どら猫2ビューワHiDorami取扱説明書

第1.0.1版 平成19年8月19日

■どら猫2ビューワHiDoramiとは

 どら猫2ビューワHiDorami(以下、HiDorami)は、株式会社ホリバアイテックから発売されているドライブレコーダー「どら猫2」(以下、どら猫2)で記録したデータをApple社のMacintoshコンピュータ上で連続再生やコマ送り再生等して見ることができる他、どら猫2同梱のWindows用ビューワと同等以上の各種設定機能を搭載しています。また、画像をJPEGファイルにしたり、QuickTimeムービーを出力したりすることもできます。

■クイックスタート

1 インストール

 HiDoramiは普通のアプリケーションですので、HiDoramiアイコンを適当な場所にコピーするなり移動するなりしてください。おすすめの場所はアプリケーション(Applications)フォルダ内です。

2 起動

 HiDoramiはHiDoramiアイコンをダブルクリックすることにより起動することができます。その他にもどら猫2で記録したデータファイル(以下、どら猫データ)をドラッグ&ドロップすることで起動することができます。詳しくは「HiDoramiの起動」項目を参照してください。

3 環境設定

 デフォルトで使うぶんには必要ありませんが、起動後はHiDoramiメニューの「環境設定...」で各種設定を確認、変更することができます。詳しくは「HiDoramiの環境設定」項目を参照してください。

4 どら猫2のデータ読み込み

 メイン画面左下にある「データ選択...」ボタンをクリックすると現れるファイル選択ダイアログで、どら猫データを選択して読み込むことができます。

5 静止時の加速度値設定

 正確な加速度グラフ等を表示するには、車を静止した状態で記録したどら猫データを使用し、装置に固有の静止時の加速度値をHiDoramiに設定する必要があります。どら猫2を持っていないけど、サンプルのどら猫データを見てみたいという場合は、サンプルデータフォルダに私のどら猫2で記録した静止時のどら猫データがありますので、とりあえずそれで静止時の加速度値を設定してください。それも面倒という場合(静止時の加速度値設定がされていない場合)は、最初の加速度値を静止時の加速度値として加速度グラフ等を表示します。詳しくは「静止時の加速度値設定」項目を参照してください。

6 どら猫データの再生等

 どら猫データのサンプルを同梱してありますので、実際にHiDoramiを動かして確認してください。詳しくは「どら猫データの表示」項目を参照してください。

7 クイックスタートの後

 以下に詳しい説明を書いておきますので、困った時や暇な時にでも読んでみてください。

■HiDoramiの起動

HiDoramiアイコンのダブルクリック

 HiDoramiアイコンをダブルクリックしてHiDoramiを起動することができます。 この場合、起動後にどら猫データを読み込む必要があります。

ファイルのドラッグ&ドロップ

 HiDoramiアイコンに、どら猫データをドラッグ&ドロップしてHiDoramiを起動することができます。この場合、HiDoramiはドロップしたどら猫データが読み込まれた状態で起動します。

■HiDoramiの環境設定

データ表示

再生画面に録画日時等を表示する

 ここにチェックを入れると、再生画面に録画日時等(録画日時、フレーム番号、トリガーONからの相対秒数、前後・左右・上下方向の加速度)が表示されます。

必要ならば連続再生時にコマ落としをする

 ここにチェックを入れると、再生画面の動きが実際の速さと同じになるよう必要ならばコマ落としをするようになります。
 ここのチェックを外すと、全フレームを表示するため、描画の遅い機種によっては 実際の動きよりも遅くなる場合があります。

ホイールの動きをQuickTimePlayerと同じにする

 ここにチェックを入れると、QuickTimePlayerと同じようにホイールを向こう側に回すことによりコマ送り再生することができます。
 ここのチェックを外すと、QuickTimePlayerと反対にホイールを手前側に回すことによりコマ送り再生することができます。

自動的に連続再生を繰り返す

 ここにチェックを入れると、停止ボタンを押す等の停止操作をするまで繰り返し再生を行うことができます。
 ここのチェックを外すと、最後まで再生が終わると自動的に停止します。

加速度表示

加速度の表示を2D方式でする/加速度の表示を3D方式でする

 2D方式を選択すると、加速度値が平面図で表示されるようになります。
 3D方式を選択すると、加速度値が立体図で表示されるようになります。

加速度を拡大してグラフ表示する

 ここにチェックを入れると、加速度の最大値が加速度グラフの表示範囲よりも小さい場合は全体的に拡大して表示されます。
 ここのチェックを外すと、加速度の最大値が加速度グラフの表示範囲よりも小さい場合でも拡大されずにそのまま表示されます。
 いずれの場合でも、加速度の最大値が加速度グラフの表示範囲よりも大きい場合は全体的に縮小して表示されます。

ファイル出力

出力時に加速度グラフ等も一緒に出力する

 ここにチェックを入れると、スナップショットとムービー出力時に加速度グラフと加速度図も一緒に出力するようなデフォルト設定になります。
 ここのチェックを外すと、 スナップショットとムービー出力時に加速度グラフと加速度図は出力しないようなデフォルト設定になります。

スナップショット時にシャッター音を鳴らす

 ここにチェックを入れると、スナップショット時にシャッター音が鳴ります。
 ここのチェックを外すと、スナップショット時にシャッター音は鳴りません。

ムービーのフレーム数

 ムービー出力時の1秒あたりのフレーム数のデフォルト値を30枚/秒、15枚/秒、10枚/秒、5枚/秒のいずれかに設定します。

出力画像の大きさ

 スナップショットとムービー出力時の画像の大きさのデフォルト値を640×400、320×200、160×100のいずれかに設定します。

■どら猫データの読み込み

データ選択ボタン...

 「データ選択...」ボタンをクリックすると現れるファイル選択ダイアログで、どら猫データを選択します。どら猫データのファイル名はdrecjpeg.datです。なお、どら猫データが入っているフォルダ名は以下に説明するどら猫2で自動的に作られるフォルダ名と同じ構成のものでなければなりません。
 どら猫データはフォルダを選択して指定することもできます。この場合、フォルダ名はSW、GS、MOのいずれかで始まり、日付・時間を表す数字で構成されていなければなりません。これはどら猫2によって自動的に作られるフォルダ名です。フォルダ名について詳しくはどら猫2の取扱説明書P29を参照してください。
 どら猫データが読み込まれるとしばらくの間「データ選択...」ボタン の右側にプログレスインジケータが回っていますが、これは読み込んだデータをHiDorami内部で画像に変換している印です。このプログレスインジケータが回っている間の連続再生は機種にもよりますがややもたついたりします。

ドラッグ&ドロップ

 どら猫データのファイルをHiDoramiアイコンにドラッグ&ドロップすることにより、読み込むことができます。この場合もどら猫データが入っているフォルダ名はどら猫2で自動的に作られるフォルダ名と同じ構成のものでなければなりません。

■静止時の加速度値設定

 正確な加速度グラフ等を表示するには、車を静止した状態で記録したどら猫データを使用し、装置に固有の静止時の加速度値をHiDoramiに設定する必要があります。
 静止時の加速度値設定はHiDoramiメニューか「各種ツール」プルダウンメニューの「静止時の加速度値設定...」項目で行います。
  車を静止した状態で記録したどら猫データを読み込んだ状態で「静止時の加速度値設定...」項目を実行すると、どら猫データから計算した静止時の加速度値が表示されますのでそれを確認し「設定実行」ボタンをクリックすれば設定完了です。
 静止時の加速度値はどら猫データの最初の10秒間の有効データを使用して計算されます。この部分の数値があまり均一でない場合は加速度値は未設定となり"---"が表示されます。加速度値を強制的に未設定にしたい場合は、「未設定にする」ボタンをクリックし加速度値に"---"が表示された状態で「設定実行」ボタンをクリックします。
 静止時の加速度値が未設定の場合は、最初の加速度値を静止時の加速度値として加速度グラフ等を表示します。また、加速度値の数字はグレー表示されます。

■どら猫データの表示

再生画面

 どら猫データに記録されている画像データを表示します。以下の操作が可能です。

巻戻し

 「巻戻し」ボタンのクリック、下向き矢印キーで、どら猫データの先頭部分へ移動できます。

早送り

 「早送り」ボタンのクリック、上向き矢印キーで、どら猫データの最後部分へ移動できます。

コマ送り再生/コマ戻し再生

 「コマ送り」ボタン、「コマ戻し」ボタン、右向き矢印キー、左向き矢印キー、マウスのホイールでコマ送り再生やコマ戻し再生ができます。

連続再生/停止

 「再生」ボタン、スペースキー、Returnキー、再生画面のダブルクリック、加速度グラフ画面のダブルクリックで、連続再生を開始したり停止したりできます。Escキーで停止できます。

繰り返し再生ON/OFF

 「繰り返し再生」ボタンのクリックで、繰り返し再生をONにしたりOFFにしたりできます。

再生位置(フレーム)

 加速度グラフ画面のクリック、再生位置スライダーで、再生位置を変更できます。

日時等の表示

 再生位置スライダーの下に表示されているどら猫データの記録日時等部分のクリックで、再生画面の下部に表示されるどら猫データの記録日時、加速度値等を表示したり、表示しなくしたりできます。

加速度グラフ

 どら猫データに記録されている加速度データをグラフ表示します。以下の操作が可能です。

 再生位置スライダーの下に表示されている「前後」、「左右」、「上下」という文字部分のクリックで、対応するグラフを表示したり表示しなくしたりできます。

 再生位置スライダーの下に表示されている加速度値の数字部分のクリックで、生の加速度値と静止時の加速度値をもとに修正した加速度値を切り替えて表示することができます。生の加速度値はそれぞれの色の数字で表示されます。

加速度図

 

 どら猫データに記録されている加速度のデータを図で表示します。以下の操作が可能です。

 加速度図のダブルクリックで、2D表示と3D表示を切り替えることができます。

■どら猫データの出力

スナップショット

 ファイルメニュー、「各種ツール」プルダウンメニューの「スナップショット...」項目で、表示されている再生画面のスナップショットを撮ることができます。

 スナップショットには加速度グラフと加速度図(以下、加速度グラフ等)も一緒に出力することができます。

 出力する画像の大きさ(再生画面の大きさ)は640×400、320×200、160×100のどれかを選ぶことができます。

QuickTimeムービー

 ファイルメニュー、各種ツールプルダウンメニューの「ムービー出力...」項目で、再生画面のQuickTimeムービーを出力することができます。

 ムービーには加速度グラフ等も一緒に出力することができます。

 出力するムービーの1秒間に表示するフレーム数は30枚/秒、15枚/秒、10枚/秒、5枚/秒のいずれかを選ぶことができます。

 出力するムービーの大きさ(再生画面の大きさ)は640×400、320×200、160×100のどれかを選ぶことができます。

■ツール

衝撃検出感度の設定変更...

 どら猫2に同梱されている「どら猫Viewer」での衝撃感知センサーの検出感度を変更する機能とほぼ同じ機能です。どら猫2の取扱説明書P38〜を参照してください。

最大記録枚数の設定変更...

 どら猫2にはこのような機能があるようです。うまく作動するかどうかは未確認です。

「どら猫2」の時計設定

 どら猫2に同梱されている「どら猫Viewer」での時計を修正する機能とほぼ同じ機能です。どら猫2の取扱説明書P42〜を参照してください。

■サポート等

 このプログラムに関する感想、要望等は作者までメールでお願いします。

 HiDoramiはPowerMacG4(450MHz)のOSXバージョン10.4.8上で開発、動作確認をしています。バージョン10.3.9より以前の機種では正常に作動しません。

 情報資源センターはどら猫2ビューワHiDoramiサポートページでサポートします。 最新の情報やプログラムが置いてありますので一度は訪れてみて下さい。

 

■プログラム履歴

平成19年8月19日 第1.0.1版

Vectorに初公開です。