2007-05-13

JanusDG-1.0.10 インストールガイド

このガイドについて

このガイドは、JanusDGをインストール・セットアップするための手順を説明したものです。

あわせて、旧バージョン使用者が、現バージョンにアップデートするための手順も説明しています。

ソフトウェアの概要

JanusDGは、データを安全に移送するために開発された暗号化ソフトウェアです

動作環境

Microsoft Windows XP/Vista での動作を確認しております。

使用条件

GPL2に従います。同梱のLicense.txtを参照してください。

本ソフトウェアは無保証です。

著作権表示を保持し、GPL2を適用する限りにおいて、本ソフトウェアの複製・改変・再頒布を認めます。

(同梱のgpg.exeについてもGPL2が適用されています)

著作権

GnuPGに関する部分を除き、Kazuyoshi Kakiharaが本ソフトウェアの著作権を有しています。

GnuPGについては、GnuPGのホームページhttp://www.gnupg.org/を参照してください。

インストール

運用フォルダの準備

まず、JanusDGを運用する専用のフォルダを作成します。運用の利便を考慮し、My Documents内に作成することを推奨します(以後の例ではJanusDGという名前のフォルダを作成しています)。

JanusDGは一時ファイルを除き、このフォルダ以外に勝手にファイルの書き込みを行うことはありません。レジストリを使用することも、Windowsのシステムフォルダにファイルを作成することもありません。

配布物の展開

JanusDG-1.0.10はファイル名「JanusDG-1.0.10.zip」のzip圧縮形式で配布されます。このファイルを、展開用ソフト(別途ご用意ください)を用い、上で準備したフォルダ内に展開してください。

ファイル展開後の様子

例)ここではJanusDGというフォルダ内にJanusDG-1.0.10を展開しました

これで起動準備完了です。

初回起動(鍵の作成)

JanusDGは公開鍵暗号を使用します。このため、通常使用を始める前に、公開鍵(データの暗号化に使用する鍵)と秘密鍵(データの復号に使用する鍵)のペアを作成しておく必要があります。

JanusDGは初回起動時に自動的にこれらの鍵を作成します。

運用フォルダ内にあるJanusDG.exeがJanusDGの本体です。

JanusDG.exeを選択した様子

JanusDG.exeを実行してください。

JanusDGを初めて起動すると次のような画面が現れます。

鍵の生成情報入力画面

注)ここでは既に名前とメールアドレス、パスフレーズが入力されています

鍵の運用者を明示するため、名前(半角英数、ローマ字で表記、5文字以上)、メールアドレスの入力が必要となります。

このアドレスが実際のメール送信に使われることはありませんので、現実のメールアドレスである必要はありません。しかし、現実には、管理コストを考え、実際のメールアドレスを使用することをおすすめします。

また、パソコンを他の人と共有している場合などに備え、GnuPG(JanusDGの暗号エンジン)では秘密鍵にパスワードをかけることになっています。このためのパスワード(慣例でパスフレーズと呼ばれます)を8文字以上で、確認も含めて2度入力します。

これで、鍵ペアが作成されますが、この作成作業には最新のパソコンでも少々時間がかかります。参考までに、手元のDuron 1GHzのPCで十数秒から場合によっては1分近くが必要でした。

鍵が作成されると、今のうちに配布用の公開鍵をファイルに書き出しておくかどうか、確認するメッセージが表示されます。

鍵のエクスポートの確認

ここで「はい」を選択すると、配布用の公開鍵を書き出すダイアログが表示されます(ここで「いいえ」を選択しても、後から必要なときに公開鍵を書き出すことは可能です)。

書き出すファイル名の選択

これは、ユーザーの公開鍵を元に、配布用に加工された公開鍵です。以後、ユーザーは、この配布用の公開鍵を相手に配ることになります。

初回起動の際もこれ以後も、JanusDGでは、ソフトが鍵ペアの管理をしますので、ユーザーが鍵ファイル本体を直に目にすることはありません。直接操作することもありません。

これでJanusDGを使う準備が整いました。暗号化・復号等の操作については同梱のマニュアル(配布物に含まれるdoc\JanusDG\index.html)を参照してください。

バージョンアップ

以前のバージョンのJanusDGを使っていた人は、これまでの鍵ペアを引き続き使用することができます。

運用フォルダの準備

JanusDGを運用するフォルダを以前のバージョンのものとは別に作成します。

配布物の展開

JanusDG-1.0.10.zipを上で準備した新しいフォルダ内に展開します。

設定ファイルのコピー

以前のバージョンの運用フォルダのconfフォルダの中身を、新バージョンの運用フォルダのconfフォルダ内にコピーします。必要に応じて、pubkeyフォルダの中身も、新フォルダのほうにコピーします。

Kazuyoshi Kakihara