動して Referer URL を閲覧します。

●アクセス統計表示画面
[サーバー]     1つの Server だけを表示するためのフィルターです。
[統計開始日]    統計の集計開始日を選択します。  
[統計終了日]    統計の集計終了日を選択します。  
[Re-count]     表示中のログファイルを再度集計します。
[表示対象]      ホストによる表示フィルターです。All/Global/Privateが選択できます。
[Setting]       集計の対象とするファイルのタイプやURLを設定します。
[Method:]       Method による集計フィルターです。選択肢は設定にてカスタマイズ可能です。
[Status:]       Status による集計フィルターです。選択肢は設定にてカスタマイズ可能です。
[Export]        集計結果のDetailに表示された内容をCSVファイルに出力します。
[分類タブ]      集計の分類を選択します。選んだ分類に基づいて自動的に再集計されます。
[集計タブ]      集計結果の表示内容を選択します。
[計数欄]       左から
               選択中の分類結果の項目数 / 全ての分類結果の項目数
               選択中の集計結果の項目数 / 全ての集計結果の項目数
               選択中の集計結果のヒット数の合計 / 選択中の集計分類のヒット数の合計 (その比率)
               選択中の集計結果の(未選択時は全体の)ヒット数の平均
             を示します。
各リスト表示では、複数選択・ダブルクリックが可能なうえ、右クリックメニューにも各種機能が搭載されています。
いろいろ試して見ることをお勧めします。

■終了
 タイトルバーの [X] ボタンを押せば終了します。

■アンインストール
 解凍した内容を削除すればOKです。
レジストリには一切触らないので、何の痕跡も残りません。

■補足
 こちらをご覧ください。

■更新履歴

  • 2002.02.21, Version 1.0 - 初回リリース。
  • 2002.05.03, Version 1.1 - 読み込み動作を軽快に。
  • 2002.06.27, Version 2.0 - アクセス統計表示の追加。
  • 2002.10.30, Version 2.1 - 更に読み込み動作を高速化。
  • 2002.12.11, Version 2.5 - 複数ファイルの読込を実装、各種分類による集計・追跡機能を追加、他。
  • 2003.01.24, Version 2.6 - Exportの実装、RefererのQUERY_STRINGをデコードして表示するように、他。
  • 2003.03.02, Version 2.7 - Summary分類タブの追加、キーワード集計タブの追加、複数選択による表示・集計を可能に、他。
  • 2003.07.18, Version 2.8 - Total分類タブの追加、ホスト名照会要求処理を効率化、他。
  • 2004.08.02, Version 2.9 - Keyword/Directory分類タブの追加、Directory/FileType集計タブの追加、集計グループ設定の機能拡張、他。

    ■その他
     本プログラムの著作権はcircle@home.ns01.infoが所有します。
    再配布は自由ですが、有償での再配布は禁止とします。
    本プログラムに起因する損害・瑕疵に対する責任は負いかねますので、ご自身の責任でご使用ください。
    不明点や不具合情報はサポート掲示板まで。