用語集
最高神直轄領
具体的には天空城オストウィンドを指す。
空中に浮かぶ巨大な要塞であり、周囲の空は
常に風が吹き荒れ、直下のカラル山以外からのルートでは
到達は不可能とされている。、
多くの神々がカル=レンレに謁見を求める為に訪れるが、
逆に神以外の者でここを訪れるものはごく稀である。
天空島群
空中世界に浮かぶ陸地。カル=レンレはこれらに、低級の天空神
による自治政府とディバイン=アームズの防衛部隊を派遣している。
しかし、先のクロノスとの戦いで大きく荒れ果て、現在は
最大の島であるボレアス島を除き、国家機能は失われ、小勢力が跋扈する状態となった。
また、地上との行き来の中間点としていくつかの天空都市が建設されるも、
現在それらは衰退の一途にある。
ディバイン=アームズ
最高神カル=レンレ直属の軍事組織にして司法機関。
基本的な任務は天空城オストウィンドへいたる道中にある、
カラル山山頂の防衛と、各国共通の最高裁判所である。
その人員は、死んだ人間たちの中から優秀なものを、
不死の法で蘇らせて補充されており、これが一部の神から
「人間の死を否定するものだ」と批判をあびている。
しかし司令官であるフォゲルは、そのような批判に対し
「神のみでは、クロノスの悪魔軍団のような強大で
数のそろった敵には、対応しきる事ができない」と
理にかなった反論で返している。
カラル山
地上世界の最高峰。行政区首都のアースガルドから
北方に(地球の距離単位で言う)500キロメートルの地点にあり、
その標高は20000メートルにも及ぶ。頂上には
ディバイン=アームズの本部があり、地上監視の拠点として
機能している。
オリヴァー行政府
その支配権は建前上地上世界のほぼ全域に当たるが、
クラウス地方に対する権限は、昔から制限されている。
武力を用いた巧妙な調停で、これまで地上世界の平和を維持してきた。
プロシア地方
行政区から比較的遠い位置にある。ゲルトリッヒ家の統治下。
古くから農耕が栄え、温和な性格の人が多い。
一方で、その気質は保守的で、新興のエバ教徒は
領主から公認されておらず、弾圧を受けている。
カンパーランド地方
アンスバッハ家の統治下。
領内に高い山が無い為、南部は少し乾燥している。
6年前のクーデターでグロスハルトが公爵となった後、各国に先駆けて
軍備拡張を行なったが、これに伴う財政の悪化、更には
税率の上昇により、人々の支持は遠のいている。
また、ルークシュタットを除く各地方で唯一、エバ教徒が公認されている。
ルークシュタット地方
ランズベルク家の統治下にあったはずだが、
エバ教徒の反乱によって公爵家は断絶。
彼らによる独立政権「神聖エバ教国」が誕生した。
彼らはアンスバッハ公国と協調路線をとりつつ、
オリヴァー行政区の転覆を図っている。
エバ教
現存する「神」と呼ばれている者たちは、真の神である
唯一神エバの代理人に過ぎず、彼と
(彼の化身である聖女フレシア:この部分はファティナが付け加えた)
に、世界の統治権があり、彼らの前に、あらゆる種族は平等であると信ずる宗教団体。
かっては領主に対する反感から生まれた地方信仰に過ぎなかったが、
ファティナとグロスハルトにより、反オリヴァー派の
中核として機能する。
クロノスの子ら
クロノスの作った4種族(ドワーフ、フロッグマン、パイロマン、ゴブリン)のこと。
いずれも人間や神による被差別種族で、神々に対する反感は強い。
海中都市群
フロッグマンの王グリフィスの治める巨大なフロッグマンの都市群。
オリヴァーは比較的彼らに寛大であったが、それでも人間と対等の立場は
与えられず、力の行使によって人間に取って代わろうとする。
シェラヴァ地方
地上世界の北東に位置し、西方からは辺境と扱われている。
オリヴァーはこの地をフロッグマンに与えて統治させようとしたが、
神々の反対によりそれは為らず、ダンネマン公爵家に与えられた。
しかし、大規模な反乱により、公爵家は滅亡の危機にある。
クラウス地方
地上世界の南東に位置する。ディバイン=アームズの一隊が派遣されている
本地方は、地上でもっとも謎多き地方であり、人口も少ない。
封印領域
クラウス地方の中央に位置する領域。ディバイン=アームズの厳重な監視下にあり、
何人たりとも立ち入れない領域である。
グレート=スタチュー
地上世界と地下世界をつなぐ巨大な石柱。
ルドンの高地の地下に、グレート=スタチュー
への入り口があり、行き来の際は普通ここが利用される。
もっとも、クロノスの子らの勢力の強い地下に嬉々として行く人間は少ないが…
セコンド=スタチュー
地上世界と地下世界をつなぐ巨大な石柱。
シェラヴァ、クラウス、そしてルークシュタットに囲まれたラナル海の
中央海底に入り口がある。
ヴォルコフ行政区
権限は建前上地下世界の全域に及ぶが、力がものをいうクロノスの子ら
を抑えるのに、ヴォルコフは不適な人材だった。彼にしたがう地下世界の
住人達は、魔王出現前から既に少なく、一触即発の状態にあった。
クロマイト鉱山
ドワーフ達の拠点で、希少金属であるクロマイト鉱石を産出する。
しかし、オケアノス河のせいで地上に出回る機会は少なく、
オケアノス河のパイロマンを排除する名目でドワーフ達は挙兵する。
クロマイト鋼
クロマイトと鋼の合金。精霊魔法に干渉してその威力を弱めるが、
一方で日光により強度が劣化するという弱点を持つ為、錫や亜鉛で
メッキされて用いられる。
オケアノス河
河というより海や湖と言う方が正しいかもしれない、地底世界の巨大なマグマだまり。
パイロマンの生活拠点であったが、彼らはオケアノス河南部に出現した、
「パンデモ二アム」に怯えている。
パンデモニアム
クロノスの封印解除により出現した、悪魔達の拠点。
クロノスの支配域が広がるごとに栄えてゆく。他の種族たちにとって
恐怖の建造物である。
クトゥルフ=コア
天空城オストウィンドの深部に位置する謎の物体。
最高神カル=レンレにより、常に監視されている
その正体を知るものは少ない。
神暦
オリヴァー、ヴォルコフ体制で神族が地上と地下を統治し始めた年を
元年とする暦。
(第一次)クロノス戦争
神族世界でこれまで唯一にして最大の戦争。
力の神クロノスが、知恵の神カル=レンレに嫉妬し、
いわゆる「クロノスの子ら」を創造して人間達に危害を加え、それを
その様な生物を把握していなかったカル=レンレの管理不徹底が原因だと
彼を陥れようとしたが、浅知恵ゆえにカル=レンレに見抜かれる。
逆上したクロノスは、憎悪に身を委ね、魔王と化した。
彼は、カル=レンレと配下の神々に「クロノスの子ら」を率いて挑み、
カル=レンレ以外の多くの神を討ち取り、彼らを悪魔へと堕落させたが、
遂にはカル=レンレに破れ、彼に封印された。
第二次クロノス戦争
地下世界におけるクロノスの目覚めと、それに伴う世界情勢の緊迫化
によって発生した世界大戦。
本シナリオの舞台である。
種族解説
人間:
身体的能力はひ弱であるが、知恵と勇気に長ける種族。
神族により彼らの似姿を与えられた。
魔術を使えるものは稀で、一部の特権階級に限られていたが、
エバ教徒は例外的に低位魔術を操る。
また、本作では、妖精族や有翼人も人間として扱われる。
彼らは人間と比べても更にひ弱だが、魔術に関してはあまり制約が無い。
神族(便宜上エルフとして扱う):
世界の創造に携わったとされる種族。
その肉体は魂の従属物であり、魂を葬らない限り永遠の命を持つ。
個人個人が大きな力を持つが、通常の召集で雇用を行えるのは
弱いエンジェル系のみで、それ以外のユニットは基本的に
特定のエリアで召喚を行なう必要がある。
能力的には癖の無い万能型ユニットが多い。
闇以外の5属性の魔法を操る。
悪魔;
神族同士の争いに敗れ、堕落して地底世界に封じられた者達。
神族以上に少数精鋭。全てが人材で編成されており、
ビーストテイマーの能力を持つ。
配下として専用のモンスターを雇用できる。
個々人が強大な能力を持つが、光魔法に対し脆弱。
光以外の5属性の魔法を操る。
フロッグマン(便宜上リザードマンとして扱う):
クロノスの子の一種族。温和な性格であったが、
地上の一部の自治権と、人間と対等の権利を主張し、それが
果たされなかった為、人間に対する憎悪は深い。
水上戦闘では他の勢力より非常に有利。
頑強な肉体と水の魔力を持つが、武器に関しては器用に扱えず、
火を苦手とする。
パイロマン(便宜上アイスマンとして扱う):
クロノスの子の一種族。通常の言葉を発音できず、
独自の音声によって対話を行うが、神々とドワーフ以外には
その意味を理解できる異種族はいない。
マグマの中で育てられた肉体は
燃え移る炎のごとく機敏に動く。また火の魔法に
博識で、隕石を降らせる事すら出来るという。低温には弱い。
ドワーフ系:
クロノスの子の一種族。
小柄で鈍重はあるが強靭な肉体をもち、手先も器用である。
その多くはクロマイト鉱山に住み着くが、一部は地上世界にまで
進出し、クロノスの子らの中ではもっとも社交的であったが、
クロマイト鉱山で、武断的なドムスファルレンが権力を握った後は、
各種族から危険視されている。都市開発力に優れ、肉弾戦でも有利。
指揮官級は土の魔法を操る。
ゴブリン系:
クロノスの子の一種族。
ドワーフより小柄で、人間より貧相な肉体の種族。
人間やドワーフにより奴隷として使役されていたが、
キオスとカラコルムによりその一部が脱走した。
殆どの他種族を敵視しており、
軍のモラルの低さもあいまって高い頻度で略奪を働く。
ゴブリンは土、闇の魔法を操る。