繰出般若のヘルプ目次
1、繰出般若とは
2、般若心経とは
3、使い方
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般若心経とは
般若波羅蜜多心経(Prajna-paramita-hrdaya:パンニャー・パーラミッタ・フリダヤ)は大乗仏教の空の思想を説いた経典の一つです。日本語に訳すと般若波羅蜜多が「智慧の完成」または「完全な智慧」となり心は「心臓」「核心」となります、合わせると「完全な智慧の神髄を説く経」とでも訳せるのではないでしょうか。
そしてこの262字足らずの中に大乗仏教の心髄が説かれています
般若心経は600巻に及ぶ「大般若経」のエッセンスを凝縮したものと一般的には言われています。(一般的には大般若経には含まれていない真言(マントラ)が最後に付加されるなど成立には複雑な経緯があると思われます)
般若経典群の重要なテーマを「空」の1字に集約して、その重要性を説き悟りの成就を讃える形をとっています。
般若心経が作られた時代は西暦2〜3世紀と推定されています、その理由はインドの龍樹(ナーガルジュナ)が般若経典の注釈書である『大智度論』を西暦2〜3世紀に著したとされたことによります。
現存する最古のサンスクリット本は、なんと我が国の法隆寺所蔵の8世紀後半(伝承では600年ごろとされています)の写本とされる貝葉本(ヤシの葉に記録された古文書:Plam leaf text)なのです(しかし漢訳経典より新しい物です)また、現在チベット等に伝わっている写本も、それ以降の時代の物であり、般若心経の原形については現在も不明のままです。
最初の漢訳は3世紀ごろにされたと言われていますが残念ながら現存はしていません。
現存するものとしては、鳩摩羅什(クマラジュウ)が訳した『摩訶般若波羅蜜大明咒經』が最古と言われています、
そして649年、インドより戻った玄奘(ゲンジョウ、西遊記の三蔵法師のモデルと言われているお坊さんです)もまた『般若心経』を翻訳したとされています。
現在日本で広まっているのは玄奘訳です(厳密に言うと玄奘訳そのままではなく多少異なります)
サンスクリット語の般若心経はほとんどの方が直接は読めないと思いますが、漢訳は漢字圏の私たち日本人にはなんとか読めると思います、しかしサンスクリット語から漢字に訳したときに意訳と音訳が混ざっているので音訳は意味がわかりません。
下記に漢文と読み下し文と音訳の箇所と判りにくい箇所の意味を明記してあります、参考にして頂ければ幸いです。


釈迦が弟子であるシャーリープトラに言い聞かせる様に説いています。
*上記のものが絶対に正しいという訳ではありません、私どもの解釈で、それぞれの方にまた別の解釈があると思います。 |
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