Last Update: 2006/12/31
概要
デジタルカメラの画像ファイル(JPEG形式)からアルバム(HTML形式)を生成するソフトウェアです。
特徴
- DCF規格に準拠したデジタルカメラの画像ファイルに対応
西暦2000年以降に発売されたデジタルカメラであれば、ほとんど対応しています。
それ以前の発売でも多くの機種に対応しています。
- Javaプログラム
Java 2 のインストールされた環境で動作します。実行には、Java 2 SDKまたはJRE(実行環境)のインストールが必要です。
- アルバムファイル(HTML形式)に、撮影時の各種情報が記載され、サムネイル画像とともに一覧できる。
→処理結果サンプル (index00.html)
画像ファイルから抽出した、撮影日時、絞り値、シャッタースピードなどの各種情報が記載されます。
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IMG_0001.JPG (ファイル名)
Canon EOS Kiss Digital X (機種名)
3888x2592 (画像サイズ)
2006/12/10 14:40:07 (撮影日時)
200mm, F6.3, 1/30s, ISO100 (焦点距離, 絞り値, シャッタースピード, ISO感度) Program AE
Pattern metering (測光プログラム)
(露出補正, フラッシュの有無) |
ダウンロード
インストール方法
ダウンロードファイルを展開し、MakeThumb.jar というファイルを適当なディレクトリにコピーしてください。
Windowsの場合、デスクトップにショートカットを作成すると起動しやすくなります。
実行方法
ウインドウモード
MakeThumb.jar ファイル(もしくはショートカット)をダブルクリックすると、以下のウィンドウが開きます。
ディレクトリ名を以下のどちらかの方法で指定すると、画像ファイルの解析が行われてアルバムが作成されます。
- ウインドウ左側の領域に、ディレクトリ(フォルダ)のアイコンをドラッグアンドドロップする(複数指定可能)
- "File"メニューから、ディレクトリ名を選択する
(実行例)
コマンドラインモード
コマンドラインから実行するときは、以下の書式となります。
java -jar MakeThumb.jar [-csv] dir_name |
dir_name には、画像ファイルの入っているディレクトリ名を指定します。
-csv オプションを付けると、撮影時の各種情報がCSV形式で標準出力に出力されます。
処理結果
正しく処理が行なわれると、画像ファイルのディレクトリにHTMLファイルが生成されるとともに、"THUMNAIL"というサブディレクトリが作成されて、そこにサムネイル画像が保存されます。HTMLファイルは、5行x2列の表形式となります。ファイル数が多いときはHTMLファイルが10画像ごとに1つ生成されます。サムネイル画像は、元のファイル名のアルファベット順に並びます。HTMLファイル名は、"index"という文字列に00〜99の番号が付加されたものになります(拡張子は"html")。
→処理結果サンプル (index00.html, index01.html)
(以下の方々から各機種のサンプル画像をご提供いただきました。ありがとうございます。
Ricoh RDC-5000: そのはらさん
Olympus C-900Z: こうへいさん)
htmlファイルには、以下の情報が記載されます。画像ファイル中に含まれていない情報は省略されます。
- ファイル名 (*.JPG)
- カメラの機種名
- 画像サイズ (W x H)
- 撮影日時 (yyyy/mm/dd hh:mm:ss)
- 焦点距離, 絞り値, シャッタースピード, ISO感度 (xx mm, Fn, 1/xxx s, ISOxxx)
- 露出プログラム
- Manual exposure (手動)
- Program AE (通常のプログラムAE)
- Aperture priority AE (絞り優先AE)
- Shutter priority AE (シャッター優先AE)
- Creative program AE (深度優先AE)
- Action program AE (動体優先AE)
- Portrait mode AE (ポートレイト)
- Landscape mode AE (ランドスケープ)
- 測光モード
- Average metering (平均測光)
- CenterWeightedAverage metering (中央重点測光)
- Spot metering (スポット測光)
- MultiSpot metering (マルチスポット測光)
- Pattern metering (分割測光)
- Partial metering (部分測光)
- 露出補正 (EV)
- フラッシュ (フラッシュONの場合のみ、Flashと記載される)
開発履歴
- 0.46 (2006/11/26)
- 日時に空白文字を用いる機器(FujicolorCD)に対応, "ISO感度"タグに対応,
"焦点距離"タグに対応(35mm換算焦点距離タグが含まれない場合そちらを利用)
- 0.45 (2004/02/16)
- 0.44で入ってしまった不具合(日付の月が1つ進んでしまう)を修正 (森口さまご指摘ありがとうございました)
- 0.44 (2003/07/20)
- 日時表記をLocale対応にした(OSの地域設定にあわせて表記を変える), シャッタースピードの表記をExposureTimeタグ(829a)優先とした,
絞り値の表記をFNumberタグ(829d)優先とした, シャッタースピードが1sよりも長い場合に計算を間違う不具合を修正
- 0.43 (2002/10/06)
- Makeタグ記述に問題のある一部機種に対応, フラッシュ情報取得方法を修正, サムネイル画像が回転したファイル(WindowsXP付属の画像ビューアで画像回転されたもの)に対応
- 0.42 (2002/09/08)
- Exif2.2 仕様で追加された、35mm換算焦点距離の表示に対応, シャッタースピードの単位表記を"
sec"から"s"に変更, 動作環境を Java 2 環境に限定
ちーさん(仮名)から頂いた情報をもとに、ウインドウモードの起動をアイコンのクリックのみで行なえるように変更
- 0.41 (2002/03/15)
- Exif2.1仕様に準拠するよう、処理、表記を変更, タイトルタグ文字を変更
- 0.40 (1999/10/13)
- ソースの整理, フリーソフトウェア化
- 0.30 (1999/10/11)
- -csv オプションを追加, HTMLファイル名を index??.html に変更, 情報の表示順を変更,
ファイル入出力時のバッファリングを解除
- 0.21 (1999/10/03)
- ファイル入出力の際にバッファリングを行なうように変更
- 0.20 (1999/09/29)
- jview (Microsoft 社製 Java Virtual Machine付属 Java インタプリタ)での動作を確認。
(jview.exe を実行したときに表示されるバージョン番号の下4桁が、2000以上(JDK1.1相当)である必要がある)
暫定的にウインドウ表示にも対応(要Swing1.1以降, パラメーター無しで実行することで起動できる)
- 0.17 (1999/09/18)
- 複数のパラメータを解釈できる(ディレクトリ名を列挙できる)ように変更
- 0.16 (1999/09/18)
- HTMLファイル名の命名規則を変更。(以前は、プログラム実行時の日付を用いていた)
- 0.15 (1999/09/15)
- TIFF/EP仕様書を参考に、表記を一部変更
- 0.14 (1999/09/14)
- 処理中に詳細なメッセージを表示するようにした
- 0.12 (1999/09/01)
- HTMLタグの修正, 細かいバグ修正, 動作確認機種の追加
- 0.11 (1999/08/31)
- ファイル操作に関する不具合修正, JDK 1.1.6 on Solaris 2.6 での動作確認
(Thanks to すとーさん)
JDK 1.2 on IRIX 6.5 での動作確認 (Thanks to いまいさん)
- 0.10 (1999/08/30)
- 最初のバージョン
JRE1.1, JRE1.2, JDK1.2 on Windows9x, NT での動作確認
著作権, 配布, 免責事項
MakeThumb.jar ファイルおよびそれを構成する内部ファイル、周辺ファイルは、小池
隆の著作物です。
本ソフトウェアはフリーソフトウェアです。
本プログラムを使用した上でのいかなる損害についても、作者は一切の責任を負いません。
連絡先
バグ、その他の不具合を発見された方は
までご連絡ください。
参考文献, 謝辞
- 「Exif形式の画像ファイル解説」
この文書がなければ本ソフトウェアは生まれませんでした。有用な情報をフリードキュメントとして公開してくださった橘家鶴蔵さんに感謝します。
- TIFF/EP規格書(ISO/TC42 N4378)
- NEC PC-DC200K "Picona"
このデジタルカメラは、結果としてデジカメ業界の流れに乗り切れませんでしたが、html作成機能など、ビジネスやメモ用途に特化した様々な工夫が盛り込まれていました。本ソフトウェアは、「NEC
Picona の持つHTMLファイル、サムネイル画像生成機能を実現する」ことを目標に開発を始めました。本プログラム作成のきっかけをくれたこのデジカメと開発者の方々に敬意を表します。