<戻る  目次  進む>  
<戻 進> 雑誌 白黒 明暗   フォント 規定 ゴシック 明朝 手書き   サイズ   標準  
   LSI C-86 のインストール   

  1. 第1項:ダウンロード
  2. 第2項:インストール
  3. 第3項:プログラムの作り方
  4. 第4項:プログラムの動かし方
  5. 第5項:エラーメッセージ
  6. 第6項:使用上の注意

[1]ダウンロード

始めに、コンパイラとテキストエディタをダウンロードします。

コンパイラ LSI C-86 は以下のサイトからダウンロードできます。
LSI Japan社 http://www.lsi-j.co.jp/
フリーソフト -> ページ下 lsic330c.lzh

また、プログラム作成に適したテキストエディタもダウンロードします。
きときと http://hp.vector.co.jp/authors/VA017148/
CPad -> ページ下 CPad for LSI C-86 の横ダウンロード -> ダウンロード

なお、CPad for LSI C-86 はLZH形式で圧縮されています。
解凍ソフトがないかよくわからない人は、以下のサイトからソフトをダウンロードします。
Susieの部屋 http://www.digitalpad.co.jp/~takechin/
Susie/Lhasaのダウンロード -> ページ下 LHA & Zip extractor Lhasa ver0.19 for Win32

なお、いずれのソフトもファイル名の数字部分は変更される可能性があります。

目次に戻る


[2]インストール

次に、LSI C-86 と CPad for LSI C-86 の インストールを行います。

まず、適当な場所(ここではCドライブとする)にLSIC86という空のフォルダを作ります。
次に、ダウンロードした2つのファイルを解凍して下さい。
そして、出来た両方のフォルダをLSIC86フォルダ内にコピーして下さい。

次に、lcpad231フォルダ内の、lcpad.exe を実行します。
すると、設定画面が起動するので、コンパイラの場所を設定します。
Cドライブに作成した場合は、C:\LSIC86\lsic330c\BIN\LCC.EXE と入力してください
入力したら、次に設定ファイル自動設定ボタンを押して下さい。
次に、画面下のOKボタンを押して画面を閉じてください。

これで、LSI C-86 と CPad for LSI C-86 のインストールは終了です。

目次に戻る


[3]プログラムの作り方

次に、プログラムを作成する手順を解説します。

前項で作成したフォルダ内の lcpad.exe を実行すると、
テキストエディタ画面が開くので、そこにプログラムを打ち込むことで作成します。

操作は、一般的なテキストエディタとなんら変わりありません。
また、C言語の命令などは、色分けされて表示されるのでわかりやすいです。

ここで試しにプログラムを作成してみましょう。以下の内容の通りに打ち込んで下さい。
全て半角で打ち込み、右にずれている部分にはタブキーを使用してください。
なお、ブラウザからコピーすると次項で動作させても失敗します。


#include <stdio.h>
int main (void)
{
	printf("Hello World\n");
	return 0;
}
次に、画面上のフロッピーのボタンを押すと、プログラムを保存できます。
名前は半角英数字8文字以内であれば、何でもかまいません。

目次に戻る


[4]プログラムの動かし方

次に、プログラムを動かす手順を解説します。

F9キーを押すか、画面上の青い三角のボタンを押すだけで、
コンパイルとリンクが行われ、プログラムが実行されます。
なお、コンパイルを行うには、ファイルを保存する必要があります。
また、間違いがあった場合、画面下部には、英語でエラーメッセージが表示されます。

なお、画面右側に、実行とかかれたボタンがありますが、
これは、コマンドライン操作を行うときのボタンです。
ややこしいので、勘違いしないようにして下さい。

ここで試しにプログラムを動かしてみましょう。前項の通りにプログラムを作成したら、
F9キーを押すか、画面上部の青い三角のボタンを押してください。
成功すれば、黒背景に白文字の画面が表示され、その中に、


Hello World
の文字があるはずです。
なお、他に表示される文字はコンパイラの都合で表示した文字なので、無視して下さい。

目次に戻る


[5]エラーメッセージ

多くのコンパイラでは、プログラムの中に間違いがあった場合、エラーを表示します。

エラーは、エラーと警告の2種類に分類されます。
エラーとは、明らかな文法の間違いで、そのままでは動作させられません。
警告とは、動かせるけど、不適切な表現が使われている場合に表示されます。

エラーや警告は、画面下の方に日本語で表示されます。

次は、エラー、警告ともに全くない場合です。

下は、警告が表示されている場合です。警告部分には、warning と表示されます。
このまま実行させることもできますが、出来る限り修正するのが良いと思います。

下は、エラーが表示されている場合です。警告部分には、error と表示されます。
このままではどうしようもありませんので、エラーを修正して下さい。

この例では、「test.c ファイルの3行目」の rturnにエラーがあることがわかります。
必ずしも該当行にエラーの原因があるとは限りませんが、参考になると思います。

たまに、エラーや警告が膨大に表示されることがあります。
これは、1つのエラーが原因で、連鎖的にエラーが発生している状態です。
この場合は、一番最初のエラーを修正すると、他のエラーもなくなることがあります。

目次に戻る


[6]使用上の注意

非常に高機能な LSI C-86 ですが、いささか古いコンパイラのため、注意点があります。

まず、現在のコンパイラは32ビットですが、このコンパイラだけは、16ビットです。
16ビットでは、一度に扱える最大の数値は、65535までですが、
32ビットでは、42億までの数値を扱える点が大きく異なります。
そのため、巨大な数を扱う場合にはプログラムの動作が異なります。
また、LSI C-86 は MS-DOS用の小さなプログラムしか作れません。
ただし、いずれも学習段階ではほとんど問題になりません。

また、Windows2000/XP 環境で使用するには、管理者権限が必要になります。
自宅での使用であれば問題ありませんが、学校や会社のPCの場合、
制限付きユーザーで使用させていることが多く、その場合には使用できません。

目次に戻る


<−前に戻る  先頭に戻る  次へ進む−>