HACK.EXE活用法

最終更新日 2006年10月09日

HACK.EXEの説明書にはソフトの使い方が書かれていますが、信号の探り方はほとんど書かれていません。
簡単にですが、信号の探り方をまとめておきます。

 

1.プリセット信号の操作法

まず、見本となる信号を見てみましょう。

S|基本波形選択 → 0|ソニー → 0|TV → Ch.1
を表示させます。
sony_tv_ch1.jpg (49193 バイト)
データは、
4000000010002
と表示されます。

ch.2だと、
4100000010002
と表示されます。

ch.3だと、
4010000010002

ch.12だと
4110100010002
と表示されます。

二進法をご存じの方は分かると思いますが、白色のデータ部分が二進数で変化しています。
左側の方が桁の低い方ですよ。
4000000010002 から 4111111110002 までの128通りの信号があることが分かります。
この128通りを根気よく試せば全ての信号を探せるはずです。
全部試せば、電源ON信号(トグルではない物)が見つかりますよ。

次にソニーのVIDEO1のCh.1信号を見てみましょう。
4000000001002

TVと比べるとGroupの部分が10002 → 01002に変わっています。
同じ信号同士を比べると、変わっているのはこの部分だけです。
もし、TVで電源ON信号を見つけたなら、Groupの所だけを01002に変えればVIDEO1の電源ON信号が得られます。

2.学習した信号の解析(1)

さて、SONYの場合ですが機器コードの部分の組み合わせを使い果たしたらしくBSデジタルチューナーだと全く別の信号体系になっています。
HACK.EXEのプリセット信号にはないので学習した信号を読み取るしかありません。
学習したチャンネル4の信号を見てみましょう。

Ch4:fd06011222222121121222213fc15011222222121121222214ff

うーん、なんだか分かりませんね。
じつは、同じ信号でも学習させる度に違ったパターンの信号になることがあるのでやっかいです。
何回か学習し、他の信号との共通点を探っていくしかありません。

学習した中で近いパターンの物を拾っていくと、
Ch6:fd06012122222121121222213fc15012122222121121222214ff
Ch8:fd06011122222121121222213fc15011122222121121222214ff

と言うのがありました。
眺めていて分かることは、
fd06からの前半と、fc15からの後半は、最後が3か4かの違いだけで後は同じデータであると分かります。

また、
Ch4:fd06011222222121121222213fc15011222222121121222214ff
字を大きくした部分が1と2の組み合わせで変化していそうだと言うことが分かります。

そこで、この部分を 1111111 から 2222222 まで変化させていくと。

ON 信号:fd06021112122121121222213fc15021112122121121222214ff
OFF信号:fd06011112122121121222213fc15011112122121121222214ff

を見つけることが出来ました。

3.学習した信号の解析(2)

次は東芝CATVチューナーの場合です。

学習したデータを見ると
Ch.1:01221221221121121122222222111111134545454546
Ch.2:01221221221121121212222221211111134545454546
Ch.3:01221221221121121112222222211111134545454546

となっています。

これは分かりやすいですね。
Ch.1:01221221221121121122222222111111134545454546

字を大きくした部分が変化していそうです。
緑色部分と青色部分は1と2が反転しています。
そこで 2222222211111111 から 1111111122222222 まで変えていって探ります。
残念ながら東芝CATVチューナーにはおもしろそうな信号はありませんでした。

まあ、こんな調子で探していってください。