前節で説明したように、C言語はフリーフォーマットなのですが、
だからと言って、皆がバラバラな書き方をしていると、プログラムが読みにくくなります。
その為、ある程度、書き方の慣習が定められています。
始めに作成したプログラムは、全てを1行に詰め込んでいました。
言うまでもなく、この書き方は読みにくい、行儀の悪いプログラムです。int main(void) {return 0;}
この様な書き方をすれば、関数の始まりと終わりがわかりやすくなります。int main(void) { return 0; }
先ほどのプログラムをもう一度見てみましょう。
return文が、右にずれていることがわかると思います。int main(void) { return 0; }
インデントは、階層的な構造を表現するために使われます。
[ インデント ]
階層を表現するために、右にずらして書く方法のこと。
なお、最近の開発環境やテキストエディタを使用している場合は、
{} を入力した段階で、自動的にインデントする機能がついています。
出来れば、そのようなエディタを使用して、自動的につけさせるのが楽で良いでしょう。
[ 楽をする ]
プログラマーにとって最も重要なことは、楽をすることです。
とにかく、コンピュータに出来ることは全てコンピュータにやらせるべきです。
雑用はコンピュータに任せ、人間はより創造的な作業に取り組むようにしましょう。
簡単なプログラムであれば、見ればその内容はすぐにわかるのですが、
複雑なプログラムになると、一見しただけではその内容がわかりません。
プログラムの中に説明を入れておけば、プログラムが読みやすくなります。
C言語には、プログラムに説明を入れておく機能があり、これをコメントと呼びます。
C言語では、/* */ で挟むことで、その間をコメントにすることが出来ます。
[ コメント ]
プログラムの中に書き込んでおく説明文。プログラムの動作には全く影響がない。
この様にして、プログラムの中に説明を埋め込むことが出来ます。int main(void) { /* ここがコメント */ return 0; }
コメントは、複数行に書いたり、プログラムのある行に書くことも出来ます。
コメントの書き方については、特に統一した慣習などはありません。int main(void) { /* これは、これ全部が、 コメントです。 */ return 0; /* ここもコメントです */ }
今後は、サイトで解説するプログラムでは、必要な部分にはコメントをつけます。
あなたも、自分で書くプログラムには、コメントをつけるのが良いと思います。