JanusDG-1.0.10 クイックガイド
目次
このガイドについて
このガイドは、JanusDGのインストールが済んでいることを前提に、JanusDGの暗号化・復号機能の利用方法を説明したものです。
まだ一度もJanusDGを起動しておらず、鍵ペアの作成が済んでいない場合は、まずインストールガイドをお読みください。
はじめに
公開鍵暗号とは、データの暗号化と復号で、対になる二つの異なる鍵を使う暗号方式です。
実際の運用にあたっては、あらかじめ自分の暗号化鍵を公開しておき、誰からのデータであっても自分宛の暗号はすべてその暗号化鍵を使ってもらうようにします。
自分は公開した鍵と対になる復号鍵一つだけを厳重秘密に管理しておきます。
従来型の暗号と比べて、
- パスワードを相手に秘密に伝える必要がない
- 暗号を解くためのパスワード(復号鍵)を誰かと共有しているわけではない
- たくさんのパスワードを秘密に管理しておく必要がない
以上の点で、運用が容易で、安全性が高くなっているのが公開鍵暗号の特長です。
一般に、暗号化鍵は「公開鍵」、復号鍵は「秘密鍵」とよばれます。
JanusDGでは鍵の管理はソフトが行います。ユーザーがしなければならないことは、初回起動時の鍵作成と、あとは公開鍵の受け渡しだけです。
※公開鍵暗号は鍵を人に盗聴されても安全ですが、鍵の詐称(悪意のある人が別人になりすまして、あたかもその人のものであるかのようにして公開鍵を渡す場合など)には対応できませんので注意してください。
起動
運用フォルダ内にあるJanusDG.exeがJanusDGの本体です。
JanusDG.exeを起動してください。正しくインストールされていれば、パスフレーズ確認の画面が現れます。
ここでもしも「JanusDG セットアップ」という画面が現れるようでしたら、鍵ペアが作成されていませんので、インストールガイドを参照し、まず鍵を作成してください。
正常に起動すると次のような画面が現れます。
設定確認
話を簡単にするために、以下の設定を確認してください。
「暗号化時に自動署名しない」「復号時に署名検証しない」の両方にチェックがついています。もしもついていない場合は、クリックして、チェックをつけてください。
公開鍵の受け渡し
相手に公開鍵を渡す
誰かに自分宛の暗号化データを作ってもらうには、事前に自分の公開鍵を相手に渡しておく必要があります。初回起動時に配布用の公開鍵を作成していない場合は、JanusDGを起動し、メニューの「鍵の操作」から「自分の公開鍵のエクスポート」を選んでください。
「名前を付けて保存」という画面が現れますので、適当なフォルダに公開鍵ファイルを書き出してください。
このファイルの中身は公開鍵ですので、誰かに見られたとしても、コピーされたとしても、暗号の強度に影響はありません。
データの暗号化
JanusDGは、与えられたデータを元に、暗号化されたデータを作成するソフトです。元のデータを上書き暗号化するわけではありません。
ファイルをドロップ
暗号化したいファイルをメインウインドウの「ここにファイルをドロップしてください」という部分にドラッグ&ドロップします。一度に暗号化できるファイルは一つだけです。また、フォルダごとの暗号化はできません。
公開鍵の指定
ファイルをドロップするとすぐに「暗号化に使う鍵ファイルを指定してください」という画面が現れますので、暗号データを受け取る相手の公開鍵ファイルを指定します。
この例では、user2@example.com.gpgという鍵を選択しています。
データの復号
JanusDGは、与えられた暗号データを元に、復号されたデータを作成するソフトです。元のデータを上書き復号するわけではありません。
ファイルをドロップ
暗号化されたファイルをメインウインドウの「ここにファイルをドロップしてください」という部分にドラッグ&ドロップします。一度に復号できるファイルは一つだけです。