Cakewalkにおいて、指定したトラックとその中にあるすべてのMIDI関連のイベントに対し、同じMIDIチャンネルを割り当てることのできるプログラムです。32ビット版Windows (Intel x86) の日本語環境下でのみ使用できます。
CakewalkでMIDIイベントを切り貼りしていると、ある一つのトラック内に、MIDIチャンネルの異なるイベントが混在してくることがあります。Cakewalk 8以下の場合、そのようなトラックをピアノロール ウィンドウで編集するのは、とても大変です。なぜなら、Cakewalk 8以下では、一つのピアノロール ウィンドウには、一つのMIDIチャンネルのイベントだけしか表示できないからです。なお、Cakewalk 9以上は、すべてのMIDIチャンネルのイベントを、一つのピアノロール ウィンドウに表示することも選択できるようになっています。
このような状態で曲の編集を続けていると、「見えないイベント」の存在に気が付かないことが多々あります (少なくとも私の場合は)。そして、曲の演奏が、想像していたものとは異なってしまう可能性もあります。
そんな状態を解消するために作ったのが、このトラックちゃんです。このプログラムは、指定したトラックとその中にあるすべてのMIDI関連のイベントに対し、同じMIDIチャンネルを割り当てることができます。こうすることで、「見えないイベント」に泣かされることも少なくなるでしょう。
ウィンドウの左側にあるリストビューには、「トラック」および「チャンネル」という列があります。このリストビューで、どのトラックのMIDIチャンネルを統一するのかを指定します。具体的には、以下のように指定します。
なお、リストビューのすべてのトラックに対し、MIDIチャンネルを指定しないようにするには、「リストの初期化(R)」ボタンを押します。
Cakewalkが起動している状態で、トラックちゃんの「実行(E)」ボタンを押すと、指定した情報がCakewalkに反映されます。なお、指定した情報がCakewalkに反映されずに、メッセージ ボックスが表示される場合は、以下の解説を参照してください。
「プリセット」を使用すると、リストビューで設定した情報に対して名前を付けて保存したり、保存した情報をリストビューへ瞬時に呼び出すことができます。
リストビューで設定した情報に名前を付けて保存するには、以下のようにします。
保存した情報をリストビューに呼び出すには、「プリセット(P):」コンボボックスから、呼び出したい項目を選びます。
保存した情報を削除するには、以下のようにします。
トラックちゃんを、Cakewalk 5.0以上のツールとして登録したり、登録解除したりできます。トラックちゃんをCakewalkのツールとして登録しておけば、Cakewalkの「ツール」メニューからトラックちゃんを起動することができます。
Cakewalkのツールとして登録したり登録解除したりするには、トラックちゃんのメインウィンドウにある「ファイル(F)」メニューの、「Cakewalkのツールとして登録(T)」項目を選択します。なお、ここでの設定は、次回のCakewalkの起動時に反映されます (Cakewalkの仕様のため)。
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