2. 操作方法
2.1 コマンドライン
以下ではコマンドラインでの作業について説明します。
[アクセサリ][コマンドプロンプト]でコマンドプロンプトを起動し、
適当な作業フォルダ(以下ではC:\work)に移動します。
この環境で、ELviewを用いない簡単なプログラムがコンパイル・リンク
できることを確認して下さい。
> cd c:\work
> notepad myprog.f
> ifort myprog.f
> myprog
">"はプロンプトを表します。
テキストエディタは何でもかまいません(上の例ではメモ帳)。
コンパイル・リンクを行うには環境変数PATH,LIB
が正しく設定されていることが必要です。
現在の環境変数の内容を確認するには"set"コマンドを実行します。
2.2 ソースコード作成
5,6章を参考にELviewを用いたグラフィックスプログラムを作成します。
以下に最も簡単なテストプログラムを示します。
call startPage(300.0, 200.0)
call drawLine(50.0, 50.0, 250.0, 150.0)
end
2.2 座標系
(1)2次元
2次元では各ページの大きさをstartPageルーチンで指定します。
図形表示プログラムのウィンドウの縦横比が既定値では2:3(400ピクセルx600ピクセル)ですので、
縦横比はこれに合わせた方が便利です。
大きさは1-1000程度の任意の大きさでかまいません。ピクセル値を使う必要はありません。
その他のルーチンで用いる座標はこの大きさに合わせます。
(2)3次元
3次元では各ページの大きさの単位は任意です。
図形表示プログラムがデータに合わせて適当にスケーリングします。
一つのプログラムで2次元ルーチンと3次元ルーチンの両方を用いることも可能です。
両者は独立ですので、他方に影響を与えることはありません。
2.3 コンパイル・リンク
コンパイル・リンクは以下の通りです。
> ifort myprog.f ev_f.lib
実行プログラムmyprog.exeができます。
添付のサンプルプログラムを用いるにはmyprog.fをsample2d.fまたはsample3d.fに変えます。
IDE(統合開発環境)で作業を行うには、ev_f.libファイルをプロジェクトに追加します。
2.4 実行
実行は以下の通りです。
> myprog
メッセージは特に出ません。
2次元ルーチンを使用したときはout.ev2、
3次元ルーチンを使用したときはout.ev3が出力されます。
図形表示はこのファイルを用いて次のステップで行います。
2.5 図形表示
2次元図形表示を行うには、
> ev2
3次元図形表示を行うには、
> ev3
とします。それぞれ、カレントフォルダのout.ev2, out.ev3を図形表示します。
別のファイル名で保存したときは以下のように引数で指定します。
> ev2 mydata.ev2
> ev3 mydata.ev3
図形表示プログラムの使い方は3,4章を参考にして下さい。