曲線群の長さの合計

距離測定モードでスケールを設定した後,[ツール]→[曲線群の長さの合計の推定]を選択すると,曲線群の長さの合計を自動的に推定することができます。これは作物学や土壌学などで根長の密度の分布を求めたり(ルートスキャナー),菌糸の長さの合計を求めたりする場合などに応用できます。
推定法にはintersection法を用いています。これは任意幅の等間隔で平行線を引き,これらと曲線との交点の数から曲線群の長さの合計の確率的平均値を求めるものです。詳しくはこちらに記されています(OpenOffice.org形式文書)。本ソフトウェアでは格子状にスキャンを行い,縦横各方向での走査によって得られた曲線群の長さの合計の確率的平均値を足して2で除しています。
この機能を選択すると,走査のインターバル(格子の間隔)を聞いてきますので,入力してください。次に,交差していることの判定基準を設定するダイアログボックスが開きます。これは簡易画像解析の条件設定ダイアログボックスと同じものです。設定後,[OK]をクリックすると走査を実行し,長さの推定値が右側に表示されます。

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