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【ソフト名】 i-ftp Home Edition Ver 1.00(シェアウェア)
【種別】 ネットワークカメラ用 FTPサーバ
【著作】 Copyright(C) 2000-2006 (株)アイビス
http://www.ibis.ne.jp/

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この文書をお読みになる前に、License.txtをお読みいただき
ソフトウェア使用許諾に同意していただく必要があります。


《ソフトウェアのご紹介》
このたびは、「i-ftp Home Edition」をダウンロードいただき誠にありがとうございます。
「i-ftp Home Edition」は、ネットワークカメラ専用のFTPサーバです。
このソフトウェアはシェアウェアです。試用期間は無制限ですが、機能に制限があります。
サーバ起動後、1時間で自動停止します。
使用制限を解除されるにはユーザ登録を行ってください。→《レジスト》
また、HomeEditionは登録できるカメラが1台までになっております。
登録カメラ数の制限のない「i-ftp Professional Edition」もご用意しております。


《おもな機能》
・カメラから送られてくる画像ファイルを常に監視し、あらかじめ指定された保存容量の範囲で保存し続けます。
このため手動でファイルを削除する手間を省きます。24時間365日、常に最新の画像を保存し続けます。
・送られてくる画像を日付時間ごとに分けてディレクトリに保存できます。
・カメラ(ユーザ)の追加・更新・削除機能がFTPクライアント上で行えます。


《動作環境》
○OS
Windows 98/Me/NT4.0/2000/XP
RedHatLinux
○Javaランタイム
JRE1.4以上が必要
○プロトコル
TCP/IPがインストールされており、ネットワークに正常につながっていること。
○CPU
Pentium4 1GHz相当以上
○メモリ
128MB以上
○HDD
インストールに必要な空き容量はおよそ200KB。
その他、画像保存用に空き容量が必要です。
320x240の解析度(JPEGファイル)で24時間分(1枚/秒)の画像を保存するにはおよそ1GB必要です。
○ネットワークカメラ
FTPクライアント機能を持ったWebカメラ(Panasonic製カメラHCMシリーズを推奨)。


《インストール》
配布パッケージのi-ftp.zipを任意のディレクトリに解凍してください。

例)Linuxの場合(i-ftp.zipが/homeにあるとします)
# cd /home
# mkdir i-ftp
# cd i-ftp
# jar -xvf ../i-ftp.zip

例)Windowsの場合
C:\Program Files\i-ftpフォルダを作成
C:\Program Files\i-ftpフォルダへi-ftp.zipを展開した中身を移動
以上でインストールは終了です。

この「i-ftp」フォルダを以下「$FTP_HOME」とします。


《ファイル構成》
$FTP_HOME/binディレクトリ:実行ファイルを格納しています。
・startup.sh:UNIX用FTPサーバ実行スクリプト
・startup.bat:Windows用FTPサーバ実行スクリプト
・qCheck.sh:UNIX用quota.xml再構築スクリプト
・qCheck.sh:Windows用quota.xml再構築スクリプト
・i-ftp.jar:FTPサーバ本体アーカイブ

$FTP_HOME/configディレクトリ:設定ファイルを格納しています。
・i-ftp.properties:FTPサーバの環境設定を記入するファイルです。
・log.properties:ログの環境を設定するファイルです。
・usr.xml:カメラのIDとパスワード及びカメラが使用する画像保存ディレクトリを格納するユーザ定義ファイルです。
このファイルを直接編集することはありません。

$FTP_HOME/logディレクトリ:ログファイルのデフォルトの出力先です。

$FTP_HOME/ftpRootディレクトリ:画像を保存するデフォルトのディレクトリです。
このftpRootフォルダは任意のディレクトリに変更できます。→《環境設定》

$FTP_HOME/samplesディレクトリ:カメラ新規登録・更新・削除用のファイルのサンプルファイルおよび起動用サンプルスクリプトを格納しています。


《環境設定》
FTPを起動する前にFTPの環境設定を行います。
$FTP_HOME/config/i-ftp.propertiesをテキストエディタで開いてください。
設定ファイルはプロパティーファイル(キーと値を「=」で結んだもの)になっています。
このキーの値をお使いの環境に編集しなおしてください。
以下設定項目について説明します。

○「port」
1~65535の整数値
FTP制御コマンドで使用するポート番号。
システムで使用していない番号を指定する必要があります。デフォルトは21です。

○「rootID」
半角英数
このFTPサーバの特権ユーザのログインID
「特権ユーザ」とはカメラの新規登録や更新・削除を行うためのユーザです。
システムのユーザとは関係ありません。


○「rootPW」
半角英数
このFTPサーバの特権ユーザのログインパスワード

○「hostName」
このFTPサーバを起動させるシステムのIPアドレスかホスト名。(例:192.168.0.1)
ただし、ループバックアドレス(localhost,127.0.0.1)は不可。

○「usrXml」
使用するusr.xmlファイルの絶対パスを記入してください。

例)[Linux] /home/i-ftp/usr.xml [Windows] C:\Program Files\i-ftp\usr.xml
指定されたパスにusr.xmlファイルがサーバ起動時に自動的に作成されます。
Windowsの場合は「\(バックスラッシュ)」の文字は「/」(スラッシュ)で記入してください。
※全角文字が含まれるディレクトリ名は不可。


○「ftpRoot」
画像を保存するための、ルートディレクトリの絶対パスを指定します。

例)[Linux] /home/i-ftp/ftpRoot [Windows] C:/Program Files/i-ftp/ftpRoot
データのやり取りはFTPサーバのこのディレクトリ配下で行います。
Windowsの場合は「\(バックスラッシュ)」の文字は「/」(スラッシュ)で記入してください。
※全角文字が含まれるディレクトリ名は不可。


《サーバの起動》
bin/startup.shスクリプトを実行します。

例)Linuxの場合
#cd $FTP_HOME/bin
#./startup.sh
※startup.shファイルは実行可能ファイルにパーミッションを変更しておく必要があります。
※ポートを開く権限のあるユーザで実行してください。


例)Windowsの場合
>cd $FTP_HOME\bin
>startup.bat

お使いのFTPクライアントから、設定したアドレス・ポート番号に特権ユーザとしてサーバにログインしてください。
(《環境設定》で設定したIDとパスワードを入力してください。)


《カメラの登録》
カメラの新規登録・更新・削除の操作はFTPクライアントから行います。
FTPサーバに特権ユーザとしてログインし、「目的」に応じて以下のファイルを作成し
FTPサーバに転送すればカメラの登録が可能です。

ここでいう「目的」とはカメラの「新規登録」・「更新」・「削除」のことです。
それぞれ「add」・「update」・「remove」という文字列に対応しており、
転送されるファイル名がこれらの文字列で始まる場合
カメラの「新規登録」・「更新」・「削除」の作業を行います。

ここで実際にカメラの登録の作業をテストします。
配布ファイルの中の「sample」ディレクトリにあるadd.txtファイルをサーバに転送するとカメラのディレクトリが追加されます。
(このとき、作成されたディレクトリ内に「quota.xml」というファイルが作成されます。
このファイルは、データディレクトリの容量のカウントと制限のためのファイルですので編集したり削除しないで下さい。)
また、次にremove.txtファイルを送るとカメラのディレクトリが削除されます。(転送するターゲットディレクトリはどこでも構いません。)

この送信するファイルに登録するカメラの設定項目をプロパティーファイル形式で記入します。
設定項目は以下のようになっています。操作の目的に応じて意味合いが異なりますのでよく読んで理解してください。

○「id」
新規登録時:add: 新規登録するカメラのIDを記入します。
更新時:update: 更新対象のカメラのIDを記入します。
削除時:remove: 削除対象のカメラのIDを記入します。

○「passwd」
新規登録時:add: 新規登録するカメラのパスワードを記入します。
更新時:update: 更新対象のカメラのパスワードを記入します。
削除時:remove: 削除対象のカメラのパスワードを記入します。
更新時・削除時はこのカメラIDとパスワードが一致していないと操作は無効になります。

○「newPasswd」
新規登録時:add: 記入の必要ありません。(記入しても無視されます。)
更新時:update: 新しいカメラのパスワードです。
削除時:remove: 記入の必要ありません。(記入しても無視されます。)

○「baseDir」
新規登録時:add: このカメラの画像が保存されるディレクトリ名を記入します。
更新時:update: このカメラの画像が保存される新しいディレクトリを記入します。
削除時:remove: 記入の必要ありません。(記入しても無視されます。)
例えばここで、「baseDir=/test」と入力すると実際にカメラの画像が保存されるのは、
《環境設定》で設定した「ftpRoot」配下の「ftpRoot/test」というディレクトリになります。


○「quota」
新規登録時:add: このカメラが画像保存に使用する最大画像保存領域をバイト単位(正の整数)で記入します。
更新時:update: このカメラが画像保存に使用する最大画像保存領域をバイト単位(正の整数)で記入します。
削除時:remove: 記入の必要ありません。(記入しても無視されます。)


《アンインストール》
解凍したディレクトリごと削除し、必要ならば画像を保存したディレクトリを削除してください。
また、起動スクリプトを作成した場合は削除してください。


《使用制限について》
試用期間中は1時間でサーバは自動停止いたします。
機能制限を解除するには次項の《レジスト方法》をお読みになり、ユーザ登録を行ってください。
また、HomeEditionは登録できるカメラが1台までになっております。
登録カメラ数の制限のない「i-ftp Professional Edition」もご用意しております。


《レジスト》
「i-ftp Home Edition」はシェアウェアです。
制限なしで使用される場合は下記手順にてレジストをお願いいたします。
1)下記銀行口座に、\1,575(税込)を振込んでください。
  三菱東京UFJ銀行
  大津町支店
  普通
  口座番号 : 3924482
  口座名義 : カ)アイビスダイヒョウトリシマリヤクシャチョウカミヤエイジ
  
※お客様のお名前を入力するのを忘れないようにしてください。
  
※振り込み手数料は、お客様負担となります。ご了承ください。
2)料金を振込んだ旨をmob-info@ibis.ne.jpに送信してください。
  
※お名前とご連絡先、ソフトウェア名:「i-ftp Home Edition」を忘れずに記入してください。
3)弊社が入金を確認いたします。(入金から1〜2営業日)
4)メールにてキーファイルを添付いたします。
5)キーファイルを$FTP_HOME/bin以下にコピーしてサーバを再起動してください。


《仕様》
○サポートしているFTPコマンド一覧

FTPコマンド 説明 備考
CDUP 親ディレクトリへ移動  
CWD 作業ディレクトリ変更  
DELE 削除  
LIST  ファイル一覧   
MKD(XMKD) ディレクトリ作成  
NOOP 何もしない  
PASS  パスワード  
PASV  パッシブモード   
PORT  データポート  
PWD(XPWD) 作業ディレクトリ表示  
QUIT  ログアウト   
RETR 取得   
RMD(XRMD) ディレクトリ削除  
RNFR 名前変更元  
RNTO 名前変更先  
STOR 蓄積  
TYPE  表現タイプ  ’A’(ASCII)と’I’(BYNARY)のみ
USER  ユーザ名   


その他のFTPコマンドの応答に対しては「502 Command not implemented.」が返されます。
LISTコマンド時の [-R]オプションには対応していません。

○対応しているPanasonicネットワークカメラの機種
KX-HCM180
KX-HCM170
KX-HCM130
KH-HCM2
KX-HCM1
BB-HCM310
(2004年2月現在)


《サポート》
最新バージョンなどはHPからダウンロードできます。
URL:http://www.ibis.ne.jp/

バグレポート、要望、不明な点などがありましたら次のアドレスまでお願いいたします。
email:i-ftp@ibis.ne.jp


《履歴》
・Ver 1.00 新規作成 販売開始