このソフトが画像を動かす仕組みの概要を説明します。
このソフトはオリジナルの技術で開発していますので操作が独特です。
仕組みを理解することで、多少は操作のコツをご理解いただけるかもしれません。
ただし開発の際、適当につけた名前をそのまま使用しています。

このソフトで画像は通常のドロー系ツールと同じく、点を打ちそれを線で結んで描かれます。
そしてその画像を基準にして、線や点に関係付けられたパラメータや命令によって動かします。
ですから、基準の線、点というものは重要になります。基準の線、点を変えるときは注意してください。

このソフトは、「電算自動絵師」を拡張したものです。
よってアニメ調の人物を動かすことに焦点を当てています。
顔は、左右目、左右眉、左右瞼、鼻、口、左右耳、左右輪郭ごとに動きを特徴付けるパラメータを設定しています。
ほぼ基本変形ですが、向きが変わっても違和感が少なくなるよう拡張しています。
髪の毛は、「電算自動絵師」と違って三次元座標で表現して動かすようにしました。
ちょうど三角に切った紙を、頭に貼り付けるような感じになります。
それを、顔の向きを特徴付ける基準点(関節点)の変化に合わせて三次元回転させて動かすことが基本になります。

体の方は顔とは違い、まず動きの基準となる関節点を設定します。
関節点には、固有の座標が振り分けられます。
そして二つの関節点を基準として、あたり(絵を描くとき大体の形を示すもの)を作ります。
あたりは、8つの点で構成された六角形で、基準となる関節点の固有座標により変化します。
そしてそのあたりの二つの点を曲線(CLine)で結びます。
この曲線(CLine)は、動かす時、その線に与えられたパラメータにより形が決まり、手作業で描いた形は関係ありません。
よって体は、点を動かすことにより動きを表現するというよりは、パラメータを使い計算で絵を描く、という方が適切だと思います。
つまり、関節を動かすことによりポーズを決めて、それに従いあたりをとって、あたりに従い線を引くという感じです。
よって体の形を変えるときは、あたりやCLineのパラメータを変えます。

その上に服の線(OLine)を描くわけですが、現時点ではまだまだ改変の余地があります。
CLineにそって描く、関節点の固有座標による三次元の動く、などあります。
また今後、同じ素体同士で服や装飾品を入れ替えることが出来るようにしたいと考えています。

そしてこれらを、線に記述した命令文で実行します。
命令は通常、線の配列番号の若い方から実行しますので線同士の接続など命令を書く順序を考える必要があります。

以上のようにして描いた曲線(CLine,OLine)の複数の点を選択して出来た領域(オブジェクト)を塗りつぶすことにより色をつけます。
また、目などもオブジェクトのパラメータの指定により描きます。



目次へ