東芝RDリモコンソフト『rdcon』 マニュアル
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はじめに
rdconは東芝のHDD&DVDレコーダ『RDシリーズ』を操作するためのリモコンソフトです。以下のような特徴があります。
- 製品添付のJAVA版リモコンより動作が軽快?
- タスクトレイに常駐するので省スペース
- マウス及びキーボードでの操作が可能
- 他アプリケーションがアクティブな状態でも操作が可能
- キー割り当てやアイコン等のカスタマイズが可能
動作環境
rdconの実行には下記環境が必要になります。
- Windowsパソコン(Windows2000で動作確認済)
- ネットdeナビに対応した東芝RDシリーズ(RD-XS41で動作確認済)
インストール
アーカイブを適当なディレクトリに展開するだけです。すると以下のものを初めとして幾つかのファイルが現れます。実行前に必要に応じてconfig.xmlを編集してrdconの動作を
カスタマイズして下さい。
ファイル名 | 内容 |
rdcon.exe rdcon.dll | rdcon本体 |
iconv.dll | 文字コード変換ライブラリ |
config.xml | 設定ファイル |
function.dat | 操作一覧 |
keyboard.dat | キーボード一覧 |
winlist.exe | ウィンドウ情報取得ツール |
icon/ | アイコン |
wave/ | サウンド |
manual/ | マニュアル |
使い方
rdcon.exeを実行します。するとタスクトレイにリモコンボタンが現れるとともに、キーボード操作の可否を示すウィンドウが表示されます。ここではカスタマイズされていないデフォルト状態での操作方法を説明します。
マウス操作
リモコンボタンを表すアイコンがタスクトレイに表示されます。それぞれをマウスの左ボタンでクリックすることで下記操作をRDシリーズに対して行うことが出来ます。なお、いずれかのボタンを右クリックするとrdconのメニューが現れます。
ボタン | 操作 |
左から1つ目 | 一時停止 |
左から2つ目 | 停止 |
左から3つ目 | 再生 |
左から4つ目 | ワンタッチリプレイ |
左から5つ目 | ワンタッチスキップ |
左から6つ目 | ピクチャーサーチ/頁(後) |
左から7つ目 | ピクチャーサーチ/頁(前) |
キーボード操作
キーボード操作の可否を示すウィンドウがアクティブである場合には、下記キーボード操作によってRDシリーズを操作できます。
キー | 操作 |
Z | 停止 |
X | 再生 |
C | 一時停止 |
SHIFT+Z | ワンタッチリプレイ |
SHIFT+X | ワンタッチスキップ |
CTRL+Z | ピクチャーサーチ/頁(後) |
CTRL+X | ピクチャーサーチ/頁(前) |
↑ | 上 |
→ | 右 |
↓ | 下 |
← | 左 |
F1 | ライブラリ |
F2 | 録るナビ |
F3 | 編集ナビ |
F4 | 見るナビ |
RETURN | 決定 |
Q | クイックメニュー |
A | A |
B | B |
カスタマイズ
config.xmlを編集することでrdconの動作をカスタマイズすることが出来ます。
操作対象RDシリーズ
操作対象となるRDシリーズを指定できます。
<servers>
<server> ← <server>タグは1つだけ指定可能
<name>rd-xs41</name> ← RDシリーズのホスト名
<port>80</port> ← RDシリーズのポート番号
</server>
</servers>
上記はrd-xs41というホスト名の80番ポートで動作しているRDシリーズを操作する場合の設定例です。なお、現在のrdconでは1台のRDシリーズしか操作できないので、<server>タグも1つしか指定できません。
キー操作対象アプリケーション
キーボード操作を有効にするアプリケーションを指定できます。
<windows>
<window> ← <window>タグは必要なだけ指定可能
<text>rdcon</text> ← アプリケーションのウィンドウタイトル
<class>simplewin</class> ← アプリケーションのウィンドウクラス
<window>
:
:
<windows>
上記はrdconのウィンドウがアクティブである場合のみキーボード操作を有効にする場合の設定例です。なお、<window>タグを複数指定して、複数のアプリケーションをキー操作有効化の対象にすることも出来ます。<window>タグが1つも指定されなかった場合は、キー操作が常に有効な状態になります。
キーボード操作を有効にしたいアプリケーションのウィンドウタイトルやクラスが不明な場合は、付属のwinlist.exeをコマンドプロンプトで実行してみて下さい。すると、一定周期毎にその時点でアクティブになっているアプリケーションの情報が表示されますので、キー操作を有効化したいアプリケーションをアクティブにした時に表示される情報をconfig.xmlにコピーペーストして下さい。
例えば、以下はIO-DATAのキャプチャカード付属のツール「mAgicTV」がアクティブである場合の表示例です。これをconfig.xmlに追加すると、RDシリーズの出力をキャプチャカードに繋いで「mAgicTV」で鑑賞しながらキーボードでRDシリーズを操作する、といったことが可能になります。
リモコン割当て
リモコンの割当てを指定できます。
<buttons>
<wavedir>wave</wavedir> ← <wave>を相対パスで指定するときの基準ディレクトリ
<icondir>icon</icondir> ← <icon>を相対パスで指定するときの基準ディレクトリ
<button> ← <button>タグは必要なだけ指定可能
<function>ワンタッチリプレイ</function> ← RDシリーズに対して行う操作[付属のfunction.datからコピーペーストする]
<wave>click.wav</wave> ← 操作が実行されたときに鳴らすwaveファイル
<icon>btn55.ico</icon> ← タスクトレイのボタンとして表示するiconファイル
<key>SHIFT+Z</key> ← 割り当てキー[付属のkeyboard.datからコピーペーストする(+で並べると同時押し)]
</button>
:
:
</buttons>
上記は、"ワンタッチリプレイ"のボタンとして"icon\btn55.ico"をタスクトレイに表示し、キーボード操作には"SHIFT+Z"の同時押しを割り当て、操作が実行されたときには"wave\click.wav"を鳴らす、という場合の設定例です。なお、<icon>と<key>はどちらかだけを指定することも出来ます。<icon>だけを指定した場合はマウスによるクリックでのみ操作可能となり、<key>だけを指定した場合はキーボードでのみ操作可能となります。
使用上の注意
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- その他、著作権法に抵触する行為をする。
本プログラムではLGPL準拠のライブラリlibiconvを使用しています。同ライブラリのソースコードは
こちらより入手できます。LGPLの詳細については同梱の
lesser.txtをご覧下さい。
履歴
- 2005/03/02 Ver0.03
- 2004/06/12 Ver0.02
- libiconvを同梱した。
- config.xmlでキー操作対象対象アプリケーションが1つも指定されていなかった場合に、従来であればキー操作が常に無効になっていたのを、常に有効になるように仕様変更した。
- 2004/04/01 Ver0.01