ストーリー

過って、無の空間だったこの世界に、別の世界から神々が降臨した。
彼らは、世界と、その世界を形作る法則、そして、自らが管理すべきものとして
生命を誕生させた。
 彼らの中でもリーダー的な存在であったカル=レンレは、もう一人の権力者である
クロノスとともに、地上を平和に統治していたが、そのうちにクロノスは
カル=レンレの才に嫉妬するようになり、陰謀を張り巡らす。これをきっかけとし、
最終的には神族を2分する争いが発生する。嫉妬に狂ったクロノスは負の力に包まれ
魔王と化し、激戦の末地下世界に封印された。この戦乱の中、
フロッグマン、パイロマン、ドワーフ、ゴブリンという新たな種族が生まれたが、
彼らは人間や神々に蔑視される立場となった。
 その後、最高神と呼ばれるようになったカル=レンレは、
自らは天空城オストウィンドにその居を構えて暮らしていたが、
地上世界と地下世界がにわかに戦乱の匂いを帯びていくと
地上世界に神族の戦士オリヴァーを、地下世界に神族の賢者ヴォルコフを
派遣し、これを沈めさせ、彼らに地上と地下を直接統治させたのだ。
彼らは種族、地方ごとの有力者を束ね、連合政権を形作ったのだが…
 統治が始まって500年。突如、地下世界のクロノスの封印が解かれたのだ。彼は悪魔たちを率いて
ヴォルコフに戦いを挑んだ。クロノスの負の力は地下、地上、天空の区別無く
モンスターどもを発生させ、地上世界でもモンスターに対し策の無い
オリヴァーの威信は低くなり、次々と地方政権が独立。なかでもルークシュタットに発生した、
「エバ教」勢力は、唯一神エバを信じ、カル=レンレらの神としての権威そのものを
否定する信仰を行なっていた。そんな中、プロイセン公国の公子として
生まれたアレクサンドル(以下アレク)は、エバ教徒により暗殺された
父の後を継ぎ、騎士団を率いて、反オリヴァーの諸侯たちと
戦火を交える事となる。カンパーランドのアンスバッハ公国は、住民の意思に反して
エバ教を国内に取り入れ、軍備を増強し、オリヴァーの居城アースガルドへの
侵攻を企図しており、アレクとも一触即発の状態と化していた。
 そのようなとき、オリヴァーの元にカル=レンレからの警告が届く。
「地上世界を直轄領とする為、オリヴァー指揮下の神族に対し、
アースガルドから撤収し、領土の本国への引き渡しを要求する。
地上の既存の勢力は軍事力によりすべて排除し、カル=レンレが平和に地上を統治する」
オリヴァーはこれが彼と不仲なヴォルコフが、混乱を利用して自分を失脚させる
陰謀としてカル=レンレに進言したものだと看過し、立ち退く事は
なかった。遂にカル=レンレの最後通告「オリヴァーの地上世界政務官としての権限剥奪」
がオリヴァーに通達される。
最早悩んでいる時間は無かった。彼は遂に最高神に対して反逆。
オリヴァーは先の警告を公表し、カル=レンレの地上並びに地下への
野心が浮き彫りになる。これによって彼の最高神としての
カリスマは、完全に失われた。全世界のヴォルコフを除く全ての勢力がカル=レンレの
理不尽な要求に対し公然と声を上げ、また、この混乱に応じて緊張状態にあった勢力同士の間でも
戦端が開かれた。かくして平和は崩れ去り、世界中を巻き込む大戦が勃発したのである。