音の見張り番HiSoundDuty取扱い説明書

第1.41版(平成18年10月7日)


■HiSoundDutyとは

 最低でも24時間以上の音声をエンドレスにハードディスクに録音し、音声記録として利用するためのハードディスクレコーダーです。主として電話の通話記録や無線等の交信記録に使うことを目的に開発しました。予約録音もできます。また、録音途中に停電等で異常終了しても、それまで録音したデータを救出する機能がありますので重要な録音にも安心して使用することができます。
 バージョン1.3.0からは Mac mini では必須の外付けの音声入力装置にも対応しました。iSightの音声入力機能も録音に利用することができます。


■クイックスタート

(-1)MTCoreAudio.frameworkのインストール

 HiSoundDutyはオーディオデバイスとの音データのやり取りに MTCoreAudio.framework(ライブラリ)を使用しています。このため、HiSoundDutyを起動する前にMTCoreAudio.frameworkをシステムにインストールしておく必要があります。
  MTCoreAudio.frameworkはHiSoundDutyに同梱してある インストーラMTCoreAudioInstaller.pkgをダブルクリックしてインストールしてください。インストールすると/Library/FrameworksフォルダにMTCoreAudio.frameworkが作成されます。再起動の必要はありません。

(0)サウンド設定

 HiSoundDutyでは入力音量、出力音量ともにシステムの設定値を使用します。最初に「システム環境設定」の「サウンド」で入力音量の設定を行ってください。すでに設定済みの場合は必要ありません。「サウンド」はHiSoundDuty実行中にも設定を変更することができまです。

(1)HiSoundDutyの起動

 HiSoundDutyのアイコンをダブルクリックします。HiSoundDutyを起動するとメイン画面が現れます。録音に必要な情報はすべてこの画面に表示されます。

(2)環境設定

 メイン画面の右上にある「控え所」と表示された三角形のボタンをクリックすると環境設定画面がメイン画面の右側に現れます。その環境設定画面のタブをクリックすることにより「監視関係」、「記録関係」、「指示関係」、「表示関係」、「その他」の設定を変更することができます。とりあえず必要な環境設定は「監視関係」と「記録関係」ですが、既定値で使用するのであればとくに設定し直す必要はありません。

監視関係

 環境設定画面の「監視関係」タブをクリックすると、録音のサンプルレート、チャンネル数、入力装置、録音モード等を設定することができます。
 既定値は、サンプリングレート=22.250kHz、チャンネル数=モノラル、入力装置=ライン入力、録音モード=常時録音です。

記録関係

 環境設定画面の「記録関係」タブをクリックすると、録音ファイルの保存場所、録音記録ファイルの最大長、録音記録保存期間等を設定することができます。
 既定値は、録音ファイルの保存場所=ホームディレクトリの書類フォルダーのHiSoundDutyRecordフォルダー(HiSoundDutyの実行により自動的に作成されます)、録音記録ファイルの最大長=1時間、録音記録保存期間=1日です。

(3)録音開始

 録音のモードは「常時録音」と「自動録音」があります。「常時録音」は文字どうり録音スイッチが入っている間は常時録音します。「自動録音」は入力のレベルが設定された値以上になった場合に自動的に録音を開始し、設定された値未満になった場合は録音を停止します。

常時録音

 「録音スイッチ」と表示されたボタンをクリックします。「録音スイッチ」上の赤色LEDが点灯しONの状態となり、録音が開始されます。

自動録音

 以下の説明が面倒くさいと思う時は使用上のヒントを参照してください。

 最初に自動録音開始レベルを調整する必要があります。環境設定画面で録音モードを「一時停止」にした後、いったん環境設定を閉じて「録音スイッチ」をクリックしONの状態にします。すると「録音状態」の表示が「待機中」と表示されます。
  この状態で「入力レベルメータ」の入力レベルを参考にしながら、入力レベルが希望する録音レベル以上の時に「待機中」の表示が赤色になり、入力レベルが希望する録音レベル未満の時に「待機中」の表示が黒色になるよう「自動録音開始レベル」のつまみを動かして調整します。
  調整が終わったら、「録音スイッチ」をいったんOFFにし環境設定画面で録音モードを「自動録音」にします。後は「録音スイッチ」をONにしておけば入力があった場合のみ録音されるようになります。

(4)録音状況の確認

 使用中の入力装置は内蔵マイクならマイクロフォン、ライン入力ならミニプラグの形で「録音スイッチ」上に表示されます。
 入力レベルは「入力レベルメーター」 に表示されますが、ライン入力の場合は「モニター」ボタンをONにすることにより、入力音声を実際に聞いて確認することができます。
 「録音モード」に「常時録音」、「自動録音」、「一時停止」といった録音のモードが表示がされます。
 「録音状況」に「録音中」という文字が赤の点滅で表示されます。自動録音で入力が自動録音開始レベル以下の時は「待機中」という文字が赤で表示されます。
 入力レベルメーターの下に サンプルレートとチャンネル数が表示されます。
 「現在の録音時間」には現在録音されている音声の録音時間が表示されます。

(5)録音終了

 「録音スイッチ」をクリックし録音を停止します。録音スイッチ上の赤色LEDが消灯し、「録音状況」が「停止中」の表示になります。

(6)予約録音

予約設定


 予約録音を行う前にまず予約の設定をします。メイン画面の「指示所」タブをクリックすると予約一覧が表示され、左下の「計画室」と表示された三角形のボタンをクリックすると予約の追加、修正、削除ができます。この際「この予約を有効にする」にチェックを入れることを忘れないでください。

予約録音開始

 予約の設定が終わったら「監視所」のタブをクリックしてメイン画面に戻り、左下にある予約と表示されたボタンをクリックします。予約録音名、録音開始時刻、予約録音のモード等が表示されます。やがて設定した時間になると自動的に録音が開始され、設定された時間録音した後に自動的に録音を停止します。

(7)録音のあと

録音データの確認

 メイン画面の「記録所」タブをクリックすると録音データ一覧が表示され、録音状況を確認することができます。

録音データの再生

 記録所画面の左下にある「検証室」と表示された三角形のボタンをクリックすると再生コントロール画面がメイン画面の下側に現れ、再生することができます。

録音データの複製等

 再生コントロール画面の左下にある「役務室」と表示された三角形のボタンをクリックするとファイル操作画面が再生コントロール画面の下側に現れ、録音ファイルの複製をしたり、削除したりすることができます。

(X)クイックスタートのあと

 以下にHiSoudDutyの詳しい説明がありますのでよく読んで有効活用してください。


■監視所( 録音)

 HiSoundDutyを起動すると最初に現れる画面です。他の画面が表示がされている場合は「監視所」のタブをクリックするとこの画面になります。各ボタンの機能や文字や数字表示の意味は以下のとおりです。

録音スイッチ

 ONでLEDが点灯、OFFでLEDが消灯します。LEDの右側には録音に使用する入力装置が表示されます。内蔵マイク入力の場合はマイクロフォン、ライン入力の場合はミニプラグ、デジタル入力の場合はオプチカルプラグ、外付けの入力装置の場合はUSBプラグの形になります。

モニターボタン

 内蔵マイク以外の入力の場合(*)、入力されている音をモニターすることができます。ボタンにはモニター出力に使用する出力装置が表示されます。内蔵スピーカ(あるいはヘッドフォン)の場合は丸型スピーカー、外付け出力装置の場合は箱形スピーカの形になります。モニターの音量は「システム環境設定」の「サウンド」で調節します。

*内蔵マイク使用での録音時はハウリングを起こすためモニターボタンは使えないようになります。

自動録音開始レベル

 自動録音時に、録音開始レベルの設定に使用します。勝手に動かされてしまうと困るので一時停止モードの時だけ動かせるようになっています。自動録音開始レベルの調節は以下の手順で行います。

 環境設定画面で録音モードを「一時停止」にし、いったん環境設定画面を閉じます。「録音スイッチ」をクリックしONの状態にします。すると「録音状態」の表示が「待機中」と表示されます。
  この状態で「入力レベルメータ」の入力レベルを参考にしながら、入力レベルが希望する録音レベル以上の時に「待機中」の表示が赤色になり、入力レベルが希望する録音レベル未満の時に「待機中」の表示が黒色になるよう「自動録音開始レベル」のつまみを動かして調整します。
  調整が終わったら、「録音スイッチ」をいったんOFFにし環境設定画面で録音モードを「自動録音」にします。

正時録音スイッチ

 正時録音スイッチをONにすると正時録音開始機能が働き、正時録音スイッチをOFFにすると正時録音開始機能が働かなくなります。正時録音開始機能とは録音開始後最初の正時(例えば8時34分に録音を開始した場合、9時ちょうど)になると自動的に録音を終了し、録音ファイルを切り替え再度録音を開始する機能です。なお、予約録音時は正時録音開始機能は自動的に解除されます。

時刻標識スイッチ

 時刻標識(時刻マーカー)は一定時刻ごとに短い音を記録し、再生時に録音時刻の目安にするものです。標識音の種類や間隔は控え所で設定できます。時刻標識スイッチをONにすると時刻標識が記録されるようになり、時刻標識スイッチをOFFにすると時刻標識が記録されなくなります。

録音モード

 レベルメータの左側に表示されます。録音モードは「常時録音」、「自動録音」、「一時停止」、「予約録音」の4種類です。

録音状態

 録音モードの下側に表示されます。録音状態は「停止中」、「録音中」、「待機中」の3種類です。自動録音時の「待機中」は赤色で表示されます。一時停止中で録音スイッチがONの場合は入力レベルが自動録音開始レベル以上になった場合に赤色で表示されます。予約録音中で録音開始時刻の5分前からは録音開始時刻までの時間が赤色で表示されます。

レベルメーター

 入力レベルが緑色LED(一部赤色LED)により20段階に表示されます。レベルの表示幅は自動録音開始レベル調節用スライダーの可動範囲と同じですので、自動録音開始レベルの調節に容易に参照することができます。

サンプルレート

 レベルメーターの左下にkHz単位で表示されます。

チャンネル数

 レベルメーターの右下に「モノラル」か「ステレオ」かで表示されます。

予約録音スイッチ

 左下のタイマーダイアルの横に「予約」と表示されたスイッチです。このスイッチを押すと予約録音モードになります。事前に設定された予約時間になると設定された録音モード、サンプリングレート、チャンネル数で録音が始まり、終了時間になると自動的に録音を終了し次の録音まで待機します。予約録音スイッチと録音スイッチは排他的に機能します。同時には使えません。なお、予約録音時は正時録音開始機能は自動的に解除されます。
 予約録音スイッチを押した時点で、すでに予約録音開始時刻を過ぎているが予約録音終了時刻はまだ過ぎていない予約設定があれば 直ちに当該予約録音が開始されます。

予約録音名

 予約録音スイッチを入れると、現在の時間に最も近い録音開始時刻の予約録音名が表示されます。予約録音名はその予約録音が終わるまで表示されます。

開始時刻/終了時刻

 予約録音スイッチを入れると、予約設定の録音開始時刻が表示されます。予約による録音が始まると録音終了時刻が表示されます。

現在の録音時間/録音時間累計

 現在録音されているデータの録音時間、または録音スイッチが押され、最初の録音が開始された時から現在までの録音時間の累計が表示されます。表示は「控え所」の「表示関係」で切り替えることができます。デフォルトでは現在の録音時間が表示されます。


■記録所(録音データ表示)

 「記録所」のタブをクリックするとこの画面になります。録音ファイル数、録音時間合計、録音ファイルのサイズ合計、録音データ一覧が表示されます。

※ 現在録音中のデータがあれば最下行に表示されます。現在録音中のデータは更新にやや時間がかかるため表示中自動では更新されません。現在録音中のデータを最新のデータに更新するにはいったん記録所以外の所(監視所または指示所)に行く必要があります。

ファイル数

 HiSoundDuty専用フォルダ内にある録音データファイルのファイル数を表示します。

時間合計

 HiSoundDuty専用フォルダ内にある録音データファイルの録音時間の合計を表示します。

サイズ合計

 HiSoundDuty専用フォルダ内にある録音データファイルのサイズ合計をMb単位で表示します。

録音データ一覧

 保護情報、 録音年月日、 録音開始 、録音終了、録音時間 、 サイズ、 備考が表示されます。

保護

 録音データファイルの保護設定の有無を表示します。保護設定された録音データファイルにはチェックマークが表示されます。

録音年月日

録音データファイルの録音日が「年.月.日」の形式で表示されます。

録音開始

 録音データファイルの録音開始時刻が「時:分:秒」の形式で表示されます。

録音終了

 録音データファイルの録音終了時刻が「時:分:秒」の形式で表示されます。

録音時間

録音データファイルの録音時間が「時:分'秒"」の形式で表示されます。

サイズ

 録音データファイルのサイズがMb単位で表示されます。

備考

 録音データファイルの「備考文字列」が表示されます。「備考文字列」はユーザーが自由に書き込んだり変更したりすることができます。
  デフォルトではサンプルレート(Hz単位)、チャンネル数(モノラルはM、ステレオはS)、入力装置(ライン入力はL、内蔵マイクはI、外付けはX)が書き込まれます。
 予約録音による録音データの備考には、その録音をした予約録音名が表示されます。
 現在録音中の録音データの備考にはPROGRESSと表示されます。

※録音データ一覧の一行を選択し、デスクトップ等へドラッグ&ドロップすることで 録音ファイルをそのままコピーすることができます。


■検証室(再生)

 「記録所」の左下にある「検証室」と表示された三角形のボタンをクリックすると下方にドロワーが現れます。各種ボタンやスライダーを使って「録音データ一覧」で選択されている録音データを再生することができます。

早送り速度

 早送りボタン、巻き戻しボタンを押した時の再生速度を変更することができます。

先頭ボタン

 再生位置を録音データの先頭に移動します。

巻戻しボタン

 再生位置を早送り速度で先頭方向に移動します。再生中は再生しながら移動します。

再生/停止ボタン

 停止中に押すと録音データの再生を開始します。再生中に押すと録音データの再生を停止します。

早送りボタン

 再生位置を早送り速度で末尾方向に移動します。再生中は再生しながら移動します。

末尾ボタン

 再生位置を録音データの末尾に移動します。

再生部スライダー

 再生位置を表示します。スライダーを動かすと再生位置を移動することができます。再生中にスライダーを動かすとスライダーが動いている間は再生を中止しスライダーの止まった位置で再度再生を開始します。

現在の再生部録音時刻

 現在再生している音声が録音された時刻を表示します。

繰り返し再生する

 ここをチェックしておくと末尾まで再生された後、自動的に先頭に移動し先頭から再生されます。

音声出力装置

 丸型スピーカの場合は内蔵スピーカ(あるいはヘッドフォン)、箱形スピーカの場合は外付け出力装置に出力されます。

選択範囲

 開始時刻、終了時刻、再生時間が表示されます。通常の選択範囲は選択されている録音データの先頭から末尾まで全域ですが、再生停止中に波形図の部分をマウスドラッグすることにより選択範囲を指定することができます。選択した範囲はシフトキーを押しながらマウスドラッグすることにより変更することができます。選択の解除は波形図の適当な所をクリックします。


■役務室(ファイル操作)

 「検証室」画面の左下にある「役務室」と表示された三角形のボタンをクリックするとドロワーが現れます。これらのボタンを使用して録音ファイルの保護設定、録音ファイルの出力、録音ファイルの削除、備考欄の記入ができます。
※録音データ一覧の最下行に表示される現在録音中のデータのファイル操作はファイル出力以外はできません。

保護設定/保護解除ボタン

 録音ファイルの保護設定/保護解除ができます。保護設定した録音ファイルは削除されなくなります。これはファインダーで「情報を見る」→「ロック」にチェックを入れると同じ結果です。(録音ファイルの保護設定/保護解除は録音データ一覧の保護欄をダブルクリックすることにより変更することもできます。)

ファイル出力ボタン

 録音ファイルを通常の音声ファイルとして保存することができます。ファイル保存ダイアログが表示されますのでファイル名と保存場所を指定します。この時に「ファイル名の後に録音時間情報を追加する」にチェックするとファイル名+録音時間情報.aifのファイル名で、「ファイル名の後に録音時間情報を追加する」にチェックするとファイル名+備考文字列.aifのファイル名で、両方にチェックするとファイル名+録音時間情報+備考文字列.aifのファイル名で保存されます。

※録音データ一覧の一行を選択し、デスクトップ等へドラッグ&ドロップすることで 録音ファイルをそのままコピーすることができます。

※検証室で再生範囲を選択している場合は選択されている範囲のデータだけが出力保存されます。

データ削除ボタン

 録音ファイルを削除することができます。削除時には確認のアラートが表示されます。環境設定でこのアラートを表示させないようにすることもできます。

備考欄記入ボタン

 備考欄に表示される文字列を編集することができます。(備考欄の文字列は録音データ一覧の備考欄をダブルクリックすることにより変更することもできます。)


■指示所(録音予約)

 「指示所」のタブをクリックするとこの画面になります。録音予約一覧が表示されます

録音予約一覧

 録音予約一覧には予約の有効/無効、録音予約名、録音の開始月日・曜日、録音の開始時刻、録音の終了時刻、録音のサンプルレート、録音のチャンネル数、録音に使用する入力装置、録音モードが表示されます。
 各列のタイトル部分をクリックすると クリックした列の内容をキーにして行の並べ替えをすることができます。
 「有効」欄をダブルクリックすることで「有効」欄のチェックを入れたり外したりすることができます。「予約名」をダブルクリックすることで予約名を編集することができます。


■計画室(予約設定)

 「指示所」の左下にある「計画室」と表示された三角形のボタンをクリックすると下方にドロワーが現れます。ここで予約の追加、削除、変更等ができます。

この予約を有効にする

 ここのチェックがない予約録音は実行されません。一時的に予約をキャンセルしたい時には予約設定を削除せずにチェックを外しておくことにより、つぎに予約録音をする時に再度設定をやり直す手間が省けます。

予約録音名

 ここで設定した予約録音名が監視所の「予約録音名」の所に表示されます。また、録音終了後は録音されたデータの「備考」に表示されます。

予約削除ボタン

 現在選択されている予約設定を削除します。

予約複製ボタン

 現在選択されている予約設定を複製し、追加します。

予約追加ボタン

 「控え所」の「指示関係」で設定したデフォルトの予約を追加します。

録音月日(曜)

 予約録音をする日にちを設定します。

開始時刻

 録音を開始する時刻を設定します。

終了時刻

 録音を終了する時刻を設定します。

サンプルレート

 録音するサンプルレートを設定します。

チャンネル数

 録音するチャンネル数を設定します。

入力装置

 録音する音声の入力装置を設定します。

録音モード

 録音開始時の録音モードを設定します。


■保管所(圧縮データ保存)

 「保管所」のタブをクリックするとこの画面になります。圧縮データファイル数、録音時間合計、圧縮データファイルのサイズ合計、圧縮データファイル一覧が表示されます。

ファイル数

 HiSoundDuty圧縮保存専用フォルダ内にある圧縮データファイルのファイル数を表示します。

時間合計

 HiSoundDuty圧縮保存専用フォルダ内にある圧縮データファイルの録音時間の合計を表示します。

サイズ合計

 HiSoundDuty圧縮保存専用フォルダ内にある圧縮データファイルのサイズ合計をMb単位で表示します。

圧縮保存データ一覧

  録音年月日、 録音開始 、録音終了、録音時間 、 ファイルサイズが表示されます。

録音年月日

 圧縮データファイルの録音日が「年.月.日」の形式で表示されます。

録音開始

 圧縮データファイルの録音開始時刻が「時:分:秒」の形式で表示されます。

録音終了

 圧縮データファイルの録音終了時刻が「時:分:秒」の形式で表示されます。

録音時間

 圧縮データファイルの録音時間が「時:分'秒"」の形式で表示されます。

サイズ

 圧縮データファイルのサイズがMb単位で表示されます。

※圧縮データファイル一覧の一行を選択し、デスクトップ等へドラッグ&ドロップすることで圧縮ファイルをそのままコピーすることができます。

■控え所(環境設定)

 メインウインドウの右上にある「控え所」と表示された三角形のボタンをクリックするとドロワーが現れます。設定する項目はタブをクリックすることにより「監視関係」、「記録関係」、「表示関係」、「その他」を選択することができます。


■監視関係

 監視関係では、サンプルレート、チャンネル数、入力装置、録音モード、自動録音開始予録時間、自動録音停止遅延時間、時刻マーカーの間隔、時刻マーカーの音種類等を設定することができます。ただし、録音スイッチがONの時はサンプルレート、チャンネル数、入力装置、録音モードは変更することができません。

サンプルレート

 11025Hz,22050Hz,44100Hzのどれかを選択することができます。選択されたサンプルレートは「「入力レベルメーター」の左下に 表示されます。

チャンネル数

 モノラル、ステレオのどちらかを選択することができます。選択されたチャンネル数は「入力レベルメーター」の右下に 表示されます。

音声入力装置

 内蔵マイク、ライン入力、外付け入力のどれかを選択することができます。

モニター装置

 内蔵スピーカ、外付けスピーカのどちらかを選択することができます。

録音モード

 常時録音、自動録音、一時停止、予約録音のどれかを選択することができます。選択された録音モードは「録音モード」に表示されます。

自動録音開始時の予録時間

 入力音声は常時内部でバッファリングしています。このため自動録音が開始された時刻以前の音声を10秒以内に限り録音することができます。

自動録音停止時の遅延時間

 入力レベルが自動録音停止レベル以下になった場合、すぐに録音が停止することなく、ここで指定した時間録音を継続します。

時刻標識(時刻マーカー)の間隔

 時刻標識は一定時刻ごとに短い音を記録し、再生時に録音時刻の目安にするものです。1分、3分、5分、15分、30分毎に入れることができます。更に毎正時には時刻マーカーが3回、毎半時には2回記録され、正時あるいは半時であることを確認することができます。

時刻標識の音種類

 システムのビープ音から選択することができます。選択すると選択した音が鳴るので耳で確認することができます。

起動後直ちに録音を開始する

 ここにチェックを入れておくと、次回以降のHiSoundDuty起動時に自動的に録音スイッチが入ります。ただし、指示関係の「起動後直ちに予約録音を開始する」にチェックが入っている状態ではこの項目にチェックを入れることはできません。


■記録関係

 記録関係では、記録保存場所、録音記録最大長、録音記録保存期間、正時録音開始機能、録音ファイルの不可視にする等の設定ができます。

記録保存場所

 録音データのファイルを保存する場所を変更することができます。「選択」ボタンをクリックするとフォルダ選択のダイアログが現れますので、希望の録音データファイル保存場所を選択し指定してください。

ディスク空き容量

 記録保存場所があるディスクドライブの空き容量がGB単位で表示されます。

録音可能時間

 現在の設定(サンプルレート、チャンネル数)でディスク空き容量に相当する録音可能な時間が表示されます。

録音記録最大長

 録音データは録音後の取り扱いを容易にするため、ここで指定された最大長に達すると自動的に録音が終了し保存されます。そして新しいファイルで再び録音が開始されます。録音記録最大長は1時間、2時間のどちらかを選択することができます。
 予約タイマーによる録音時は録音記録最大長は無視されます(自動的に録音記録最大長が24時間になります)。

録音記録保存期間

 録音データはフォルダ内の録音済みファイル合計が指定の容量以上になると古いものから削除され再利用されます。その容量を1日単位で指定することができます。

現在の設定条件に必要なディスク容量

 サンプルレート、チャンネル数、録音記録最大長、録音記録保存期間等から計算した必要なディスク容量を表示します。

音声出力装置

 録音データ再生時の音声出力先をモニターの出力とは別に独立して選択することができます。

録音ファイルを不可視にする

 録音ファイルはHiSoundDuty専用のフォルダに決められたファイル名で保存されます。このファイルは普通のファイルですのでファインダで削除できます。勝手に削除されないためにファインダでは表示されないファイル(ドットファイル)にすることができます。


■指示関係

 指示関係では、新規予約のデフォルト設定等をすることができます。

新規予約のデフォルト設定

 ここで設定した項目が計画室の予約追加ボタンを押した時にデフォルトとして使用されます。

起動後直ちに予約録音を開始する

 ここにチェックを入れておくと、次回以降のHiSoundDuty起動時に自動的に予約録音スイッチが入ります。ただし、監視関係の「起動後直ちに録音を開始する」にチェックが入っている状態ではこの項目にチェックを入れることはできません。


■表示関係

 表示関係では、画面の不透明度、録音時間の表示内容、レベルメータの瞬間最大値の表示時間等の設定ができます。

画面の不透明度

 HiSoundDutyの画面を半透明にすることができます。

録音時間の表示内容

 「録音時間の表示を累計時間表示にする」の所にチェックを入れると、監視所画面右下に表示されている「現在の録音時間」が「録音時間累計」の表示になります。チェックを外すと、「現在の録音時間」の表示になります。

レベルメータの瞬間最大値の表示時間

 入力レベルの最大値をここで指定した秒数の間表示することができます。0.00を指定すると入力レベルはリアルタイムの表示になります。デフォルト値は1.00秒です。


■保存関係

 保存関係では、録音ファイルを圧縮保存する機能のON/OFF、圧縮状況のモニター、圧縮保存場所の指定、圧縮保存期間、圧縮に使用するコマンドとその引数、推定圧縮率等の設定ができます。

録音ファイルを圧縮保存する

 ここにチェックを入れると録音したファイルを圧縮して保存することができます。録音ファイルは録音記録用フォルダがいっぱいになると古いものから削除されますが、その削除されるファイルを圧縮保存用フォルダに移し圧縮して一定期間保存することができます。圧縮保存機能はデフォルトではOFFになっています。

圧縮状況をモニターする

 ここにチェックを入れると録音ファイルの圧縮状況をコンソール画面で確認することができるようになります。ただし、圧縮に使用するコマンドによってはここにチェックを入れても圧縮状況を表示できないものもあります。なお、圧縮中はこのチェックボックスの右側にプログレスインジケータが表示されます。

プログラムの不具合のためlameコマンドでの圧縮時はここのチェックは外さないでください。

圧縮保存場所及び選択ボタン

 圧縮保存に使用するフォルダを確認あるいは変更することができます。選択ボタンを押すとフォルダ選択ダイアログが現れ圧縮保存に使用するフォルダを指定することができます。デフォルトではユーザーディレクトリの書類フォルダの中に"HiSoundDutyPreserve"というフォルダが自動的に作成されるようになっています。

推定圧縮保存可能期間

 ディスクの空き領域、現在の録音の設定、ファイル圧縮率等から計算した圧縮保存に使用できる領域を元に推定した圧縮ファイルの保存可能な日数が表示されます。あくまでも推定ですので目安程度と考えてください。

圧縮保存期間

 ファイルを圧縮保存する期間を日単位で指定することができます。

圧縮コマンド及び引数

 ファイル圧縮に使用するコマンドと引数を指定することができます。ここで指定したコマンドと引数はターミナルアプリケーションでコマンドを実行した時と同じように働きます。引数のコマンドの対象となるファイルパス部分には"%@"を指定することができます。例えばデフォルトではコマンドが"/usr/bin/bzip2"、引数が"-f %@"となっていますが、これはターミナルアプリケーションで"/usr/bin/bzip2 -f filePath"(filePathは圧縮の対象となるファイルのパスで、HiSoundDutyが自動的に代入します。)と入力してリターンキーを押した時と同じ働きをします。これが例えばlameでmp3形式に圧縮させようとすればコマンドが"/usr/local/bin/lame"、引数が"-V 5.0 %@ %@.mp3"のようになります。もちろんlameコマンドは/usr/local/binディレクトリにインストールされている必要があります。

推定圧縮率

 推定圧縮率は推定保存可能期間の計算に使われます。推定圧縮率は圧縮後のファイル容量÷圧縮前のファイル容量で計算します。数値は0より大きく1以下の数値になり、数値が小さければ小さいほど高圧縮ということになります。推定圧縮率は圧縮に使用するコマンドと圧縮するデータによって変化しますので正確には指定できませんので概略でかまいません。なお、圧縮コマンドの動作確認を実行すると自動的に計算されて新規設定されます。その後は、圧縮を行ったつど実際の圧縮率の平均値に自動更新されます。

圧縮コマンドの動作確認ボタン

 このボタンを押すと、設定されている圧縮コマンドと引数をもとに実際にサンプルデータを圧縮してファイル圧縮のシュミレーションをします。圧縮コマンドと引数の指定が正しいかどうかと、推定圧縮率がどのくらいになるのかを確認することができます。


■その他

 その他では、録音ファイルの削除時に確認をしてから削除する、自動録音開始レベル調節用スライダーを常時使用可能にする、モニターONの時に時刻マーカー音もモニターできるようにする等の設定ができます。

録音ファイルの削除時に確認をしてから削除する

 既定値では録音ファイルの削除時に不注意による誤削除を防止するため、確認をしてから削除するようになっています。これが面倒な場合はここのチェックを外すと確認せずに削除するようになります。

自動録音開始レベル調節用スライダーを常時使用可能にする

 自動録音開始レベル調節用スライダーは間違って動かされてしまわないよう、一時停止モード時にのみ動かせるようになっています。それが面倒な場合はここのチェックを外すと常時使用可能になりますが、自動録音開始レベルの調整が終わった後はチェックを外しておくことをお勧めします。

モニターONの時に時刻マーカー音もモニターできるようにする

 時刻マーカー音をモニター中に確認したい場合は、ここのチェックを入れておきます。チェックを入れた場合、時刻マーカーをONにするとその時間間隔が分単位で「モニター」ボタン内の右側に表示されます。

録音時間の表示を累計時間表示にする

 ここにチェックを入れると録音時間の累計を表示することができます。チェックを外すと現在の録音時間が表示されるようになります。

当直日誌を作成記入する

 録音ファイル保存用フォルダ内に"HiSoundDutyLog.txt"という当直日誌(ログファイル)が作成されます。当直日誌にはHiSoundDutyの主要な動作が記録されます(当直日誌について詳しくは当直日誌機能を参照してください)。チェックを外すと当直日誌は作成されなくなります。

入力装置で利用可能な最高のサンプリング周波数を使用する

 入力装置に備えられた物理的に利用可能なサンプリング周波数が複数有る場合、通常は44100Hz以上の44100Hzに最も近い周波数(例えば、44100Hzと48000Hzがある場合は44100Hz)が選択されます。ここにチェックを入れると最も高いサンプリング周波数(例えば、44100Hzと48000Hzがある場合は48000Hz)が選択されます。
 サンプリング周波数が1つしかない場合や44100Hz以下のサンプリング周波数しかない場合、このオプションは意味を持ちません。

データのバックアップ勧告をする

 「録音データサイズ ・・・MB以上でバックアップ勧告する 」 にチェックを入れると記録データまたは保管データ用フォルダ内のファイルサイズの合計が指定した値以上になると、録音データ用フォルダと同じレベルにバックアップ用のフォルダを作成し(フォルダの名称はHiSoundBackup)、そこにバックアップするべきデータを移動した後、データのバックアップを促すアラートを表示します。バックアップ用フォルダに移動したデータは次回のバックアップ勧告時に自動的に削除されます。


■その他の機能

施錠

 メインウインドウの左上にある「施錠」と表示された三角形のボタンをクリックすると、録音スイッチをOFFにする時、HiSoudDutyを終了する時、環境設定を実行する時等にパスワードの入力を要求されるようになります。大切な録音をしている時に勝手に録音を停止されたり、録音済みの音声ファイルを聞かれたりしたくない場合、いくらかは有効です。

 施錠を元に戻す(解錠)方法ですが、施錠の時にクリックした三角形のボタンを再度クリックすると認証画面が表示されますので、ログイン用のパスワードを入力しOKボタンをクリックすれば解錠することができます。

HiSoundDutyの終了

 録音中に間違ってHiSoundDutyを終了すると困るので、録音中はHiSoundDutyを終了することができないようになっています(アラートが表示されます)。録音スイッチをOFFにしてから終了してください。

 ファイル圧縮中にHiSoundDutyを終了すると圧縮中のファイルが無効になってしまうため、ファイル圧縮中のHiSoundDuty終了時は「圧縮完了後アプリ終了」か「今すぐアプリ終了」のどちらかを選ぶことができます。

一時録音ファイル救出機能

 異常終了あるいは停電等で録音中のファイル(一時録音ファイル)を失ってしまった場合は、HiSoundDutyを再起動してください。すると前回の録音中に失った一時録音ファイルが録音済みファイルとして復元されます。なお、復元されたファイルには備考文字列の最後に"*"が表示され復元ファイルとわかるようになっています。一時録音ファイルは概ね6秒毎にディスクへ出力されますので最悪でも6秒分の音声データが失われるだけで済みます。

当直日誌(ログ記録)機能

 HiSoundDutyを起動すると録音ファイル保存用フォルダ内に"HiSoundDutyLog.txt" という当直日誌(ログファイル)が作成されます。当直日誌にはHiSoundDuty起動から終了までの主な動きが記録されます。当直日誌はテキストファイルですのでテキストエディット等で読むことができます。
  古い当直日誌は次回の起動時に自動的に削除されます。ただし、前回が異常終了した場合は削除されることなく前回の異常終了時間が最後尾に追加記入され、いつ異常終了したのかわかるようになっています。当直日誌を残しておきたい場合はファイル名を変更するか、他のフォルダに移動してください。
  当直日誌は必要がないという場合は控え所の「その他」の「当直日誌を作成する」のチェックを外してください。当直日誌が作成されなくなります。

当直日誌に記載される主な項目

当直責任者、当直上番時の各種設定状態

各種設定の変更

各種ファイル操作

録音開始時の状態

録音終了時の結果

エラー発生報告の記録

その他の通報の記録


■使用上のヒント

音楽カセット、ラジオ番組等の録音

 控え所記録関係の「録音記録最大長」を2時間にして「正時記録」スイッチをOFFにしておくと、最大2時間まで一つのファイルとして録音することができます。
 それから、予約録音では自動的に「正時記録」スイッチがOFFとなり、 最大24時間まで一つのファイルとして録音することができますのでラジオ番組等の録音には予約録音をお奨めします。

自動録音開始レベルの設定

 自動録音開始レベルの設定は結構面倒です。控え所その他の「自動録音開始レベル調節用スライダーを常時使用可能にする」にチェックを入れると自動録音開始レベル調節用スライダーがいつでも使用できるようになりますので簡単に設定することができるようになります。ただし、設定終了後はチェックを外すことを忘れないでください。


■技術情報

録音データファイル

 普通のAIFFファイルです。録音開始時間、終了時間はファイル名に記録されている情報から取得します。
  ファイルデータのヘッダー部に同じ情報が書き込まれています。備考文字列はファイルデータのヘッダー部に録音開始時間、終了時間データの直後にC文字列として書き込まれています。AIFFファイルのヘッダー構造がどうなっているかよくわからないのですが、いまのところ問題なく動いているようです。興味のある方はHexEdit等で覗いてみてください。

一時録音ファイル

 録音中の音声データは不可視ファイルとして作られたファイルに記録されています。何かの具合でプログラムが途中で異常終了した場合等には残ってしまいますが、次の録音時に削除されますので気にしないで結構です。
 一方、異常終了した場合等に 、それまで録音した音声データを 救出する(保証はできませんが一時録音ファイルに残っているはずです)にはターミナルやファイル書き込み(正常にクローズしてないので手動でデータ長等を書き込む必要があります)のできるツールが必要となります。
  それでは不便ですのでVersion1.1.0から一時録音ファイルの救出機能を付けることにしました。詳しくは、その他の機能の一時録音ファイル救出機能を参照してください。

波形図ファイル

 録音終了時に録音ファイル保存用フォルダ内に波形図ファイルが作成されます。波形図ファイルは音声ファイル名と同じ名前で拡張子がtifのTIFFファイルです。ただし、ファイルの先頭文字が_ではなく.(ドット)になっていますのでファインダでは見えません。
 波形図ファイルは HiSoundDuty内で関連する録音ファイルが削除されると自動的に削除されます。録音ファイルをファインダで削除すると波形図が残ってしまうことになりますので、録音ファイルの削除は必ずHiSoundDutyで行うようにしてください。

初期設定(環境設定)ファイル

 普通のアプリケーション同様にユーザーフォルダ/ライブラリフォルダ/Preferencesフォルダ内につくられます。ファイル名はjp.ddo.airpolice.kuikui.HiSoundDuty.plistです。

MTCoreAudio.framework

 Michael C. Thornburgh氏が開発し公開している、MTCoreAudio.frameworkと同梱されているサンプルプログラムの一部を変更して使用しています。このような便利なフレームワークを提供されているMichael C. Thornburgh氏に感謝します。 MTCoreAudio.frameworkはMTCoreAudio.frameworkフォルダをまるごと/Library/Frameworksフォルダに入れることにより組み込まれます。

圧縮コマンド動作確認用サンプルデータ

 圧縮コマンドの動作確認用サンプルデータは/System/Library/Soundsディレクトリ内にある"Blow.aiff"を使用しています。これを他のサンプルデータファイルに変更したい場合は Property List Editor 等で初期設定ファイルの内容を変更してください。サンプルデータファイルのディレクトリのキーワードは"SampleDataFilePath"、ファイル名のキーワードは"SampleDataFileName"です。


■これってバグ?

と思われる現象に出会ったら、以下のことを試してください。

1 既知の問題かどうかを調べる。

既知の問題はここに書いてあります。

2 MTCoreAudio.frameworkのインストールは正常にされたかどうかを調べる。

 MTCoreAudio.frameworkが正常にインストールされていないとHiSoundDutyは動きません。
  MTCoreAudio.frameworkがインストールされているかどうかは、/Library/FrameworksフォルダにMTCoreAudio.frameworkというフォルダがあるかどうかで確認できます。
  MTCoreAudio.frameworkがインストールされていない場合はHiSoundDutyに同梱してある インストーラMTCoreAudioInstaller.pkgをダブルクリックしてインストールしてください。

3 入力音量の設定は適正かどうかを調べる。

 入力音量の設定は「システム環境設定」の「サウンド」で行います。「サウンド」はHiSoundDuty実行中でも設定を変更することができまです。

4 環境設定ファイルをゴミ箱に捨て、HiSoundDutyを起動する。

 バージョンアップして動かなくなった等の場合、これで解決する場合が多いです。環境設定ファイルは自動的に作られますので躊躇せずに捨ててください。ただし、予約設定等はクリアーされてしまうので新たに設定し直す必要があります。

X 作者に連絡する。

連絡先等はここに書いてあります。


■既知の問題

機種によっては録音中に記録所へ行くだけでファイル書き込みエラーとなる

 この現象は私の環境ではPowerBookG4(667MHz)では出ませんが、PowerMacG4(もともとは450MHzのCPUを1GHzのCPUボードに変更)で出ます。ハードディスクはパラレル、シリアル両方使っていますがどちらでも出ます。原因を調査中ですが現在のところ不明です。この現象が出るようでしたら、録音中は記録所に行かないでください。あるいは、記録所に行く時は録音を停止してから行くようにしてください。(エラー表示がされ強制的に録音停止となります。)
 この現象が出現した場合、使用した環境などを知らせてもらえると助かります。

録音中に時々ハングアップしたような状態になる

 この現象は録音時に限り時々発生します。数分間(長い時は十数分)レインポーカーソルが表示され、すべての操作ができなくなります。レベルメータ、録音状態の表示も止まったままになります。原因を調査中ですが現在のところ不明です。この状態が発生しても、録音状態表示の左側にプログレスインジケータ(放射状に分割された円が回転するもの=データをハードディスクに書き込んでいる状態を表します)が約5秒毎に表示されていればほぼ正常に動いていると思われますのでしばらく様子を見てください。ほとんどの場合正常な動作に戻ります。

iSight録音時にモニターをONにすると録音がおかしくなる(変な変調がかかる)

 この現象はiSightでモニターをONにして録音をした場合に現れます。出力端子にヘッドフォン等を挿しておいてスピーカを鳴らさないようにしても起こりますのでハウリングではないようです。現在のところ原因は不明です。対策としてはiShight録音時はモニターをOFFにしてください。

録音した音声ファイルをHiSoundDutyで再生すると音質が低下する場合がある

 この現象は機種によって音質低下の程度が変わるようです。QuicktimePlayer等での再生は問題ありませんので録音は正常にされているようで、HiSoundDutyの再生部の問題のようです。HiSoundDutyの目的からすれば特に大きな問題ではないと考えていますので、いまのところとくに対策等は考えていません。

lameでのファイル圧縮状況のモニターをOFFにすると圧縮がうまくいかない

 HiSoundDutyのバグだと思いますが、録音ファイルをlameコマンドでmp3に圧縮して保存する時に圧縮状況のモニターをOFFにすると圧縮コマンドの動きが途中で止まってしまいうまくいかない場合があります。対策としては、圧縮状況モニタースイッチを常時ONにしておいてください。

音声入力装置をiSightに切り替える時にHiSoundDutyが異常終了する

 控え所の監視関係で、音声入力装置をiSightに切り替えたり、或いはiSightから他の入力装置に切り替えるとHiSoundDutyが異常終了します。異常終了の原因を究明中ですが現在のところ不明です。異常終了後、再度HiSoundDutyを立ち上げると音声入力装置は切り替わっていますのでそのまま使用してください。とくに対策はありません。

不定期に異常終了している時がある

 現在原因を究明中ですが、いまだ原因不明です。これでは24時間連続監視するのには困るので、異常終了しても自動的に再起動させるプログラムHiZombielizerを同梱しましたので、とりあえずはこれを使用してください。HiZombielizerの使用方法については取扱説明書も一緒に添付してありますので、そちらを参照願います。


■サポート等

 このプログラムに関する感想等は作者までお願いします。インターネットに接続している状態でHiSoundDutyの窓枠右下に表示されている「コピーライト文字」をクリックするとメッセージを送ることができます。

 HiSoundDutyは主としてPowerBookG4(667MHz)のOSXバージョン10.3.9上で開発、動作確認をしています。外付けの装置としてはサンワのMM-ADUSBというもので動作確認しています。バージョン10.3.9以外の環境で動いた、動かないというような情報をいただけるとうれしいです。

 機種としては iMac G4, Mac mini, PowerMac G5 で動いたというレポートを頂きました。

 OSのバージョンとしては10.4.2で動いたというレポートを頂きました。

 外付け機器としては iSight, DELTA66, FireWire410, UA-3FXで動いたというレポートを頂きました。

 HiSoundDutyはHiSoundDutyサポートページでサポートします。 最新の情報やプログラムが置いてありますので一度は訪れてみて下さい。インターネットに接続している状態でHiSoundDutyの窓枠右下に表示されている「モデル番号」をクリックするとサポートページに行くことができます。

今後の予定

 もうすこし完成度をあげて数年後くらい?を目処にシェアウエアにと目論んでいます。使ってみて不具合、要望等があれば可能な限り対応しますのでメールしてください。「私はこんなふうにして使っています」というような、使用上のヒントになるようなことも連絡いただけるとうれしいです。また、シェアウエアになった暁には有用な意見等をいただいた方には優待(無料又は割引)することも考えていますので、どしどしお願いします。

謝辞(ご協力感謝します)

鈴木さん、小嶋さん、杉山さん、sakさん・・・

 バグレポート、予約録音に関する提案、実行環境の違いによる作動の確認、その他。


■プログラム履歴

平成18年10月7日 第1.4.1版

・録音中のシステムスリープに対応しました。
・レベルメーターの表示が時々おかしくなる不具合を修正しました。
・不定期に異常終了するという不具合を修正しました。が、たぶんまだ不完全です。念のためHiZombielizerというアプリ実行監視プログラムを添付しました。

平成18年5月4日 第1.4.0版

◎録音ファイルの圧縮保存機能を追加しました。
◎起動直後に自動的に録音あるいは予約録音を開始するオプションを追加しました。
◎データバックアップ勧告機能を追加しました。
◎録音データをドラッグ&ドロップでデスクトップ 等へコピーできるようにしました。
・外枠を細くして小顔にしました。
・解錠方法を取扱説明書に追記しました。
・iSight切り替え時の異常終了を取扱説明書に追記しました。
・開発環境をXcode2.2にしたので、ユニバーサルバイナリにしてみました。ただし、 Intelでの動作については未確認です。
・ユニバーサルバイナリ化に伴い、MTCoreAudio.frameworkはソース自体をプロジェクトに組み込んだため別にインストールする必要がなくなりました。これについても動作については未確認です。

平成17年10月16日 第1.3.0版

◎外付けの音声入出力装置に対応しました。
・前バージョン(1.2.0)がHiSoundDuty最初の起動という場合、うまく起動できないという不具合を修正しました。
・予約録音開始時刻を過ぎたが予約録音終了時刻は過ぎていない予約設定がある場合、予約ボタンを押した時点で直ちに録音を開始するようにしました。
・予約ボタンの状態が予約設定の有無に即時に反映しない不具合を修正しました。
・選択範囲のファイル出力で、出力先の指定がうまく機能しない不具合を修正しました。
・時刻マーカーがずれる場合があるのを修正しました。(1秒以上ずれた場合は時刻マーカーを挿入しないようにしただけです。)
・自動録音モードで予約録音中、録音終了時刻になっても終了しない場合があるのを修正しました。

平成17年8月28日 第1.2.0版

◎予約録音機能を強化し、おまけから標準機能にました。
現在録音中のデータも表示と再生ができるようにしました。
範囲指定による部分再生と部分コピー機能を追加しました。
当直日誌(ログ)機能を追加しました。
録音中でも控え所に行けるようにしました。
一時録音ファイル救出機能の一部不具合を修正しました。
録音時間とファイルの大きさが合わない問題をほぼ解決しました。
正時録音スイッチと時刻標識スイッチを追加しました。
時刻マーカー音が鳴る問題を解決しました。

平成17年7月18日 第1.1.0版

◎一時録音ファイル救出機能を追加しました。
録音時間の表示と実際の録音データ長が合わない問題をほぼ解決しました。
再生音の音質が良くない問題を解決しました。
モニター音が途切れることがある問題を解決しました。
モノラル録音の再生時に片方のスピーカーしか音が出ない不具合を修正しました。
MTCoreAudio.frameworkのインストーラを同梱しました。
タイトルとメニューがHiSoudDutyとなっているのをHiSoundDutyに修正しました。(^^;)

平成17年6月吉日 第1.0版 公開