RDsync for Linux
ユーザーズマニュアル
概 要
本ソフトウェアは,職場と自宅の双方のパソコンで,特定のディレクトリの中身(下位ディレクトリを含む)を,リムーバブルディスク(RD)1)を経由して最新の状態に保つ(同
期させる)作業を支援するものです。指定日数前以降に作成したファイルのみを対象とします。また,容量節約のためリムーバブルディスクにZIP形式圧縮
ファイル2)で保存するこ
ともできます。
1) フロッピー,MO,スマートメディア,SDカード,メモリースティックなどの総称
2) *.lzh, *.zip, *.tar.gz,
*.pngなどの圧縮済みファイルは圧縮されずそのまま圧縮ファイルに保存されます
使用方法
- [リストに追加]ボタンをクリックして,同期させたいディレクトリを選択してください(例:
/home/username/Documents/hoge)。同期させるディレクトリは30個
まで登録できます。RDに保存される同期用フォルダの名前はそのフォルダの末尾名(例:/mnt/sda1/hoge)になり,同期用圧縮ファイルの名前
は"(そのディレクトリの名前).zip"となります。当然のことながら,同期対象のパソコ
ンの該当ディレクトリ名は同一でなければなりません。右側のリストボックスには,HOMEディレクトリに対する相対ディレクトリ名が表示されます(例:
/Documents/hoge)。
- 同期用圧縮ファイルを格納する(されている)リムーバブルディスク中のディレクトリを選択してください(例:/mnt/sda1)。これは同
期させるディレクトリごとに設定されます。
- リムーバブルディスクのマウントコマンドを設定してください(TurboLinux10
の場合、この設定を行っても"マイコンピュータ"でマウントしてからでないと同期できません)。
- ハードディスクからRDに送りたい場合には[送る]ボタンを,逆の場合は[読み込み]ボタンをク
リックしてください。ファイル名が同一の場合,コ
ピー元がコピー先より新しければ上書きされます。上書きですのでご注意ください。
オプション
どちらも同期させるディレクトリごとに設定されます。
- 最近[ ]日以内に更新されたファイルを対象とする
容量節約のため,ある日付以降に作成されたファイルのみがRDに送られます(読み込み時は無関係)。
- N日以上前に作成もしくは更新されたファイルは*.zipから削除
同期を何ヶ月も続けていると,古いファイルが同期用圧縮ファイル(*.zip)に蓄積し,RDの空き容量を狭めます。そこで,作成もしくは更新後,N日
(上記オプションの日数の倍)以上経過したファイルは,同期用圧縮ファイルから自動的に削除されるようにしました。削除が実行されるタイミングは読み込み
動作を行った直後ですので,同期する前に削除されてしまう心配はありません。
- ZIP圧縮を使用
これを選択すると,各同期対象ディレクトリにつき1個のzipファイルが作成され,その中にディレクトリ構造を維持したままコピー(圧縮・解凍)されま
す。使用ディスク容量を最大1/4程度まで節約できます。Windows(Shift-JIS) & Linuxや,EUC
& UTF8など,異なる文字コード間で同期させる場合は,このオプションは用いないでください。
- 除外拡張子
同期対象から外したいファイル種の拡張子を指定できます。ピリオドは不要です。複数の場合は半角カンマで区切ってください。スペースは入れても入れなくて
も結構です。
例:[ini, rm, mpg ]
- 終了時に自動アンマウント
本ソフトウェア終了時にアンマウントコマンドを送ります。この選択の如何に拘らず,ディスクの取り出しはアンマウント後に行ってください。
著作権,免責事項,サポートなど
本ソフトウェアの著作権は藤巻晴行にありますが,無償で使用,配布できます。
公開に先立ち,十分なテストを行ったものの,動作保証はいたしかねます。きわめて重要なファイルは,念のためバックアップをとっておくことをお勧めしま
す。
バグ(不具合)の修正は誠意を持って行うつもりですが,本ソフトウェアの使用に伴って生じたいなかる損害に対しても責任は負いかねますのでご了承下さい。
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